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Olmert 首相との会談後で

2008-02-28 20:25:29 | パレスチナかイスラエルか
今回は、昨日行われた福田 康夫首相とイスラエルの Ehud Olmert 首相との会談について。
↓は、政府の公式な宣言とか。
・日本・イスラエル国首脳会談(2008年2月27日 首相官邸公式)
・Joint Statement on Deepening Relations between Japan and Israel on the occasion of the Visit by Prime Minister Olmert to Japan(2008年2月27日 外務省;英語)
・オルメルト首相の訪日に際しての日本・イスラエル関係深化に関する共同声明(仮訳)(2008年2月27日 外務省)

内容としては、昨日福田首相がHaaretz.com に出した回答と被ってる部分もあるが・・・。
ここでは、共同声明(仮訳)注の『(4)外交関係開設60周年』ってところについて引用しておく。
外務省の仮訳が間違ってるかもしれないので、正確性については保証しな(略

---- 以下引用 ----
(4)外交関係開設60周年

 双方は、2012年が両国の外交関係開設60周年に当たることに留意し、この60周年が、幅広い分野での長年の友好関係を更に強化する絶好の機会を提供するものであるとの認識を共有した。
また、双方は、両国国民の交流を拡大することを目的とする様々な記念行事を実施することが重要であるとの認識を共有した。

中東和平プロセスでの協力と「平和と繁栄の回廊」構想
 双方は、アラブ・イスラエル紛争の解決が、中東地域の安定と繁栄の達成に寄与することを再確認した。
この関連で、福田首相は、和平条約を締結するために2007年11月のアナポリス会議において再開され継続中のイスラエルとパレスチナ間の交渉に対する強い支持を表明した。
オルメルト首相は、2008年末までにパレスチナ側と合意に至るために全力を尽くすとのコミットメントを確認し、福田首相はそのような和平努力に対して必要な支援を提供する用意があることを表明した。
この関連で、オルメルト首相は、日本の中東和平プロセスへの積極的貢献、パレスチナ人支援への感謝の意を表明した。

双方は、平和と安全のうちに共存する二国家の構想を共有し、日本が推進している「平和と繁栄の回廊」構想を、イスラエル、日本、ヨルダン、パレスチナ自治政府の間の緊密かつ活発な協力を得て、着実かつ速やかに具体化するとの強いコミットメントを改めて表明した。
この関連で、双方は、出来るだけ早期に、第3回閣僚級四者協議を開催するとの期待を表明した。
---- 引用以上 ----

弱いな~。

昨日も書いたけどね、福田首相と Olmert 首相にしてみれば Gaza 地区の住民は存在してないのだろうか?
「平和と繁栄の回廊」構想を突き進めることについては、色々問題点があるし。
それより問題なのは、「平和と安全のうちに共存する二国家の構想」を日本政府として支持してる、ってこと。
イスラエルとパレスチナがそれぞれ独立した国家になるってのは、割と早い段階で破綻する可能性があるってのにね。
まぁ、外交上の礼儀という面から捉えれば致し方ないのだが・・・。


それにしても。
今回の会談の裏で、イスラエル側で1人・Gaza 地区で少なくても 12人が死亡してるんだよな。
・IDF kills six militants during operations in W. Bank and Gaza(2008年2月28日 Haaretz.com)
・イスラエル軍がミサイル攻撃 市民ら11人殺害 ガザ(2008年2月28日 asahi.com;web魚拓)


めちゃくちゃだ(昨日と同じオチ)。


2008年2月29日追記:
一部表記などを訂正した。


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