現在の男子シングルにおいて、日本人として何か物足りないものがあるとすれば、それは山本草太(現在17歳)の長期不在ですね。
彼は昨季の16 Jr.WCの出発日 (!) の当日練習で、右足内側のくるぶしを骨折し、シーズンで最も重要な大会を欠場してしまいました。
当時、Nathan Chen(当時16歳)も全米選手権の際の怪我で欠場が判明しており、山本草太が出場すれば、メダルはもちろん、金メダルも不可能ではなかった状況でした。
昨シーズンの過去記事で彼のニュースを振り返ってみましょう。
15/10/15 スポーツナビ 大橋護良 「羽生2世」と呼び声高い15歳の逸材 http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201510130004-spnavi
16/02/01 朝日 山下弘展 エース候補、伸びる身長との戦い フィギュア・山本草太
> フィギュアスケートが大好きな母の影響で、5歳のときにスケート靴を履いた。
転機になったのは、拠点を大阪から名古屋へ移した2012年のシーズン。ジャンプ指導に定評がある長久保裕コーチの指導を受け始めてからだ。
昨季はジュニアグランプリ(GP)ファイナルで初めてトリプルアクセル(3回転半)ジャンプを成功させて2位。全日本選手権でも6位に入った。
羽生結弦(ANA)、宇野昌磨(中京大中京高)を追いかける1番手と言っていい。
ところが今季は苦戦中。フリーで4回転ジャンプ、トリプルアクセルを二つずつ入れる構成に挑んでいたが、昨夏から身長が4センチ伸びたことでバランスが崩れて失敗続き。
1月の全国高校総体では、それぞれ一つずつの構成に難度を下げざるを得なかった。直近の目標は3月の世界ジュニア制覇。
「1年で10センチ伸びた中学2年のときも調子が悪かった。今のままじゃメダルも危ういけど、身長が伸びてもジャンプができる人はできている」。
エース候補は、直面する壁を越えたときにまた一つ、大きくなっているはずだ。
◇
やまもと・そうた 2000年1月10日、大阪府岸和田市生まれ。中学1年のときに名古屋市へ移り、鈴木明子さんらが輩出した邦和スポーツランドを拠点に練習する。
得意な科目は体育。趣味はゲーム。168センチ。
16/03/12 デイリースポーツ 山本草太、世界ジュニアを欠場 フィギュア、右足首骨折で https://www.daily.co.jp/newsflash/general/2016/03/12/0008886567.shtml
16/03/13 日刊スポーツ 山本草太が骨折 フィギュア世界Jr.欠場 http://www.nikkansports.com/sports/news/1616209.html
このニュースはちょうど1年前のものですが、驚いたことが2つあります。
1.Jr.WC 派遣の移動日に練習をしていたこと。
2.(別記事で) 週7日練習で、休みが1日もなかったということ。
日本男子シングル(3枠)における最後のワンピースが山本草太だったわけですが、このような状況で練習していたと知り、怪我をしたことよりも、自分は衝撃を受けました。
皆さん、この点についてどう思われますか? まず、休みがないというのはあり得ないですね。一日だけ半休だったでしょうか・・。
確かに日本はリンク数が少なく、多くのスケーターで混み合い、リンク環境が悪いわけですが、休みがないというのは大変厳しいと思われます。(休むのもアスリートの仕事の内)
日本は学生生活を並行しながら、トレーニングや競技会に参加している選手が多いわけで、日常生活は大変忙しいものと推察されます。
例えば、露エテリ組のEvgenia Medvedeva選手では、練習は午後からで、一週間の内、月曜日が休みだそうです。
これは実際の、公式試合の日程や競技時間に沿った調整方法で極めて合理的ですね。
16/10/29 スポニチ 山本草太、GPシリーズ欠場 疲労骨折の回復が遅れ http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/10/29/kiji/K20161029013622390.html
> フィギュアスケート男子でことし2月の冬季ユース五輪を制した山本草太(愛知みずほ大瑞穂高)がグランプリ(GP)シリーズを欠場することになった。
日本スケート連盟の小林芳子 強化部長は28日、疲労骨折した右足内側のくるぶしの回復が遅れているためと説明した。
16歳の山本は今季がシニアデビュー。11月のフランス杯とNHK杯にエントリーしていた。
17/02/25 日刊スポーツ 本郷理華4位に涙「弱い部分が出てしまった」 http://www.nikkansports.com/sports/news/1784198.html
> 今季が始まる前の昨夏に左くるぶしを痛めた。疲労骨折手前の状態で「練習の量を追い込めていないのは確か」と長久保コーチ。
調子は上がらず、今季は毎試合でジャンプミスを重ねている。本郷は「去年と同じ気持ちで跳んでいるが、うまくいかない。理由は自分でも分からない」と吐露した。
長久保裕コーチはどういう人なのか分かりませんが、第三者的に無責任に言えば、『コーチ失格』 だと思います。
練習で休みがないなら、故障するリスクは高まりますし、精神的にリフレッシュが出来ないわけです。
今の練習日程がどうなっているかは分かりませんが、今季は本郷理華選手も故障で不調ですし、山本草太選手は来季、無事に復帰できるのでしょうか。(敬称略)

