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Fly to the BLUE

2006.7.13 更新終了

天城ハリスコートユースホステル

2006-05-03 | 
今日の宿は「天城ハリスコートユースホステル」
表にはバイクばかり一列に並んでいた。
その列の最後尾に自転車を置いておく。

ちょっと浮いてる

部屋はうれしい和室。
すでに同室の2名が先にくつろいでいた。
丸刈りにちょびヒゲの体がやたらとでかいオジサンと人のよさそうなオジサン。
2人とも気さくな人で、すぐに仲良くなってしまった。
丸刈りヒゲのオジサンはバイクで伊豆をツーリングしている人。
体格がいいのは元キックボクサーということらしく、うなずける。
しかし国家公務員だというのは驚いた。
官僚ですよ。役人ですよ。キャリアですよ。
僕の持ってる役人のイメージが崩れたなあ。
ものすごい体育会系な役人だ。
だって明らかにこの人キレさせたら殺(ヤ)られるもん。
そんな丸刈りヒゲのオジサンは嫁さんと3歳の娘を放り出して、一人気ままにツーリングだそうな。
だけど仕事は持ち込んでいて、パソコンを何やら打っていた。

もう片方の人のよさそうなおじさんは、日本中を車で回って郵便局巡りの旅をしている人だった。
郵便局巡りとはご存知だろうか。

Wikipediaによると…
郵便局巡り(ゆうびんきょくめぐり)とは、日本郵政公社が経営する郵便局、及び同公社が個人または法人に委託する簡易郵便局(以下「郵便局」)を全国各地において巡回し、訪問した証拠として日付印や郵便貯金通帳の印字等をコレクションする趣味である。略称として「局巡り」「巡局」「局めぐ」「局メグ」。

そのオジサンは各郵便局で消印を集めているそうなのだが、中には記念印、風景印という各地特有のスタンプがあって、それに集め甲斐を感じているようだ。
なかなか面白そうな旅のテーマであるが、いかんせん約2万5千局を巡るというのには、途方もない時間がかかりそうな気がする。
だが、そのオジサンはすでに3分の2はまわったと話していた。
やはり離島の郵便局が難所だという。
確かに、小笠原の郵便局に行って帰ってくるには1週間かかりそうだ。
社会人の身分で、しかも家族がいながら達成するのはやはり大変な気がする。
というか、嫁さんは今おなかに7ヶ月になる赤ちゃんがいるというのだ!
嫁さん放り出してGW丸々一人旅なのだという。
さすがにそれは人としてどうなのかと、丸刈りヒゲが始終いじっていた。

さて、僕は風呂に入ることにした。
さすがに大汗かいてるし、風呂に入らんと気持ち悪い。
この宿の風呂は温泉を引いているそうで、期待感を膨らませ浴室へ。

残念だった…。
まずシャワー。
冷水か熱湯しかでません!
微妙な温度調節を一切受け付けないという柔軟性に欠けたシャワーなのだ。
まさに0か1か。
ものすごいデジタルなシャワーです!
はっきり言ってシャワーはないと思え!
そして浴槽。
詰めて入って3人ぎりぎりというキャパシティである。
体育座りではとてもゆっくりできませんね。
しかも、早くあがらないと次に入る人を待たせてしまう。
せっかくの温泉なのになんとももったいない。
空いている時間を狙うべきでした。
ちなみに宿は風呂場の拡張予定しているらしい。
拡張後に期待したい。

晩飯にはカニが出た。カニが。

カニ現る
あと竹の子ごはんがおいしかった。
食事中に1人のバイクの兄さんと仲良くなる。
明日の宿を決めてないというので、僕が明日泊まる土肥の「ユースホステル高砂屋旅館」を紹介した。

夕食後、その兄さんを含めた部屋の4人で明日の予定などを話していた。
全員西伊豆へ行くので、その見所を模索していたのだ。
僕は地図に載っている安い温泉を巡ることを考えていて、その温泉の場所を見せた。
「おお、この無料で入れる露天風呂な。混浴みたいだよ。俺も行こうと思ってた」
「そこ、私もチェックしてたんですよ」
「じゃあ、明日はみんなで混浴温泉巡りだな!」
急遽、混浴温泉同好会発足となった。
巡る温泉として松崎を中心とした4箇所の温泉を発見した。
一同「完璧だ!!!」

