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シンメトリーの美しいビヨウヤナギ(園芸種シリーズ03)

2019年09月24日 10時26分59秒 | 

初めはキンシバイだと思っていたが、キンシバイはもう花期が終わってみかけなくなったので、きっとビヨウヤナギに違いないと考えた。梅鉢紋に似た花の形は、美しいシンメトリーを形作る。楊貴妃になぞらえたくなるのも無理からぬところだろう。

(2019-09 川崎市 道端) 

 

ビヨウヤナギ(未央柳、美容柳。学名:Hypericum monogynum)はオトギリソウ科の半落葉低木。ビョウヤナギとも通称するが、園芸的な呼び名であり植物名としては誤り。

特徴
中国原産。約300年前に日本に渡来した。半常緑性の小低木で、よく栽培されている。花期は5-7月頃で、直径5センチ程度の黄色の5枚の花弁のある花を咲かせる。キンシバイにも似るが、特に雄蕊が長く多数あり、よく目立つ。雄蕊の基部は5つの束になっている。葉は十字対生する。

枝先がやや垂れ下がり葉がヤナギに似ているので、ビヨウヤナギと呼ばれるが、ヤナギの仲間ではない。

中国では金糸桃と呼ばれている。ビヨウヤナギに未央柳を当てるのは日本の通称名。由来は、白居易の「長恨歌」に

太液の芙蓉未央の柳此に対ひて如何にしてか涙垂れざらむ

と、玄宗皇帝が楊貴妃と過ごした地を訪れて、太液の池の蓮花を楊貴妃の顔に、未央宮殿の柳を楊貴妃の眉に喩えて 未央柳の情景を詠んだ一節があり、美しい花と柳に似た葉を持つ木を、この故事になぞらえて未央柳と呼ぶようになったといわれている。

また「美容柳」などを当てることもあるが、語源は不明、単に未央を美容と置き換えたものであろう。



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