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阿久根市の人達を騙したのは誰?

2011-01-17 20:07:47 | 時事ネタ(国内)
去年12月、色んな意味で話題を集めた竹原 信一市長(当時)に対するリコールが成立→市長選挙が行われた阿久根市。
昨日になって、その阿久根市長選挙の投票結果が出たのだが・・・。
・竹原前市長、新人に敗れる 阿久根、強引市政にノー(2011年1月17日 TOKYO Web)
・竹原氏「市職員たちが勝った」 阿久根市長選落選(1/2ページ)(2011年1月16日 asahi.com)
・「竹原流」に終止符…混乱招いた代償大きく(2011年1月17日 YOMIURI ONLINE)
・「ブログ市長」竹原氏が落選 西平氏が初当選(2011年1月16日 MSN産経ニュース)
・阿久根市長選:竹原市政、市民が幕 最後まで報道批判(2011年1月17日 毎日jp)

この選挙は、今後市長になった後の政策というより、政治手法の違いだけで結果が決まった気がしないでもないが・・・。
さしあたっては、2011年1月17日分 TOKYO Web 『竹原前市長、新人に敗れる~』を引用しとく。

---- 以下引用 ----
竹原信一前市長(51)に対するリコール(解職請求)成立に伴う鹿児島県阿久根市の出直し市長選は十六日投開票され、リコール運動を進めた市民団体の元役員で新人の養鶏業西平良将氏(37)が、竹原氏を破り初当選した。 

 市選挙管理委員会によると、西平氏は八千五百九票、三選を目指した竹原氏は七千六百四十五票を獲得、約八百六十票差の接戦だった。

 投票率は82・39%で、二〇〇九年五月の前回を0・2ポイント下回った。

 議会を招集せずに、副市長選任や職員ボーナスの半減など違法性が指摘される専決処分を繰り返した、竹原氏の強引な市政運営に市民が「ノー」を突き付けた形だ。

 竹原氏は市職員や議会を「特権階級」と痛烈に批判し、官民の給与格差に不満を募らせる市民の支持を取り付ける戦術を採ったが、職員や議会側との「対話を重視する」として市政の正常化を訴えた西平氏に及ばなかった。

 当選を決めた西平氏は、今後の市政運営について「法律を守った上での対話が必要だ。(基幹産業の)漁業や農業などにしっかりと力を入れなければいけない」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 一方の竹原氏は「職員組合の人数や金の力に負けた。勝ったのは西平氏ではなく、職員組合だ」と悔しさをにじませた。

 阿久根市では今年二月二十日に市議会解散の是非を問う住民投票が実施される。

 市選挙管理委員会が確定した署名は、有権者の半数に近い八千七百六十八人分に達するなど、議会リコール成立の可能性は強まっており、市政の混乱が収束するかは不透明だ。
(以下略)
---- 引用以上 ----

う~ん。
この選挙で阿久根市の市役所職員や市議会への不満が解消された、というわけじゃなさそうだしな~。
今後西平氏が、竹原前市長が行っていた市役所職員や市議会の給与や報酬削減をやる可能性は十分あるんだろうな。
無論、竹原前市長のような手法をとるわけにはいかないだろうけど・・・。

つーか、竹原前市長の恨み節も結構不思議な所があるんだよな。
この辺については、各紙で少しニュアンスが違っていた。
まずは、2011年1月16日分 YOMIURI ONLINE『「竹原流」に終止符~』から、竹原前市長のコメント部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
 「西平氏にではなく、市職員組合に負けた。今回の選挙は彼らの力が大きかった」。
竹原さんは憮然(ぶぜん)とした表情で敗戦の弁を語った。
最大の焦点になった専決処分に関する質問に「報道が選挙結果に影響した」などと批判を繰り返したが、「政治家を続けていくのか」との質問には「分からない」と述べ、約6分で記者会見を打ち切った。
(以下略)
---- 引用以上 ----

政治家を続けるのか「わからない」、ね。
橋下 徹大阪府知事や河村 たかし名古屋市長みたいに、竹原前市長のことを気に入ってる政治家(や有権者)が少なからずいることを踏まえると、どこかの地方自治体で「再登板」という可能性も否定できないかと。
その場合、竹原前市長は阿久根市での教訓を生かして(巧妙に)強引な政治手法を穏当なモノに「偽装」するだろうけど・・・。

次は、2011年1月16日分 asahi.com『竹原氏「市職員たちが勝った」~』から、竹原前市長の(略

---- 以下引用 ----
(中略)
 竹原氏は午後9時40分ごろから事務所内で支持者に選挙結果を報告。
午後10時すぎに報道陣の前に現れた。
自身が公務員批判を繰り返してきたことを念頭に「職員たちが勝ったということ。今回の選挙は竹原対職員組合だった。彼らの力が大きかった。職員組合と報道に負けた」と時折笑みを浮かべながら淡々と語った。

当選した西平氏について問われると「今回勝ったのは西平さんではない。市民を突き放すのはやめてくれ。本当の権力者は誰か」と話した。
(以下略)
---- 引用以上 ----

いやはや、市民を突き放してるのは竹原前市長だろうに・・・。
元々専決処分を繰り返したのは、(結果はともかく)市民が選挙で選んだ議員による阿久根市議会を無視した上でのことだろうが。
それ以前に、asahi.com に掲載されていた竹原前市長の言い分は、今回の選挙結果を認めたくないと受け取られかねないのでは・・・?

そして、ある意味極め付けだったのが、毎日jp に掲載されてた発言。
とにかく、2011年1月17日分毎日jp『竹原市政、市民が幕~』から、竹原前市長の発言部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
一方、竹原氏は午後10時すぎ、阿久根駅近くの事務所で報道陣の前に姿を見せた。
「選挙で市民が成長したと思うか?」との質問に「成長した部分もあれば、だまされた部分もある」。
誰がだましたのか問うと「あんたたち(報道陣)」と語気を強めた。
今後の活動には「まだ考えられない」と述べた。
(以下略)
---- 引用以上 ----

(市民を)騙した、ね。
むしろ、過去の履歴を踏まえると、報道陣が竹原前市長を擁護してるような気がしないでもない(苦笑)
つーか、「(報道陣が市民を)騙した」なんて、昨日まで市長職にあった人物の言う台詞ぢゃないと思う。
正直、阿久根市の人達を(報道の嘘を見抜けないという意味で)馬鹿にしてるとしか・・・。


それはそうと。
この件について、橋下大阪府知事や河村名古屋市長とかはどのような感想を抱いてるんだろうか?


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