その夜はテレビで総合格闘技をやっていた。
丸刈りヒゲのオジサンはさすが元格闘家だけあって、解説が非常に分かりやすい。
「ボディーを打つのはいい作戦だな。あれはダメージが蓄積するんだ。翌日は血のションベンだぜ」
「回転蹴りってのはな、足を踏み込む時に読まれちゃうんだ。だけど左ジャブで相手の注意をそらしながら踏み込んだから、今のはうまく入ったんだ」
「曙が相手をコーナーに詰めるのはいい作戦だな。あの200キロでのしかかられるだけで相当体力消耗するぜ。まあ、曙の方だってその200キロを支えるのは大変だけどな。ローキック連発で膝を狙えば、曙が勝手に倒れるさ」
試合はオジサンの言うとおりにことが運んだ。
選手がほぼマウントポジションを取ってるのを見て。
「もうあの状態になったら作業だな。ただ殴ればいい」

マウントポジションがきっかけで、そのオジサンはちょっとした体験談を始めた。
「俺はな、ツーリングでこういう宿をとったの初めてなんだよ。
それまではずっとキャンプでテントはって寝泊りしてたんだ。
それが、この前ちょいとした事件があってな。
ある夜テントで寝ている時、ふと悪寒がして目が覚めたんだ。
それで起きてちょっとテントを出た瞬間だよ。
トラックがバックでテントに突っ込んで、ドカーンって全部持ってかれた!
あのまま寝てたら間違いなく死んでたね。
もう俺頭きて、トラックの運転手引きずり降ろして、マウントよ。
ガンガン殴ってやった!
そうそう、簡単にマウントって取れるんだよ。
ちょっとしたコツがあって…」

僕が実験台でマウントを取る実演をしてもらった。
とりあえず相手を転がしたら、何とかして相手の足の間に腕を挟みこむ。
そうすれば、後は腕をぐっとひきつけるだけで簡単に相手の足を開くことができるという。
足を閉じる力よりも腕をひきつける力のほうが絶対に勝るからだって。
マウントさえとってしまえば後は作業なのだ。

そんな感じで非常に濃ゆい夜は更けていく。
消灯後なんとなく嫌な予感はしていたのだが、それは的中した。
両側のオジサンものすごいイビキで、なかなか寝付けなかったのである。

各駅自転車

2006-05-03 | 
熱川ー白田:
各駅停車ぐらいの間隔でいろんな町に寄りますな。
白田で昼飯である。
ここにはよくテレビや雑誌で取り上げられる店があって、前々から来たかったのだ。
駅前にあるのが「食事処 一心」という飯屋。
店に入り、さっそく「金目鯛のシャブシャブ茶漬け」を注文。
しばらくすると熱く熱せられた石の碗が出てくる。
その中には、ごはんの上に金目鯛の刺身が敷き詰められていて、その上から店主自らダシをかけるのだ。
店主は慣れた手つきで程よくかき混ぜ、「飲んでみな」とまず出汁だけを取り皿につぐ。
これはうまいぞ~。
金目鯛も絶品でありました。


金目鯛の刺身のままでも食べてみたかった。

食後に海岸へ出て、「はりつけの松」を見た。

白田ー稲取:
海を左手に見ながら軽快に自転車を走らせる。
東伊豆町の役場がある町、稲取に着いた。
稲取にも少し寄っていこう。
のどかな港をぬけて海岸沿いに走り、急な坂道を上りきるとその神社はあった。
どんつく神社である。
ここには御神体のみこしが祭られているのだが、この御神体が非常に特徴的。


男性の象徴が祭られていた


う~ん、世の中広いね…

展望台から海を見るのも良いが、山側を見るのも一興。
伊豆バイオパークの観覧車や風力発電所の風車など、意外に楽しめる町ということが分かる。

坂を下って国道135号に戻る途中、スーパーを発見。
スーパーでドリンクとゼリー飲料を買う。
ゼリー飲料はすばやく補給でき、すばやく吸収できるので自転車乗りには重宝するアイテムである。
出発するときに女子高生の集団に笑われましたが、特に気にしない。
(書いてるってことは、実は気にしてるんだが)
いいんです、ネタにしてくれて結構。
「変な人がいたー!」って話題にしてください…。

