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Yasun's Such A Feeling

やあさんのこんなかんじ。

つめといって言うのか?

2006-04-18 22:07:34 | 地元の方言
・・・・つづき・・・・

『“ぬくたい”の“たい”を使うんやったら“冷たい”の“たい”ちゃうの?。』
と“ぬくたい”を聞くたびそう思ったものでした。

だもんで、類推して敦賀ではひょっとして“冷たい”は、“冷とい”というんやないの?
と疑問を持ち、敦賀の友人に・・・・、

「こっちでは“暖かい”ことを“ぬくたい”て言うやん。
 ぼくらは“ぬくとい”て言うんやけど、ひょっとして“冷たい”は
 “冷とい”て言うんとちゃうもんな?。」
と聞いたことがあります。

友人はまじめな顔して
「そうや、“冷とい”ていうぞ。“ぬくたい”の反対は“冷とい”や。!!」
と、答えたんです。

その頃は、本当に“冷とい”と言うって思っていたし、実際僕も
「このアイス“冷とい”なぁ。」とか使っていたが、いま考えると“本当なのか?”
と疑問がわきあがってきて、調べてみると・・・・、

“ぬくたい”は、三重・京都・和歌山・静岡・名古屋も使われているようで
結構メジャーだったりすることが判明したが、
“冷とい”は調べた限り、どこの方言にも出てこない。
(もちろん“福井”“敦賀”の方言にも・・・・。)

僕はひょっとしてこの25年間、だまされていたのだろうか・・・・・・?。
いまとなっては、敦賀の友人と連絡をすることもなくなってしまい、確認のしようがないので
確かめられません・・・・・。

どなたかご存じないでしょうか????。



画像は琵琶湖の北の端から湖北地方を撮りました。
こうやって見ると少し平野があるのが分かります。
町の中では、緩やかに山に向かって坂になっている
ことが目に見えて分かるところもありこの地方が
姉川の扇状地であることが理解できます。





まつりも終わり今日からまた・・・・。

2006-04-17 22:16:33 | 地元の方言
まつりも今日の御幣返しの儀が終わり、行事もひと段落です。
しばらくまつりをお伝えしてきましたが、またまたテーマは方言のお話です。



今日は朝は風が冷たかったが、日中はとても暖かかったです。

わが地方では、
“今日は、暖かいですね”というのを
“きょうは”ぬくとい”ですなぁ”と言います。

“ぬくい”というのは結構関西では使いますよね。
子供の頃から使っている言葉はなかなか抜けないもので、
ほかの土地に行っても結構方言で話してしまう。

滋賀の隣、福井県の敦賀市に1年ほどいたことがあり、僕はといえば
自分の言葉が変えられないものだから結構失敗の連続だった。

たとえば先ほどの
“ぬくとい”という言葉。
普通に使っていたら結構変な顔をされました。

というのも、敦賀では暖かいことを、
“ぬくたい”と言うのです。

僕は始めて聞いたとき妙な違和感があり、
(敦賀の人たちは僕の言う言葉のほうが、違和感の連続だったろうが・・・。)
『“ぬくたい”の“たい”を使うんやったら“冷たい”の“たい”ちゃうの?。』
と“ぬくたい”を聞くたびそう思ったものでした・・・・。

・・・つづく・・・


画像は竹生島。



ここから見ると“ひょっこりひょうたん島”にみえるでしょ!!



