つーことで、この記事は『Sea Shepherd の船の船籍剥奪という噂 2』についたコメントへのレス。
なんで、これを読む前に『Sea Shepherd の~』を読んでくれい(宣伝)。
・Sea Shepherd の船の船籍剥奪という噂 2(2009年10月29日 flagburner's blog(仮))
てつやさんへ:
>というような表現が、反捕鯨寄りからの言説に時々みられると思うのですがモラトリアムって一時的に停止することと私は理解しているのですが(これがそもそも間違いであれば、すみません)「禁止」とだけしか表現されない場合ってその発言者が誤認しているか、もしくは故意に説明不足にしているということになりませんかね。
この辺りは、(言い訳がましくなりますが)IWC の声明自体に曖昧な点があるんですよね。
・Revised Management Scheme(iwcoffice.org)
一応、RMS のページからモラトリアムの説明について引用しておきます。
---- 以下引用 ----
In 1982, the IWC decided by majority vote to implement a pause or ‘moratorium’ in commercial whaling with effect from the 1986 coastal and 1985/86 pelagic whaling seasons.
There were a number of factors involved in this decision.
These included difficulties in agreeing what catch limits to set for non-protected species (due to scientific uncertainties in the information needed to apply the management procedure then in place) and differing attitudes to the acceptability of whaling.
The wording of the moratorium decision implied that with improved scientific knowledge in the future, it might be possible to set catch limits other than zero for certain stocks.
(以下略)
---- 引用以上 ----
要は、商業捕鯨の一時的中止とも禁止とも受け止められる定義だった、ということです。
翻って、昨日の更新で取り上げた記事を書いた人や編集長は、商業捕鯨の「禁止」(原文では『Verboden』)という表現を使った事を踏まえれば、モラトリアムについて商業捕鯨の「禁止」と受け止めていた可能性は高いと思います。
ただ、てつやさんの言うように誤認や説明不足をしていたとも言い切れない部分はあるかもしれません。
記事の長さの制限然り〆切然り・・・。
>捕鯨問題に深い関心を持たない一般の方は商業捕鯨については「永久禁止」とされていると曲解しないでしょうか。
ここは難しい問題ですね~。
現時点では、捕鯨のモラトリアム商業捕鯨の「永久禁止」と受け止められてる可能性は無くはないでしょうね。
ただ、この辺りについては、一般の方の間でも共通見解があると思えませんが・・・。
>日本が「偽装」していると言うのなら、オランダにしても他の反捕鯨諸国についても徹底的にそれを証明し止めさせる努力をすべきですよね。
>時々言われるように国際裁判に持ち込むとか日本に対して制裁措置を加えるとか、そうした「正式」かつ「具体的」な態度表明をすべきではないでしょうか
オランダやオーストラリアがこの件で日本政府に強く抗議しないのは、てつやさんの見解よりむしろ各国政府にとって重要性の低い話だからだと思います。
というのも、この件だけで日本との関係を悪化させるよりは日本との関係を保つことによる利益が大きいですし。
というか、実はこの状態を保つことが皮肉なことにオランダやオーストラリア等反捕鯨国(他に良い呼び方がないので)と日本にとって都合が良いんですよね。
この辺りは、石井 敦氏達が「逆予定調和」という形で 2年以上前に指摘してるのですが・・・。
・An alternative explanation of Japan's whaling diplomacy in the post-moratorium era(石井敦のホームページ;.pdfファイル)
・日本の捕鯨外交を問い直す:商業捕鯨モラトリアム以降の外交目的と実態の乖離(石井敦のホームページ;.pdfファイル)
>ちなみに私は、『The Cobe』もみましたが、あの映画はその最たるものでした。
すんません。
私は、まだ『The Cobe』を観てないんで何とも言えません・・・。
そして、最後のオチ・・・てつやさんの質問に関する私の見解です。
・捕鯨モラトリアムについては、商業捕鯨は「禁止」
・調査捕鯨は、商業捕鯨に「偽装」している(商業として成立していないのでこの表現が正確かどうか不明)。
・・・で返答になりましたか?