羽生選手が引退する前に一緒に表彰台に乗る姿を見ておきたいですね。もちろん、日本男子勢による表彰台独占も。
彼は昨季の16 Jr.WCの出発日 (!) の当日練習で、右足内側のくるぶしを骨折し、シーズンで最も重要な大会を欠場してしまいました。
当時、Nathan Chen(当時16歳)も全米選手権の際の怪我で欠場が判明しており、山本草太が出場すれば、メダルはもちろん、金メダルも不可能ではなかった状況でした。
昨シーズンの過去記事で彼のニュースを振り返ってみましょう。
15/10/15 スポーツナビ 大橋護良 「羽生2世」と呼び声高い15歳の逸材 http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201510130004-spnavi
16/02/01 朝日 山下弘展 エース候補、伸びる身長との戦い フィギュア・山本草太
> フィギュアスケートが大好きな母の影響で、5歳のときにスケート靴を履いた。
転機になったのは、拠点を大阪から名古屋へ移した2012年のシーズン。ジャンプ指導に定評がある長久保裕コーチの指導を受け始めてからだ。
昨季はジュニアグランプリ(GP)ファイナルで初めてトリプルアクセル(3回転半)ジャンプを成功させて2位。全日本選手権でも6位に入った。
羽生結弦(ANA)、宇野昌磨(中京大中京高)を追いかける1番手と言っていい。
ところが今季は苦戦中。フリーで4回転ジャンプ、トリプルアクセルを二つずつ入れる構成に挑んでいたが、昨夏から身長が4センチ伸びたことでバランスが崩れて失敗続き。
1月の全国高校総体では、それぞれ一つずつの構成に難度を下げざるを得なかった。直近の目標は3月の世界ジュニア制覇。
「1年で10センチ伸びた中学2年のときも調子が悪かった。今のままじゃメダルも危ういけど、身長が伸びてもジャンプができる人はできている」。
エース候補は、直面する壁を越えたときにまた一つ、大きくなっているはずだ。
◇
やまもと・そうた 2000年1月10日、大阪府岸和田市生まれ。中学1年のときに名古屋市へ移り、鈴木明子さんらが輩出した邦和スポーツランドを拠点に練習する。
得意な科目は体育。趣味はゲーム。168センチ。
16/03/12 デイリースポーツ 山本草太、世界ジュニアを欠場 フィギュア、右足首骨折で https://www.daily.co.jp/newsflash/general/2016/03/12/0008886567.shtml
16/03/13 日刊スポーツ 山本草太が骨折 フィギュア世界Jr.欠場 http://www.nikkansports.com/sports/news/1616209.html
このニュースはちょうど1年前のものですが、驚いたことが2つあります。
1.Jr.WC 派遣の移動日に練習をしていたこと。
2.(別記事で) 週7日練習で、休みが1日もなかったということ。
日本男子シングル(3枠)における最後のワンピースが山本草太だったわけですが、このような状況で練習していたと知り、怪我をしたことよりも、自分は衝撃を受けました。
皆さん、この点についてどう思われますか? まず、休みがないというのはあり得ないですね。一日だけ半休だったでしょうか・・。
確かに日本はリンク数が少なく、多くのスケーターで混み合い、リンク環境が悪いわけですが、休みがないというのは大変厳しいと思われます。(休むのもアスリートの仕事の内)
日本は学生生活を並行しながら、トレーニングや競技会に参加している選手が多いわけで、日常生活は大変忙しいものと推察されます。
例えば、露エテリ組のEvgenia Medvedeva選手では、練習は午後からで、一週間の内、月曜日が休みだそうです。
これは実際の、公式試合の日程や競技時間に沿った調整方法で極めて合理的ですね。
16/10/29 スポニチ 山本草太、GPシリーズ欠場 疲労骨折の回復が遅れ http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/10/29/kiji/K20161029013622390.html
> フィギュアスケート男子でことし2月の冬季ユース五輪を制した山本草太(愛知みずほ大瑞穂高)がグランプリ(GP)シリーズを欠場することになった。
日本スケート連盟の小林芳子 強化部長は28日、疲労骨折した右足内側のくるぶしの回復が遅れているためと説明した。
16歳の山本は今季がシニアデビュー。11月のフランス杯とNHK杯にエントリーしていた。
17/02/25 日刊スポーツ 本郷理華4位に涙「弱い部分が出てしまった」 http://www.nikkansports.com/sports/news/1784198.html
> 今季が始まる前の昨夏に左くるぶしを痛めた。疲労骨折手前の状態で「練習の量を追い込めていないのは確か」と長久保コーチ。
調子は上がらず、今季は毎試合でジャンプミスを重ねている。本郷は「去年と同じ気持ちで跳んでいるが、うまくいかない。理由は自分でも分からない」と吐露した。
長久保裕コーチはどういう人なのか分かりませんが、第三者的に無責任に言えば、『コーチ失格』 だと思います。
練習で休みがないなら、故障するリスクは高まりますし、精神的にリフレッシュが出来ないわけです。
今の練習日程がどうなっているかは分かりませんが、今季は本郷理華選手も故障で不調ですし、山本草太選手は来季、無事に復帰できるのでしょうか。(敬称略)

羽生選手が引退する前に一緒に表彰台に乗る姿を見ておきたいですね。もちろん、日本男子勢による表彰台独占も。