わたしの心がその花を活けれる瓶になれるまでつぼみのままで氷付けにしたい
学び舎を離るるときはつぼみにて 薄紅色のままの人となれり
特に同じテーマだけを追いかけるつもりはないのですが、連作のようになって来ました。
今日は、特に三十一文字にするのが、難しいです。
とりあえず、思いついたまま書いてみました。寧ろ短歌ではなくこれじゃあ詩ですね。
定型へと削るのはこれから・・・の課題。ああ、課題ばかりが増えていくなぁ。
三首目は、もうフィクションの様、文語に挑戦してみたのですが(文語の方が三十一文字に入れ易いことを思い知る)、助詞の使い方あっているでしょうか・・・(これでも、国文科卒・・・ああ情けない)。
「声」、「色」に比べると、「つぼみ」は、眼に見える物なので、逆に僕には遥かに難しいものとなりました。朝から、通勤時などうつらうつら考えているのですが、なかなか思いつきません。
花のある生活をしていないですから・・・、特に、つぼみに一喜一憂というのは・・・何んだか住む世界が違います(花の配達をしていらっしゃる人であれば・・・それは・・・)。
僕の場合、やっぱり、つぼみ=人 と考えてしまいます。
人間の肉体・年齢の「つぼみ」、「花」は、何歳ごろなのでしょうか・・・?
高校生は、まだつぼみかなぁ~などと思いながら・・・
肉体・年齢ではなく、人生に花の時期というのもあるとは、(人それぞれにあると)思うんです。
子役スターだと、その子役時代が「華」、あとは「余生」とは悲しいことですが・・・
酒に溺れて人生をだめにしてしまった・・・などという話もありましたね。
高校時代に好きだった人のその後の「華」の時代を知りません。
固いつぼみが、仄かに、紅色の花弁を予感させていたとしても、どんな花が咲いたのかは、知りようがありません。
寧ろ、知らないからこそ、忘れられないでいるということはあるのではないかなと思います。
ずっと、その人の一生を追いかけて知っていたいという思い。
否や、寧ろ、花が咲く前のあの壊れそうな繊細な瞬間。花を待ちわびる気持ち。不安。
上手く咲かせてあげられないもどかしさ・・・
そんな時のいとおしさのままで・・・
いっそ、そういうつぼみのままで、氷付けにして、未完の美しさのまま、固めてしまえ
・・・とも思うのです。
僕の心もつぼみのままで・・・
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