陳 満咲杜の「為替の真実」

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相場の先見と予見

2009年06月08日 15時14分08秒 | FXの真実
相場ほど奥深いものはない。先週の英ポンドの値動きは実に興味深い好例であろう。

「※今週1.6670まで上昇の余地。その後調整へ。最大1.6000まで反落の可能性」、当方は6月2日朝、会員様向けのレポートにはこのような分析を書いていたが、予測はあくまでテクニカルのみを根拠したもので、ファンダメンタルズ的な根拠は執筆当時正直言ってわからなかった。

確かに通貨先物市場の加熱状況など相場の内部構造を分析するデータもあったが、英ポンドの買い超の度合いはユーロ、豪ドルに比べかなり低く、たとえ極端な買い超の状況が示されても何週間も維持され、その間高値更新が続けられケースも稀でなかった。従って、確信できるものではなかった。

が、自分の分析が正しければ、英ポンドの急落は単にポジションの調整だけではなく、何からの材料も出るのではという予感があった。言うまでもないが、この材料とは英首相に関する辞任の噂だった。

一方、チャートを観察すれば、もうひとつ事実も浮かんでくる。4日にその噂で英ポンドが急落したが、3日、英ポンドは1.6662の高値から一時420PIPSの急落をすでに演じていた。

これこそ当方がもっとも指摘したいところである。すなわち、相場は先見性を持ち、ファンダメンタルズより先に走る。従って、ブルトレンドに調整の必要があれば、不思議なことに、必ずと言っていいほど悪い材料(あるいは悪い方向に解釈される材料)が出てくる。反面、ベアトレンドの終焉に続き、必ずといっていいいほどよい材料(あるいはよい方向に解釈される材料)が出ってくる。相場の先見性はこのような形で現われる。

最後に、勝手ながら、英政局不穏に絡み、当方は以下のシナリオを描いている。
1. 英ポンドの下落は当面続き、英首相の辞任まで続く。
2. 辞任があれば、英ポンドが買われ、上昇トレンドへ復帰しよう。
3. そうであれば、英ポンドはさらに高値更新の余地もあるが、大きくなかろう。
そして、もっとも大胆な予測は、相場の先見性を信じるのであれば、近々、英首相辞任の可能性は大きいと見る。

もっとも、このようなクレージーな予測は当方ではなく、うちのエリオット君の情報によるもの。世界中の富豪と権力者の愛猫と太いパイプを持つ彼ならではの情報は見逃せないかも。



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