貴族の毛虫、ケムンパス

2006-04-07 22:55:47 | 地元の方言
“もーれつア太郎”のサブキャラクターの“ケムンパス”
実はとても高貴な毛虫らしく、毛虫の貴族だったのだ。

高貴な毛虫ゆえに、
言葉の最後に“~~でございます。”を変形させた
“~~でやんす。”
をいつもつけて話しているのかもしれません。

よく“スネ夫(もちろん、どらえもんのサブキャラ)”のママが言う
“~~ざ~ます。”とよく似たこのケムンパスの“~~でやんす。”
わが地方でもよく言葉の最後についています。

この、“~~やんす。”はどうやら湖北地方の特有の方言らしく、
草津や、守山の友人たちには(湖南の人たちですね。)

「僕らは、あんたらみたいに”やんす“なんて言わへんぞ!!。」

とよく言われますし、僕もほかの地方で聞いたことがあまりない。
たいてい、よく言われるのは、
「湖北の人間は、“やんす”とか“きゃんす”とか言うやん。」という言葉。

そういう経験が多いため、“~やんす”は湖北特有かと感じている。
で、その使い方とは・・・・、

そこに“いる”ことを      “やんす”
何かを“している”ことを    “してやんす”  と
原則的には現在形の補助動詞とでも言いましょうか?。

これが過去形になると
“いた”ことは      “やんた”
“していた”ことは    “してやんた” となり、
どちらかと言えば、愛すべき言い方で、話している者同士で使う言葉ではなく、
ものすごく親しい第三者のさま(ようす)をあらわす言葉なのです。

話している者同士の人間関係というより、そこで話題になっている第三者との
人間関係がとってもとっても良好なとき、またはとってもかわいく思っている
相手のようすを話すときに使う言葉です。
(時に、わざと逆の意味で使うこともありますが、それは聞いた側が絶対に
わかるものなのです。)

前に書いた“きゃんす”も実はその成り立ちは
“来る”+“やんす(親愛の意味)”=きやんす=きゃんすとなったわけで
京都弁の“きはる”から“きゃーる”となった成り立ちとは少し意味合いが
違っています。

尊敬の意味の“きゃーる”から、“来る”相手が親しみを持てる人間ならば
親愛の意味で“きゃんす”を使うわけです。
“きゃーる”にはあまり親愛の意はこもっていないと感じています。

愛すべきサブキャラの“ケムンパス”が自分のことを
“小生、ケムンパスでやんす。”と言っているのを、沖縄の友人に
伝えるときの僕の言い方は

「ケムンパスが、自分の名前は『ケムンパスでやんす』てゆうてやんす。」

となるわけで、ケムンパスの“~~やんす”(であります。ございます)と
僕の言う『ゆうて“やんす”』(いらっしゃる+親しみ)とはぜんぜん
意味合いが違うわけです。




で、画像は国宝“彦根城の天守閣”
幕末安政の大獄で有名な彦根藩十三代藩主である大老井伊直弼など、
時代と共に幕府の中核となる人物を輩出した徳川家譜代の井伊氏三十五万石
の居城でありました。
沖縄ととっても深い関係があるのだけれど、それはまたの機会に本文で・・・・。
  

ケムンパスでやんす?

2006-04-06 22:38:07 | 地元の方言
もーれつア太郎という漫画が大好きでした。

と、突然なにを言い出すのかと思いきや・・・・・・・
この漫画のキャラクターは非常におもしろい話し方をする。

まず、“もーれつア太郎”で一番好きなキャラクターはやはり
“ア太郎”でした。

状況とはいえ子供のくせに、八百屋を切り盛りする姿が威勢良くも見え、
格好よくも見え、なにせ僕の憧れ的な存在であった。
その子分となる“デコッ八”のキャラクターも最高。

その“デコッ八”の敵役(?)的な存在のサブキャラクターの“ニャロメ”は、
な、に、ぬ、ね、の を
にゃ、に、にゅ、にぇ、にょ としか発音できず、“デコッ八”にからかわれる役回り。

強烈なキャラクターのため、主人公をしのぐ人気が出てしまうわけだが、
この“ニャロメ”のはなし方
「~~だニャロメ~。」という言い方。

おそらくは “この野郎め!” からでてきた言葉だと思うが、この
“ニャロメ”君、それ以外にどの会話の最後にもこの“ニャロメ”をつける
「間投詞」として使っているみたい。

