Re:SALOON & VBA

意地悪

窓際の席に
あなたは黄昏の街に目を投げている
ざわめいているコーヒーショップの
そこだけが
とてもひっそりとしている

わたしは通りのこちら側から
そんなあなたを眺めている
約束の時間を過ぎて

あなたの頬に
夕陽をなくした空が宿ったとき

わたしは美しいと思いながら
少し痛みのある心を抱いて
まっすぐに扉に向かって足をふみ出した


塚原将『閉ざされた愛』より
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