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湿地に生えて、ほとんど目立たない可憐なラン科の「ミズトンボ」(箱根シリーズ 046)

2020年10月02日 08時45分28秒 | 

湿地に生えて、ほとんど目立たない「ミズトンボ」。たしかに水辺にとまっている緑色のトンボのようだ。可憐なラン科の花だが、人目につかないので、見落とされがちだ。栽培も育成も困難なようで絶滅危惧II類 (VU)に指定されている。

(2020-08 神奈川県 箱根) 

 

ミズトンボ(水蜻蛉)
多年草。
北海道〜九州の日当りのよい湿地に生える。地下には新旧2個の球茎があり、茎は3稜形で直立して高さ40〜80cm、無毛。葉は線形、長さ5〜20cm、幅3〜6mm、先は次第に細長く尖る。花は直立した穂状花序を作って開き淡黄緑色を帯びる。上萼片は円心形で長さ約4mm、側萼片2個はいちじるしく下側が張り出し、半切腎形で長さ約5mm、幅約6mm、花時には反転する。花弁は扁3角形で長さは上萼片とほぼ等しく、前縁下部は凸出してずい柱に圧着する。唇弁は長さ約2cm、裂片は線形、側裂片は先にわずかに微歯があり、やや斜上して開出し十字形となる。踞は長さ約15mm、細くて先は急に膨らむ。花期は7〜9月。(原色日本植物図鑑)
学名は、Habenaria sagittifera
ラン科ミズトンボ属



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