“ココロのボス”(いやぁ懐かしいサブキャラですね)の「~~のココロ。」
という言い方もやはり“~~の気持ちだ”ということをあらわしているのかな?。
これもやはり「間投詞」として使っているみたい。
いまだに、僕もふざけて「~~のココロ。」なんて使ったりもする。

“もーれつア太郎”は主人公の“ア太郎”より、“ニャロメ”に代表される
サブキャラクターがみんないい味を出していて、いまだに忘れられない。

その最強のサブキャラクター“ニャロメ”の子分的な存在に
かえるの“べし”      (「○○だべし~。」が決まり文句。)と
けむしの“ケムンパス”  (「~~でやんす。」が決まり文句。)がいる。

この三人?(匹?)がとてもいい人間模様(?)じゃないや
キャラクター模様を出していておもしろい。
とっても素敵なサブキャラクター達がいるおかげで、
僕の大好きな漫画であります。

と、なぜここで“もーれつア太郎”かというと・・・・・、
この漫画に出てくるサブキャラで、わりと地味な役回りの
“ケムンパス”
彼の決まり文句、「小生~~でやんす。」の「~やんす。」が、
わが地方の方言に登場するのです。

もちろん使い方は違いますが・・・・・。


画像は ”長浜城(長浜城歴史博物館)”
戦国時代末期に豊臣秀吉が城主として過ごした長浜城は、
江戸時代前期に廃城になり、遺構は彦根城や大通寺に移築されました。
その跡には、僅かな石垣と井戸だけが残されていましたが、
昭和58年(1983)に安土桃山時代の城郭を模して「昭和新城」
を復元されました。内部は歴史博物館として公開されています。


今日は雨。夕方から曇り

2006-04-05 21:54:10 | 地元の方言
泡盛はアルコール度数の強いものもあります。
以前、出張のとき父親に、と思って結構“いい泡盛”(ま、人それぞれですが・・)を
お土産で買って帰りましたが、後日、父いわく・・・・。
「ありゃぁ強い酒やったなぁ!!。もうええでぇ、こうてこんでも(買ってこなくても)。」
と言われたことがあります。

「強いさかい『水割りかお湯割りにせなあかん。』ってゆうてたやん(言ってたでしょう)、
 今度、飲み方おしえたるわ。またええのこうてきたろ。」
と、先日書いたお湯割の方法を教え、こりもせず泡盛のええのを(いいやつを)
お土産で買って帰りました。

今では、父も泡盛ファンです。

・・・・・・閑話休題・・・・・・

昨日の続きです。

・・・・・・・・・・・・・・
 「僕が、誰か親しい人に、この後輩が(と僕の会社の後輩を指して)
  何かの会合に来るかどうかをたずねられたとします。

  『なぁ、あいつ今日きょーるんかなぁ。』と聞かれ、僕は
  『きょーる、きょーる。「来る。」てゆうてた(言っていた)もん。』と
  答えると思いますが、この後輩が来ることを、決して歓迎していない訳では
  ないんです。 むしろこの場合は歓迎した言い方です。」

 「今度は逆に、同じ人間がこの後輩に、僕がその会合に来るのかどうかを
  聞いたとします。
  『なぁ、あいつ今日きょーるんかなぁ。』と、同じ言い方をします。
  このときのあいつとは僕のことですね。
  そのときこの後輩は、二通りの答え方があるんです。

  ひとつめの答えはと言うと、僕と、後輩に質問した人間そしてこの後輩の
  人間関係が良好なときは、
  『“きゃーり”ますよ。“きゃーる”ってゆうてやぁりました。
  (いっておられました。)』
  
  もうひとつの答え、後輩に質問した人間とこの後輩は人間関係が良好で、
  僕とは人間関係があまり良好でないときは、
  『“きょーる”んや。こんでもええのに!!(来なくてもいいのに)。』
  目上の人間にでも、その状況でこんな使いかたもするんです。」

