野の花 庭の花

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やっとみつけた待望の花トケイソウ

2019年09月06日 09時37分51秒 | 

トケイソウという花は、図鑑でその奇抜な花の構造をみてから、ぜひ咲いているところをみたいと願っていた。それがごく近くの民家の垣根でたくさんの花を咲かせていたのをみつけて、驚いた。希少な花だと思っていたのに、とても生命力が強そうなのである。
この花はどうみても周囲に秒針の目盛りのついた円盤の上を、時間、分、秒を示す時計の針が回っている花としかみえない。ところが西洋の想像力では立体的に十字架とキリストをくぎ付けした釘をみいだし、キリストがかぶせられたいばらの冠をみいだすのである。文化の違いとはそのようなものかと、思いを新たにした次第次である。

(2019-08 川崎市 道端) 

 

 

 

トケイソウ(時計草、パッションフラワー、Passion flower)はトケイソウ科・トケイソウ属(Passiflora)に分類される植物の総称であり、狭義には Passiflora caerulea と言う種の和名である。

名前
和名は3つに分裂した雌しべが時計の長針、短針、秒針のように見える特徴のある花を咲かせることに由来する。

英名 passion flower は「キリストの受難の花」の意味で、イエズス会の宣教師らによってラテン語で flos passionis と呼ばれていたのを訳したものである。 16世紀、原産地である中南米に派遣された彼らは、この花をかつてアッシジの聖フランチェスコが夢に見たという「十字架上の花」と信じ、キリスト教の布教に利用した。 彼らによればこの植物はキリストの受難を象徴する形をしており、花の子房柱は十字架、3つに分裂した雌しべが釘、副冠は茨の冠、5枚の花弁と萼は合わせて10人の使徒、巻きひげはムチ、葉は槍であるなどと言われた。

属名は造語だが、やはり上記比喩に倣ったもの。

なお、英単語 passion には「情熱」の意味もあるが、この植物の名称での passion は「受難」の意味であって、「情熱」の意味ではない。

特徴
つる性常緑多年草の性質を持つ種が通常である。種の数は約500、栽培品種はそれらが掛け合わされてできるためさらに数が多い。栽培品種には驚くべき数のさまざまな色、形のトケイソウが存在する。ガクがそれぞれピンクと白という Passiflora x belotii という栽培品種も存在する。ぱっと見には花弁とガクの区別はつかないので、白とピンクが互い違いになった花ビラのように見える。それとは対照的に、副冠も花弁もガクも全部白というのが Passiflora caerulea 'Constance Elliot' である。

中央アメリカや南アメリカの熱帯・亜熱帯域が原産地だが、世界中で観賞用に広く栽培される。つる植物で、庭先などに植えられる。挿し芽することで増やすことができる。



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