てつやさん(苦笑)。
なんで、これを読む前に『Sea Shepherd の~』を読んでくれい(宣伝)。
・Sea Shepherd の船の船籍剥奪という噂 2(2009年10月29日 flagburner's blog(仮))
てつやさんへ:
>というような表現が、反捕鯨寄りからの言説に時々みられると思うのですがモラトリアムって一時的に停止することと私は理解しているのですが(これがそもそも間違いであれば、すみません)「禁止」とだけしか表現されない場合ってその発言者が誤認しているか、もしくは故意に説明不足にしているということになりませんかね。
この辺りは、(言い訳がましくなりますが)IWC の声明自体に曖昧な点があるんですよね。
・Revised Management Scheme(iwcoffice.org)
一応、RMS のページからモラトリアムの説明について引用しておきます。
---- 以下引用 ----
In 1982, the IWC decided by majority vote to implement a pause or ‘moratorium’ in commercial whaling with effect from the 1986 coastal and 1985/86 pelagic whaling seasons.
There were a number of factors involved in this decision.
These included difficulties in agreeing what catch limits to set for non-protected species (due to scientific uncertainties in the information needed to apply the management procedure then in place) and differing attitudes to the acceptability of whaling.
The wording of the moratorium decision implied that with improved scientific knowledge in the future, it might be possible to set catch limits other than zero for certain stocks.
(以下略)
---- 引用以上 ----
要は、商業捕鯨の一時的中止とも禁止とも受け止められる定義だった、ということです。
翻って、昨日の更新で取り上げた記事を書いた人や編集長は、商業捕鯨の「禁止」(原文では『Verboden』)という表現を使った事を踏まえれば、モラトリアムについて商業捕鯨の「禁止」と受け止めていた可能性は高いと思います。
ただ、てつやさんの言うように誤認や説明不足をしていたとも言い切れない部分はあるかもしれません。
記事の長さの制限然り〆切然り・・・。
>捕鯨問題に深い関心を持たない一般の方は商業捕鯨については「永久禁止」とされていると曲解しないでしょうか。
ここは難しい問題ですね~。
現時点では、捕鯨のモラトリアム商業捕鯨の「永久禁止」と受け止められてる可能性は無くはないでしょうね。
ただ、この辺りについては、一般の方の間でも共通見解があると思えませんが・・・。
>日本が「偽装」していると言うのなら、オランダにしても他の反捕鯨諸国についても徹底的にそれを証明し止めさせる努力をすべきですよね。
>時々言われるように国際裁判に持ち込むとか日本に対して制裁措置を加えるとか、そうした「正式」かつ「具体的」な態度表明をすべきではないでしょうか
オランダやオーストラリアがこの件で日本政府に強く抗議しないのは、てつやさんの見解よりむしろ各国政府にとって重要性の低い話だからだと思います。
というのも、この件だけで日本との関係を悪化させるよりは日本との関係を保つことによる利益が大きいですし。
というか、実はこの状態を保つことが皮肉なことにオランダやオーストラリア等反捕鯨国(他に良い呼び方がないので)と日本にとって都合が良いんですよね。
この辺りは、石井 敦氏達が「逆予定調和」という形で 2年以上前に指摘してるのですが・・・。
・An alternative explanation of Japan's whaling diplomacy in the post-moratorium era(石井敦のホームページ;.pdfファイル)
・日本の捕鯨外交を問い直す:商業捕鯨モラトリアム以降の外交目的と実態の乖離(石井敦のホームページ;.pdfファイル)
>ちなみに私は、『The Cobe』もみましたが、あの映画はその最たるものでした。
すんません。
私は、まだ『The Cobe』を観てないんで何とも言えません・・・。
そして、最後のオチ・・・てつやさんの質問に関する私の見解です。
・捕鯨モラトリアムについては、商業捕鯨は「禁止」
・調査捕鯨は、商業捕鯨に「偽装」している(商業として成立していないのでこの表現が正確かどうか不明)。
・・・で返答になりましたか?
てつやさん(苦笑)。