 「何かむづかしくなってきましたねぇ。
  じゃぁ、僕が今回沖縄からこちらに来たとき、皆さんは・・・・・。」
 と質問を全て聞くまでもなく、僕たちは声をそろえて、

 「もちろん、○月○日に○○さんが“きゃーる”てゆうてやぁったで!!。」
 「○○さん“きゃーった”でぇ!!。ですがな。」

 「ああ、よかった!!。“きょーるんや”って言われなくて・・・。
 “こんでもええのに”でしたっけ?。そう言われないようにしよう・・・。」

みんなで大笑いして、湖北の夜はまだまだ続いたのでした。



湖北の春はもう少し <本文は方言について>

2006-04-04 23:43:33 | 地元の方言
「僕たちは、というか男性は“きゃんす”はあまり使いません。」

沖縄の友人は、“おやおや、今、代表的な方言は“きゃんす”だと聞いたのに
この人は 
『実は使わないんです。』
と言う???。いったいなにがいいたいのやら。”
というような顔をしてまじまじと僕を見つめている。

「僕たちは、もちろん目上の人には 
“来る” ことを “きゃーる”、
“来た” ことを “きゃーった” と言いますが、同等、もしくは目下には
“来る” ことは “きょーる”、
“来た” ことを “きょった”
 といいます。でもこれは気をつけて使わないといけません。」

「なぜ?。なにを気をつけるの?。」
と、沖縄の友人は標準語で問いかける。

「普通に“きょーる”と言うとそれは相手を見下した言い方に
 なるんです。本当に親しい間柄のそれも男性が“きょーる”と
 言うと、それは見下した言い方ではないのですが、普通に
 “きょーる”を使ったときは、来る人のことをあまり歓迎しては
 いません。」

「ふむ、ふむ。」

「たとえばこんな使い方をします。
『明日、○○が(さんづけもしないような人)“きょーるん” やけど。
 こんでも(来なくても)ええのになぁ』とか、
『えーっ、あいつも “きょーるん” ?。ほな行かんとっかなぁ。』とか
 あまり、というか全然歓迎しないときに使います。
 良い話し方ではないですけど・・・・・・。 

とここで泡盛のお湯割をぐびりっ・・・・・・・。

<つづく>

今日は、お客様へ訪問する車の中のラジオで
彦根城の “梅”が “見ごろ”とゆうてやぁりました。
(あえて方言で書いてみました。)
でもって画像は近所の “梅” です。
湖北ではまだこんなもんです。
桜はまだまだ・・・・でもつぼみが少しゆるんできてます。


きゃんす?

2006-04-03 22:12:35 | 地元の方言
泡盛を飲むときは水割りがほとんどなのだけれど、
お湯割で飲むとまた格別なのです。

何日か前のタイトルどおり、泡盛のお湯割のときはぜひ先に
お湯を入れてから、ゆっくりグラスの円周の内側を沿うように
泡盛をまわしながら注いでください。
うまくお湯と泡盛がまざりあってとってもおいしくいただけます。

この飲み方は、沖縄でとっても著名な方に教えてもらった
飲み方で、教えてもらいながらその方に入れてもらった泡盛は
とっても美味しかった記憶があります。

器は琉球ガラスでもよし、やちむんでのお湯割りはまた
おいしさが格別です・・・・・・・・・・・・・・・。

そんな風情のある飲み方ではなく、手っ取り早く酔いそうな飲み方で、
すでに2本目の泡盛をあけながら方言の披露はまだつづいていた。

「実は僕、“きゃんす”はあまり使いませんねぇ。
 どちらかと言えば女性や、子供が使う言葉かもしれません・・・。」

沖縄の友人はきょとんとして、そして目はトロンとしつつ話に聞き入っていた。

画像は“伊吹山”
湖北ではとても有名な山で、伊吹山測候所が1927年2月14日に
観測した積雪の最深記録が11.82メートル。
これはギネスブックには登録されていないが、
世界山岳気象観測史上1位とされている山なんです。

”きゃんす”と”きゃーる”のちがい?

