レコーディングの立役者

皆さんこんにちは、うたうたい秦千香子です。
写真は、このレコーディングでも歌を支えてくれたすごいマイク。
テレフンケンのE-LAM251くんです。
なんでこんなにスケルトンかというと、ちょいと修理中だから。
エンジニアの渡辺省二郎さんの宝物のヴィンテージマイク。
目をつぶると息遣いまで見えるみたい。
本当に細かなニュアンスまで丁寧に録ってくれる、すばらしい逸品なのです。
湿度が高かったりすると、時々へそを曲げてしまうこともあります。
このときもちょっと調子が悪くて、
省二郎さんが修理中のところをぱちりとやらせてもらいました。
なかなかヴィンテージマイクの中身なんて見れないものね。
その素晴らしい機能から思うと意外なくらい、
中身のつくりはとってもシンプル。
なんか、まるで、高校生の技術の時間の工作みたい。
それやのに、これに勝る音を録れるマイクはなかなかないんです。
部品の成分などの細部までこだわって作られた復刻版も今は出てるんやけど、
やっぱり全然音が違うんだって。
こんなに科学技術が進歩しても当時からあるE-LAMには敵わない。
不思議だなあ。
そして、E-LAMの前なら自分の全部さらけ出して正直な気持ちで歌える。
するするといろんなことを引き出してくれるみたい。
すごく素直に自分を表現していられる。
不思議だなあ。
今回のアルバムの歌録りはすべてこのマイクでやらせていただけました。
最高のマイクで、最高のエンジニアさんに録って貰った、精一杯の歌を、早く聞いてほしいなあと思って、わくわくします。
良い歌録れたよ。
省二郎さん、E-LAMくん、ほんとにありがとう。
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