粗茶淡飯

中国・台湾・日本のお茶に関する色々。執筆者・徳田志保。

テイスティング(拝見)の意味①

2016-09-04 21:15:13 | お茶のテイスティング



中国では「审评」、台湾では「評審」と書きます。

私は中国茶の世界に入ったばかりの頃は、最後は飲んで美味しければ良いのだから、この行為に固執して何の意味があるのかという思いが強く、よく中国の専門家に何のために必要なのかをあちこちに質問していました。
回答の多くは判を押したように「お茶の内質を見るため」だったのですが、やはりピンと来ませんでした。

その後、産地を幾つかグルグル回る内に鳳凰単叢の産地に辿り着き、良いご縁があったこと。お茶を広く浅く見ることに見切りをつけて、先ずは1本を深く深く…ジッと見つめて行くことを選択したのは、周知の通りです。生葉を見て、工場で作り手の傍に貼り付き、出来上がりを見る…只只管その繰り返し。昼夜がひっくり返り健康を害することもよくありましたが、この積み重ねが現在の私の、お茶の拝見をする際の礎となっています。

少し話が逸れたので、元に戻します。
「内質」って何でしょうか?この言葉は日本語も中国語も同じ意味に見えて違います。「内在(する)品質」。次の更新ではこの言葉を少し掘り下げて行きたいと思います。

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