2006-04-02 20:54:10 | 地元の方言
「で、沖縄の方言はいろいろあるけれど、こちらでしか使わない
 方言ってどんなのがあります?。」
沖縄の友人はそう聞いてくる。

その場にいた地元人(湖国人)は4人、沖縄の友人1人を囲んで
湖国の方言の披露が始まりました。

「やっぱり代表的な方言って“きゃんす”かな?。」と
同僚の一人が答える。
湖国人一同、「そう、そう“きゃんす”。」
「意味、わかりますか?」と沖縄の友人に問いかける。

沖縄の友人は
「???。きゃんす?どういう意味です?“きんす”じゃないですよね?」
「時代劇に良く出る“きんす(金子)”ではありませんよ。
 意味はですね~、誰かが来ることを『誰々が“きゃんす”』と言うんです。
 どちらかといえば未来形ですね。
 で、その人が来た段階で“きゃんた”になりますね。

 でもこの“きゃんす”は自分と同等もしくは、目下に使う言葉です。
 ですから、今から来ようとしている人が自分より目上の人であれば、
 敬語としての、
 “きゃんす”は“きゃーる”  “きゃんた”は“きゃーった”
 になります。

 ですから、
 『お客さんが“きゃーる”さかい、玄関を掃除しといてや!!。』
 というような使い方をします。 
 『お客さんが“きゃんす”さかい、・・・』 とは、絶対に言いません。

 で、お客様がおみえになった段階で
 『お客さんが“きゃーった”さかい、お茶たのむわ。』
 となり、
 『お客さんが“きゃんた”さかい、・・・。』 とは言いません。

 おそらく京都弁なんかの“きやはる”“きやはった”と同じ使い方だし、
 言葉のでどころは、多分京都弁の“きはる”“きはった”でしょうね。
 大阪弁でも“きはる”“きはった”は使うと思います。」

「へーそうなんですか。」と沖縄の友人。

「“CAN′S(きゃんす)”という商業集積地が湖北にはありますが
 もちろん英語でCAN′Sという使い方はしませんから、作られた
 ボキャブラリー(造語)なんですが、命名するときにもちろん
 英語の“CAN”に三人称か複数形の“S”をつけ
 “CAN′S”=“できる人たち”という意味にし、
 湖国の代表的な方言の“きゃんす”という意味 (たくさんの人がきゃんす)
 にかけて命名されたと聞いています。
 このときの”きゃんす”は親しみを込めての”きゃんす”なんでしょうね。」

「そんなに代表的な方言なんですね。面白いなぁ。
 “きゃんす”に“きゃーる”か
 ほかにはどんな使い方をするんでしょう?・・・・。」

・・・・・・・・・・・・・・

泡盛はどんどんなくなり、ついに2本目の泡盛に突入してしまいました。


画像は首里城の“園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)”
琉球石灰岩で造られた建造物で、国王が外出するときに安全祈願をした礼拝所である。
形は門になっているが人が通る門ではなく、いわば神への「礼拝の門」ともいうべき場所。

このところ画像と本文の内容がマッチしておりませんでした。
その理由は以前にも書きましたとおり、首里城の代表的な順路の
とおり画像が張り付いております。
観光に行き、人の流れにまかせて首里城に行くとおそらくこの順番で
建造物が出現し、首里城を一巡することとなります。
首里城の画像も今回が最後です。カテゴリーと合わない画像で
申し訳ありませんでした。


泡盛のお湯割りはお湯が先?

