2008年8月24日のブログ記事一覧-カトカト日記 ~霊園・墓石の株式会社加登 公式ブログ~

教育ってなんだ?


知的障害を持つ男性に暴行・恐喝を繰り返した、13歳から16歳のグループ8名による犯罪について。

詳細については敢えて言及しませんが、ちょっとこれは酷過ぎますね。
何故こんなことになってしまうのでしょうか。

彼らに対する怒りだとか軽蔑だとか、そういった不快な感情がふつふつと湧き起こる一方で、果たしてそこで終わってしまって良いのかな、と思う気持ちもどこかにあって。

彼らが生きる社会を構成する一員として、僕も生きている。
この社会のひずみが彼らを凶行に駆り立てた一因だとすれば、そのひずんだ社会の1億2千万分の1を受け持つ僕にも罪がないとは言い切れないのではないか。

今回の事件はいささか極端な例なのかもしれませんが、「大多数による、少数の(多くの場合、たったひとりの)弱者への攻撃」といういじめの構図。
程度の差こそあれ、この国の至るところ至る場面において見られはしないでしょうか。

本来は、弱いからこそ守ってあげなければいけない。
友人や家族が怪我をしたり病気になったりしたら、助けてあげたいって思いますよね。
道端でお年寄りが倒れていたら、手を差し延べたくなるのが人間の本性です。

僕は性善説を支持しているので、そうした人間本来の善性を歪めるのは社会でありその根幹を支える教育なのではと思っています。

現代の教育について言うなら、学校や家庭に、宗教が欠落している。
都市化によって、寺社がかつて持っていた道徳的求心力が弱まっている。

詰め込み教育への反動として生まれたゆとり教育は、必ずしも心のゆとりを生むものではなかった。
拠りどころのない精神はふわふわと不安定で、善悪に対する鋭敏さをみるみるうちに奪われていった。

文科省が中学生に武道教育を義務付けることにしたそうですが、この施策が新たな暴力を生まないためにも、宗教が本来的に持っているモラルの基準としての機能を、今一度問い直してみるべきではと思うのです。



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