【ネタバレ注意】 映画「仮面ライダー１号」。
by ｜2016-04-18 23:56:40｜
皆様こんばんは。
「お墓の加登」広報スタッフブログ「カトカト日記」をいつもご覧いただきありがとうございます。
昨日はお休みだったので、息子とふたりみのおキューズモール（大阪府箕面市）へと出掛けました。
そう、映画「仮面ライダー１号」を観るために。
今回の主役はもちろんライダー１号。
本郷猛役は、往時と変わらず藤岡弘、さんです。
70歳（！）という年齢を感じさせないアクションは凄いの一言。
我々お父さん世代にとってはそれだけで感涙ものでしたが、今どきのお子さんは１号など知るはずもなく、恐らくほぼ全員がゴースト（現在放映中の仮面ライダー）目当てでした。
「技の１号」の異名を取っていたにもかかわらず、ライダーパンチとライダーキックしか使わない１号。
ムサシとかロビンフッドとかニュートンとかノブナガとかヒミコとかビリーザキッドとか、自在に変身するゴーストに較べたら地味だったかな。
ただ、ウチの息子は僕が教え込んだせいで昭和ライダーにも詳しく、思っていた以上にのめり込んでいました。
♪せまる～ ショッカー・・・
エンディングで流れた仮面ライダーのテーマに合わせ、一人だけ大きな声で歌っていました。
恥ずかしかったけど、父は微妙に誇らしかったぞ。
また、上映前から話題になっていた１号の変貌ぶりですが、実際にスクリーンに映った姿は意外にもカッコ良かったです。
現在の藤岡さんが、変身した途端に華奢になったりしたらそれはそれで不自然なわけだし。
ただ、昨年の映画に登場した「３号」の精悍さには遠く及びませんね。
あれはガチで素晴らしかったです。
個人的に残念だったのは、「おやっさん」こと立花藤兵衛の孫である少女マユと本郷猛との関係、というか距離感が今ひとつ掴めなかった点。
おやっさん亡き後、両親にも先立たれたマユを、本郷猛が父親代わりに育てたということらしいのですが、当時を振り返る回想シーンが一切ありません。
父親よりも歳の離れた本郷を「猛」と呼ぶ（普通は「猛おじさん」とか「猛さん」ですよね）マユの表情や言動に恋愛感情を読み取ることは余りに容易く、そんな筈はあるまいと打ち消してみたところで、とにかく過去の経緯が分からないので否定も肯定も出来ない。
そんな観客（僕だけ？）の当惑を嘲笑うような映画では当然ないわけで、一体どうして僕はこんなモヤモヤした思いに囚われ続けているんだろう？
考えれば考えるほどシンプルに映像を楽しむことすら覚束なくなってくる。
終幕後は正直ほっとしたような思いでした。
本郷猛の最後の台詞「身体をいたわれ、地獄大使」の強烈さが、深い霧を晴らしてくれた感もありますが。
もう一つ言わせていただくなら、「生命の大切さ」という最大のテーマを、もっと深掘りして欲しかったですね。
本郷猛と立花マユの物語に比重が掛かり過ぎていて、そちらにまで手が回らなかった感が。
どうせならいっそ、単純に「１号カッコ良い！」に終始してほしかったというのがイチお父さんの感想でした。
息子はさぞ退屈しただろうと思い感想を聞いてみたところ、めちゃくちゃ楽しんだみたいでした。
本郷猛も１号も、強くてカッコ良かったと。
四十を過ぎたお父さんのような詰まらぬ邪推で心が曇ったりはしないんですね。
結局のところ悪いのはこのわたくしの穢れ切った心なのだということを知ったサニーデイサンデイ。
何だかよく分からないレビューでしたが、やっぱり藤岡弘、さんこそがこの映画のすべてなのかも知れません。
物語云々を超えた、藤岡弘、という人間のスケール。
細かいところは突っ込んじゃいけない、ただただその世界観と人間力に没入すれば良いのです。
幼い息子にまた教わった気がした41歳の春でした。
おまけ。
映画「スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号」に出演した高田延彦さんの「出てこいや！」、映画「仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー」に出演した柳沢慎吾さんの「あばよ」に続き、今回出演していた武田幸三さんが何か素敵なことを言ってくれるかと期待していましたが特になし。
決め台詞は元々なかったはずなので、黙々と自らが流血するまで鬼のローキックを続けるとか・・・。
武田さんは正直、変身しない方が強いんじゃないかと思って観ていました。
とにかく無口でストイックで、鋼の精神と肉体とを兼ね備えたキックボクサーでした。
