野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

小さな白い花が集まって咲く「イワシモツケ」(箱根シリーズ 015)

2020年06月21日 10時22分20秒 | 

小さな白い花が集まって咲く「イワシモツケ」。バラ科のシモツケ属の木の花だ。亜高山から高山に生えるという。花のつき方はコデマリに似ているが葉はまったく違う。花芯の黄色の部分がチャームポイントか

(2020-06 神奈川県 箱根) 

「イワシモツケ」

 イワシモツケ  岩下野
[別名] ナガバイワシモツケ、マルバイワシモツケ
[学名] Spiraea nipponica Maxim.
Spiraea nipponica Maxim. var. nipponica
バラ科  Rosaceae  シモツケ属 

 マルバイワシモツケ form. rotundifolia やナガバイワシモツケform. oblanceolata はイワシモツケに含めるのが現在の見解。愛知県では自生が限られ、絶滅危惧ⅠA類に指定されている。園芸種として栽培され、園芸品種もある。
 若枝は赤褐色、古くなると灰黒色になる。葉は互生し、長さ1~2.5㎝の狭長楕円形~倒卵形~広惰円形、葉の先は円形~鈍形、先部分に2~5個程度の鈍鋸歯があるだけでほぼ全縁、基部は広い楔形。葉裏は淡緑色~粉白色。秋に赤く紅葉する。1年目の枝先に直径3~4㎝の丸い散房~複散房花序に花を10~20個、固まってつける。花は直径6~7㎜の白色の5弁花。雄しべ約20個、花弁とほぼ同長。雄しべの基部の黄色い腺体が目立つ。果実は袋果。種子は長さ2~2.5㎜。
 トサシモツケ var. tosaensis 葉が長さ1.5~5㎝、幅3~7㎜の倒披針形。ホソバイブキシモツケともいわれる。
 キイシモツケ var. ogawae はコデマリのように花序が丸い。イワシモツケに含める見解もある。
 マルバシモツケSpiraea betulifolia は基部を除いて切刻状の鋸歯がある。雄しべが長く、花から長く突き出る。
[花期] 5~6月(高山では6~8月))
[樹高] 1~2m
[生活型] 落葉低木
[生育場所] 亜高山~高山の蛇紋岩の岩場
[分布] 在来種(日本固有種)  本州(中部地方以北)



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。