2006-04-01 01:07:10 | 地元の方言
・・・・・・・・
「そんなこと言って、本当に死んじゃった子っていないの?」
「多分、いないと思います。
 言い方とか、タイミングとか、微妙なニュアンスで言われた子も、
 それがお母さんの“本音”じゃないのは反射的に理解しているはずですよ。
 遺伝子に組み込まれているのかな~。」
と答えておきました。

「沖縄じゃ考えられないな~。
 僕なんかはそんなこと絶対言えないけれど、やすおさんたちは
 普通に言ったりするの?。」
「ま、一種の愛情表現ですかね~。
 本当に怒っているときはそんなこと言わないですけど、
 ちょっと“ちょかって”怒るときはそんな言い方するときありますよ。
 きわめて普通のことです。」

「“ちょかって”ってなに?」と聞いてくる。違うところにピントが・・・。
「あ、通じませんか?ごめんなさい。
 ま、どういうんだろ“調子に乗って”かな、“格好つけて”かな、
 それとも“おどけて”かな~?。う~ん“ちょかって”は“ちょかって”。
 ほかのなにものでもない“ちょかって”なんです。

 つまり、お母さんが言った“しんでこい”は“本気じゃない”って
 ことなんです。」

“ちょかって”“ちょかる”って方言なのか?とちょっとびっくり。
普段、普通に使う言葉の意味を聞かれるとすぐに答えられません。

「そうなんだ、“ちょかって”って“ちょっとだけ買う”かと思った。

 でも言った本人も、言われた子もそれが分かっているんだぁ。
 “やっぱり、“ところ違えば”ってやつ?。」と彼
「地域性でしょう、関西は特にですよね・・・・・・・。」

まさに、“ところ違えば”を実感した瞬間。
北海道はどうなんだろう?。“ちょかる”は通じるかな?。
今度、聞いてみよう、
『「いっかいしんでこい。」って“ちょかり”ますか?』って・・・・。



画像は”首里城”の久慶門(きゅうけいもん)
別名「ほこり御門(うじょう)」ともいう。歓会門(かんかいもん)が正門であるのに対し、
ここは通用門で主に女性が利用したといわれている。
国王が寺院を参詣したり、浦添から以北の地方へ行幸するとき等に
使用した門であったとのこと。

泡盛はお湯割り

2006-03-31 23:50:36 | 地元の方言
泡盛を“ちびりちびり”とやりながら聞いた話とは・・・・。

「前回、お邪魔したじゃないですか。
あの日駅まで送ってもらって、“はるか”に乗り換える待ち時間の
ことだったんですけど・・・・・・。」

この友人は東京にも長くいたということで、あまり沖縄方言を使わない。

「僕のすぐ近くに5歳くらいの男の子とその子の妹だろう子を連れた
お母さんがいたのね。
で、男の子が結構はしゃいでて、何か“いたずら”をしたのか
ふざけていたのかわからないのだけれど、突然お母さんがその子の
頭を“ぱーん”って張りつけて
『おまえ、いっかいしんでこい。』って言ってたんです。」

相変わらず僕はちびりちびり。

「やすおさん。」 
 
そう、僕は“やすお”という名前で だからタイトルが
“やあさんの・・・・・。”なのです。

「それって、ふつうなの?」
と神妙な顔をしてたずねてこられる。
相変わらず、僕はちびりちびり。そして
“にやにや”

「だってね、『おまえ、いっかいしんでこい。』って近くで聞いてて、
 びっくりしちゃいましたよ。
 だって“本当に死んじゃった”らどうするんだろうって心配に
 なっちゃって・・・・・・・。」

ふむふむと僕。

「でも、そう言ったお母さんも普通に笑っているし、いわれた
 男の子も笑ってお母さんに抱きついているんだもん・・・。」

「よくある光景かもしれませんね。
 聞きなれているからかもしれませんが、あまり意識してその
 言葉を深く考えたことはありませんけど・・・・・。」
と僕。

つづく・・・・。


画像は沖縄の友人を思い出しながら、またまた”首里城”の
「右掖門(うえきもん)」
歓会門(かんかいもん)、久慶門(きゅうけいもん)から
淑順門(しゅくじゅんもん)へ直接通じている門で、
往時は淑順門から御内原(おうちばら)へ入った。
この門は歓会門から東にあり、ほぼ直線で約160メートルの
石畳道が続いています。