稲取ー河津:
東伊豆町から河津町に入る。
途中、追い越していく車から声をかけてくれる人がいた。
「頑張ってくださーい」
ホリケンみたいな声だったな…。

すぐに河津に着いた。
たいした距離は走ってこなかったが、そろそろ夕方に差しかかる頃。
河津といえば河津桜だが、もちろんとっくに散っています。
他に河津七滝(ななだる)という7つの滝が川を上っていくとあるのだが、時間的にも距離的にも厳しそうで、行くかどうか迷いどころである。
実は今日の宿も河津から川を上っていくとあるので、とりあえず宿に向かうことにした。
一部川沿いにサイクリングロードがあるので、なかなか走りやすい。
サイクリングロードの途中に足湯を見つけた。
入ろうとしたところ、管理の人に「4時までだから」と追い返されてしまった。
時計を見たら3時59分。
ちぇっ。

バナナワニ園

2006-05-03 | 
伊豆高原ー北川(ほっかわ):
城ヶ崎海岸から国道135号に戻るのに長い坂を上ったが、国道に乗ってからは割りと楽に北川に着いた。
ちなみに国道135号は小田原から熱海、伊豆高原、下田を通って西伊豆に出るまでの道である。
今回の旅のうち3分の1はこの国道を走ることになる。
国道から北川に入る入り口にその目的の温泉があった。
「黒根岩風呂」という混浴露天風呂である。
露天風呂の目の前は海が広がり、開放感あふれる露天風呂だ。
しかし、昼の1時からということで開いておらず、残念ながら断念したのであった。

北川ー熱川:
そういえば、最初に地図で「ほっかわ」を見たとき、熱川を「ほっかわ」って読むのかと思った。
ホットな川で「熱川」なのかと。
うまいこと考えやがったなって一瞬思ったさ。
そんな熱川では「バナナワニ園」に寄りました。
バナナワニ園分園へのきつい坂道を上りきって、駐車場の片隅に自転車を止めた。
このバナナワニ園では熱帯の植物やら世界一大きい魚とかワニとかワニとかバナナとかワニとか見れて非常に楽しめる施設です。
今回の旅で一番のオススメスポットですよ!


ぷか~り

ワニ

ワニワニ

ワニワニワニ

動いているワニが1匹もいないのはどういうことだ!?

ワニ以外にもちょっと前に流行ったレッサーパンダとかいるよ!


レッサーパンダの行進

じゃれ合っております

1匹知らん振り

じゃー寝るか

温室にはバナナをはじめとする熱帯の植物。


バナナは自転車乗りの栄養補給に欠かせません

バナナの花だよ

そして、カメとのふれあいコーナー


何か嫌がってます

たまに歩き始める

アップでとるなや…


展望台からは伊豆大島がよく見えます

そして、次は本園の方にシャトルバスで移動します。
バスで行くといっても、短い坂を下るだけなのですが。


またワニかよ!

この状態で寝てるからすごい!

もうワニはいいから、花でも見ましょ

スイレン、キレイですねー

でかっ

バナナワニ園でした!

城ヶ崎海岸

2006-05-03 | 
2日目はあまり走らないので、朝はゆっくりできる。
7時過ぎに起きて、窓から外を見ると気持ちいい青空とずっと遠くに海が見える。

朝食には宿自家製のパンが出てきて、これがおいしい。
宿泊者のツーリング夫婦はすぐ岐阜に帰っちゃうとか。
せっかく伊豆まで来たのにほとんど何も見てないよーと嘆いていた。
そして外国人の人たちは今日は名古屋まで行くという。
なかなか忙しいですな。

朝食後9時に出発である。
写真撮影した後、各々旅路に着いた。


同室の人と外国人、ペアレント奥さん

ペアレントさん夫婦、お世話になりました。

青い風入り口

宿概観、青い屋根が明るいですね。

奥さん自慢のハーブガーデン

ハーブその1

ハーブその2

昨日もらったカンガルーの人形は、このままにしてたらどこかに飛んでいってしまいました。
写真に残ったから、まいいか。

妙にテンション高いノリノリの変な人

高原から海岸に向かって一気に下る。
下りは楽と思いきや実はそうではない。
下り坂でブレーキをかけながら走ると、想像以上に握力を消耗することを知る。
非常に勾配が急だというのもあるのだが、完全停止はまず不可能なほどだ。
入り組んだ住宅の小道を抜けて城ヶ崎海岸に到着。
つり橋と断崖絶壁を見て楽しむ。
(昔家族で来たことがあるらしいが記憶にない)


つり橋のまわりには人がいっぱい

よくヒーローものの特撮のロケに使われるらしい

伊豆の地震が頻発してた頃なので、ちょっと冷や冷や

橋の裏側は岩が波で削られた模様

ざっぱーん

ざっぱっぱーん

どうしてこんな模様ができるんでしょ

岩場を登って菜の花発見

ざっぱぱぱーん