野の花 庭の花

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黒紫の花が強い印象を与えるブラックマロウ

2019年08月20日 11時00分49秒 | 

タチアオイの一種だが、黒紫の花が強い印象を与えるブラックマロウ。夏の庭園にあると素敵だろう。花はハーブに好んで使われるらしい。最初は紫色のハーブティーが時間とともにルビー色に変わるという。レモンなど酸性のものを加えても色が変わるという。フランスでは「夜明けのティザーヌ」と呼ばれて愛好されているとか。

(2019-07 東京都 神代植物公園) 

 

ブラックマロウ

科名・属名 アオイ科 タチアオイ属

園芸分類 宿根草

別名 ホリーホック・ニグラ

原産地 ヨーロッパ

用途 庭植え

花期 5~6月

【ブラックマロウについて】
ブラックマロウは、黒に近い濃い黒紫色の花色が特徴の タチアオイですが、その花色がインパクトが強いことから特にブラックマロウとして親しまれています。

育て方などは他のタチアオイと同様で、丈夫で育てやすい宿根草です。

栽培したところでは、秋に苗を植えつけ、厳冬期に不織布を掛けておいたところ、5月中旬に咲き始めました。


【ブラックマロウの概要】
ブラックマロウの花
草丈 高さ1.5~2mぐらいになります。

花 花径は8~9cmほどで、黒に近い濃い黒紫色の花色です。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い
耐寒性は強く、庭植えで冬を越します。

栽培難易度 やさしい

学名 Alcea(=Althaea) rosea var. nigra

学名の説明
Alcea・・・・・ギリシャ語の althaino(治療する)が語源です。
※ 昔、この属の植物が薬用にされたことに由来します。
rosea・・・・・「バラ色の」
nigra・・・・・「黒色の」、「黒い」

 

ドライハーブ / マロウ・ブラック (マロー・ブラック)
英名 Mallow Black (Hollyhock Black)
別名 タチアオイ、アルセア、ホリホック、マロー
学名 Alcea rosea
科名 アオイ科
部位 花
産地 ハンガリー
輸入元 日本緑茶センター株式会社
マロウ・ブラックとは?

マロウ・ブラックはアオイ科の宿根草で、初夏~夏には暑さに負けない、力強く華やかな大輪の黒花を咲かせます。マロウ・ブラックの他の仲間として、マロウ・ブルーとして知られるコモンマロウ(ウスベニアオイ)、 マーシュマロウ(ウスベニタチアオイ)、日本に帰化しているゼニアオイ、麝香(ジャコウ)の香りがする園芸種のムスクマロウなどが知られています。

名前について

マロウのハーブティーは、水色の変化が夜明けの空が朝焼けに染まるその様子に似ていることから、フランスでは「夜明けのティザーヌ」の名でも親しまれています。マロウ・ブラックのドライハーブにお湯を注ぐと、黒みがかった濃いブルー~紫色のハーブティーになり、時間とともに空気中の酸素に反応し、ゆっくりとルビー色になっていきます。見ているだけでもロマンティックなマロウのお茶は「恋人たちのハーブティー」とも呼ばれています。

マロウの歴史

マロウは古代ギリシャ・ローマ時代から、葉や茎は食用の野菜として、花・葉・根はお茶として利用されてきました。中世になって世界中で栽培されるようになり、花の色や形のことなる変種は現在では1000種にも及ぶといわれます。

香りと風味の特徴

色の鮮やかさから一瞬目を奪われますが、味にはほとんどくせはなく、フローラルな甘い香りがします。

相性のよいブレンド

マロウ・ブラックのハーブティーに、レモンなど柑橘系の果汁を数的落とすと、たちまち鮮やかなルビー色~濃いピンク色に変化して、まるでマジックを見ているようです。ハチミツをほんの少し加えると味がまろやかになります。シングルで楽しむのはもちろん、 レモングラス や レモンピール、 カモミール・ジャーマン とのブレンドもおすすめです。

楽しみ方のポイント

ガラスや白いカップでお茶の色を楽しみましょう。マロウのハーブティーは水出しでもいれることができ、鮮やかな色を長く楽しむことができます。また、マロウ・ブラックのドライハーブはポプリにも最適です。



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