この線路伝え歩けば故郷に 帰れる思い帰れぬ思い
[4319] 010:線路 丹羽まゆみ 2005年03月07日 (月) 23時42分
うららかな線路の土手に築かれしたんぽぽぽぽぽ黄色帝国
[4934] 010:線路 島田 久輔 2005年03月09日 (水) 12時31分
たぶん春 見知らぬ土地で道に迷い線路づたいに歩いた記憶
[5235] 010:線路 みにごん 2005年03月10日 (木) 01時04分
緩やかな左カーブの線路沿い手招きをして菜の花が咲く
[5633] 010:線路 下川梓 2005年03月11日 (金) 09時06分カタコトン線路が甘く囁けば向日葵さえも頷いており
[7233] 010:線路 中山博史 2005年03月15日 (火) 23時19分
雪の夜一人電車を待つホーム線路は黒く闇に延び見ゆ
[7216] 010:線路 杉山理紀 2005年03月15日 (火) 22時46分
線路へだててあなたがみえてあなたからみえないままの淋しさに乗る
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「線路」は、秀作揃いでありました（すみません、僕の勝手なセンサーでです）。
ものすごい勢いで、これも、あれも・・・と選んでしまいそう・・・
で、
やっぱり、自分を横に置いておいて、
その歌独自の世界を楽しんで、選ぶ・・・
ということは・・・まだ、僕には出来そうもないので・・・
どこかに、
本当に、自分が行きたいと思っていて、
それでいて、まだ、行けないでいるその地に
繋がっている線路
そういう歌はないだろうかと・・・
探して、選びました。
でも、そういう歌は少なかった・・・
で、線路脇の花、風景の浮かんでくる歌を結果的に
選んでしまったようです。
ところで
線路といえば、あの事件のあった今年、
それをそのまま詠んだ短歌は、やはり少なかったようです。
僕らは、線路を信じたがっている・・・と思うのです。まだ・・・
