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Who will go to 2nd "Gaza Mall"?

2011-05-25 20:09:51 | パレスチナかイスラエルか
去年の7月のことになるが、Gaza 地区で初となる(・・・)ショッピングモール(غزة مول)なるものが開設された。
この件については以下参照(手抜き)
・Gaza mall cannot end humanitarian crisis(2010年7月21日 flagburner's blog(仮))

これに対抗した訳じゃないんだろうが、Gaza 地区で2つ目となるショッピングモールの建設が進んでいるらしい・・・。
・Biggest Palestinian shopping mall being built in Gaza(2011年5月24日 jpost.com)
・ الإعداد لأكبر مول تجاري بغزة
(2011年 Safa News Agency;アラビア語)

このショッピングモールは、全部で3階建てで来月オープンの予定らしい。
で、工事の状況について、ショッピングモールを運営する会社 Al-Hayat Tureed(الحياة تريد:日本語で『暮らしを』という意味らしい) の経営責任者である( إيهاب العيسوي )氏が述べていた。
以下、2011年5月24日分 jpost.com『Biggest Palestinian shopping mall~』から、その部分を(略
ただし、Sana News Agency からも対応部分を(略

---- 以下引用 ----
[以下、Safa News Agency の記事]
(中略)
وأوضح العيسوي أن تخطيط وبناء المول تم بكوادر هندسية وفنية فلسطينية وبإشراف محلي، وأن العمل قد بدأ مطلع شهر أغسطس العام الماضي.

وبالرغم من الإعاقات التي مرت بها مرحلة الإنشاء من قلة مواد البناء و المواد الخام بسبب الحصار على قطاع غزة، والإغلاق المتكرر للمعابر، إلا أن منفذي المشروع تمكنوا من توفير تقنيات حديثة ومميزة في إنشائه.
(以下略)

[以下 jpost.com の記事]
(中略)
Issawi told the Palestinian news agency Safa that construction work at the new mall was almost complete.
He said that Palestinian engineers and architects have been working on the project since August last year.

Issawi added that despite the shortage of building materials caused by the blockade on the Gaza Strip, the work at the site continued without disruption.
(以下略)
---- 引用以上 ----

イスラエル による Gaza 地区封鎖による建築資材不足にもかかわらず、ショッピングモールの建設が進められた理由ははっきりしないが・・・。
Safa Newa Agency の記事には、「EU・トルコ・中国の企業と Al-Hayat Tureed が商品の提供について協力してる」(適当意訳)と書いてあるので、これも一因にあったりして。
そもそも、どこから建築資材を持ってきたのやら(苦笑)
去年7月に開店したショッピングモールの建設については、資材をエジプトと Gaza 地区を結ぶトンネルから運んだなんて話が出てたが・・・。


つーか、ショッピングモール自体が開店しても、肝心の商品とそれを買う人達がいなければ商売として成立しないのは当然の流れ。
しかし、Gaza 地区の経済状況は、正直思わしいものでないっぺぇ。
・‘Open’ Borders Do Not Open Economy(2011年5月24日 IPSNEWS)
・The Gaza Cheat Sheet ● Real Data on the Gaza Closure(2011年5月22日 gisha.org;.pdfファイル)

というのも、Gaza 地区で生産した製品や野菜とかの輸出はほとんど行われていない上、Gaza 地区の産業は依然として壊滅状態・・・。
以下、2011年5月24日 IPSNEWS『‘Open’ Borders~』から、Oxfam 所属 Karl SCHEMBRI 氏と Gisha 所属 Yoni Eshpar 氏の発言部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
"With just three of Gaza’s six crossing points open, the majority of the 1.5 million Palestinians in Gaza remain trapped under a blockade that is also conditioning entry of materials and banning all exports except for a few select items allowed shipment to the Netherlands," Karl Schembri from Oxfam in Gaza told IPS.

"Gaza, Israel and the West Bank are part of a single customs envelope, in which free trade is to take place and in which customs regulations are to be uniform. Any arrangement for permitting goods to cross via Rafah should consider the need to maintain the unity of the Palestinian economy existing in Gaza and the West Bank," said Schembri.

Yoni Eshpar from the Israeli human rights organisation Gisha explained that there was never any starvation in Gaza.

"There is food on the shelves. The problem is that since Israel imposed the blockade there has been a complete devastation of the local economy. Gazans lack purchasing power, they lack job opportunities, and around 80 percent of the population is dependent on aid," said Eshpar.
(以下略)
---- 引用以上 ----

長期的に Gaza 地区に住んでる人達の暮らしを支えるなら、Gaza 地区の産業の復興→雇用の創出が必要になる(それ以外の対策も必要だけど)のは言うまでもない。
ただ、Gaza 地区では長期間経済活動がまともに行えない状態が続いている以上、復興にしろ根本的な所(何を基幹産業にするのかは重要かと)から始める必要もありそう。
一番いいのは、Gaza 地区から輸出が行えるような状態にすることだが・・・。

で、話を今度の6月に開店する予定となってるショッピングモールに戻す。
確かに、Gaza 地区に住んでる人の中にも、経済的に余裕のある人はそれなりにいる以上、ショッピングモールが商売として(例え形だけでも)成立する可能性は十分ある。
しかし、上の引用部分で触れられてるように、人道支援を受けてる人達の割合が7割以上いる以上、ショッピングモールで買い物をできる人達の数は早晩頭打ちになってしまうのでは?
これを防ぐには、先程述べた産業の復興→雇用の創出が求められるが、イスラエル(とエジプト)が Gaza 地区の封鎖を直ちに解除するとは思えない以上、産業の復興も上手くいかないと思われる。
となれば、今度の6月に開店する予定であるショッピングモールは、一体誰のために開店するのやら・・・。


それはそうと。
去年7月に開店したショッピングモールの売り上げってどうなってるんだろうか?


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