俳優としても活躍されている（今回だけ？）とは嬉しい限りです。
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そう、映画「仮面ライダー１号」を観るために。
今回の主役はもちろんライダー１号。
本郷猛役は、往時と変わらず藤岡弘、さんです。
70歳（！）という年齢を感じさせないアクションは凄いの一言。
我々お父さん世代にとってはそれだけで感涙ものでしたが、今どきのお子さんは１号など知るはずもなく、恐らくほぼ全員がゴースト（現在放映中の仮面ライダー）目当てでした。
「技の１号」の異名を取っていたにもかかわらず、ライダーパンチとライダーキックしか使わない１号。
ムサシとかロビンフッドとかニュートンとかノブナガとかヒミコとかビリーザキッドとか、自在に変身するゴーストに較べたら地味だったかな。
ただ、ウチの息子は僕が教え込んだせいで昭和ライダーにも詳しく、思っていた以上にのめり込んでいました。
♪せまる～ ショッカー・・・
エンディングで流れた仮面ライダーのテーマに合わせ、一人だけ大きな声で歌っていました。
恥ずかしかったけど、父は微妙に誇らしかったぞ。
また、上映前から話題になっていた１号の変貌ぶりですが、実際にスクリーンに映った姿は意外にもカッコ良かったです。
現在の藤岡さんが、変身した途端に華奢になったりしたらそれはそれで不自然なわけだし。
ただ、昨年の映画に登場した「３号」の精悍さには遠く及びませんね。
あれはガチで素晴らしかったです。
個人的に残念だったのは、「おやっさん」こと立花藤兵衛の孫である少女マユと本郷猛との関係、というか距離感が今ひとつ掴めなかった点。
おやっさん亡き後、両親にも先立たれたマユを、本郷猛が父親代わりに育てたということらしいのですが、当時を振り返る回想シーンが一切ありません。
父親よりも歳の離れた本郷を「猛」と呼ぶ（普通は「猛おじさん」とか「猛さん」ですよね）マユの表情や言動に恋愛感情を読み取ることは余りに容易く、そんな筈はあるまいと打ち消してみたところで、とにかく過去の経緯が分からないので否定も肯定も出来ない。
そんな観客（僕だけ？）の当惑を嘲笑うような映画では当然ないわけで、一体どうして僕はこんなモヤモヤした思いに囚われ続けているんだろう？
考えれば考えるほどシンプルに映像を楽しむことすら覚束なくなってくる。
終幕後は正直ほっとしたような思いでした。
本郷猛の最後の台詞「身体をいたわれ、地獄大使」の強烈さが、深い霧を晴らしてくれた感もありますが。
もう一つ言わせていただくなら、「生命の大切さ」という最大のテーマを、もっと深掘りして欲しかったですね。
本郷猛と立花マユの物語に比重が掛かり過ぎていて、そちらにまで手が回らなかった感が。
どうせならいっそ、単純に「１号カッコ良い！」に終始してほしかったというのがイチお父さんの感想でした。
息子はさぞ退屈しただろうと思い感想を聞いてみたところ、めちゃくちゃ楽しんだみたいでした。
本郷猛も１号も、強くてカッコ良かったと。
四十を過ぎたお父さんのような詰まらぬ邪推で心が曇ったりはしないんですね。
結局のところ悪いのはこのわたくしの穢れ切った心なのだということを知ったサニーデイサンデイ。
何だかよく分からないレビューでしたが、やっぱり藤岡弘、さんこそがこの映画のすべてなのかも知れません。
物語云々を超えた、藤岡弘、という人間のスケール。
細かいところは突っ込んじゃいけない、ただただその世界観と人間力に没入すれば良いのです。
幼い息子にまた教わった気がした41歳の春でした。
おまけ。
映画「スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号」に出演した高田延彦さんの「出てこいや！」、映画「仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー」に出演した柳沢慎吾さんの「あばよ」に続き、今回出演していた武田幸三さんが何か素敵なことを言ってくれるかと期待していましたが特になし。
決め台詞は元々なかったはずなので、黙々と自らが流血するまで鬼のローキックを続けるとか・・・。
武田さんは正直、変身しない方が強いんじゃないかと思って観ていました。
とにかく無口でストイックで、鋼の精神と肉体とを兼ね備えたキックボクサーでした。
俳優としても活躍されている（今回だけ？）とは嬉しい限りです。
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