ファチマの聖母の会・プロライフ

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聖母マリアの栄光|なぜ聖母だけに被昇天の特権が与えられたか?

2022年09月11日 | お説教
白百合と菊Lys et Chrysanthèmeさんの、ビルコック神父様(G.Billecocq)のお説教 をご紹介します。
※このお説教は、 白百合と菊Lys et Chrysanthèmeさんのご協力とご了承を得て、多くの皆様の利益のために書き起こしをアップしております



マリアさまに栄光あれ!
ビルコック神父様(G.Billecocq)のお説教  
2022年8月15日  
Saint-Nicolas du Chardonnet教会にて



聖父と聖子と聖霊とのみ名によりて、アーメン 
親愛なる兄弟の皆さま、本日、被昇天の祝日で天でのマリア様の戴冠式をも祝い、マリア様の凱旋と栄光をも祝います。

いとも聖なる童貞マリアは、霊魂だけではなく、身体と霊魂とともに一緒に天に昇る名誉を受けたのはなぜでしょう?またこの特権をもったのはなぜマリア様のみだったでしょうか?

霊魂と身体とともに天に行った方は教会によって定められた信条では聖母マリアだけです。無原罪の聖母で、天主の御母になる使命が与えられました。真の天主、真の人なるイエズス・キリストを産むために聖母マリアは創造されました。このように聖母マリアは人としてイエズスの母です。同時に、イエズスは一つだけの位格をなしますので、人としてのイエズスの母であったら、天主としてのイエズスの御母にもなります。これは信条で、信じるべき真理です。

このようにマリア様の栄光はこの世におられた時からありました。マリア様の栄光は天主の御母であることにあります。
このように、無原罪とご降誕との賜物、特権が与えられた聖母マリアなので、聖母マリアの身体は特に高められることは相応しかったです。御母のために最高の名誉をイエズスが与えられて、イエズスと一緒に身体をもったまま、聖母マリアは天に昇らされました。

聖母マリアは、身体をもって天に昇られました。天で地上にてすでに霊魂において享受していた賜物をもって戴冠しました。地上の聖母マリアの栄光は慎み深いので、目立たないかもしれませんが、ご訪問の際、エリザベトははっきりと聖母マリアの栄光を讃えます。

一生、聖母マリアが天主と一致してきた報いとして、被昇天がありました。天主と一致しておられるのは、天主の御母であるからだとはいうまでもありませんが、さらに、カルヴァリオ丘まで御子に従ったからでもあります。十字架の下に聖母マリアは立っておられました。霊魂においてイエズスの御苦しみに一致して苦しんでおられました。



このように聖母マリアは栄光に満たされることが相応しかったのです。
親愛なる兄弟の皆様、本日、聖母マリアの栄光を祝いますが、聖母マリアの栄光はまたイエズス・キリストの栄光でもあります。なぜなら、母の栄光はもちろん、子へもおよぶからです。聖母マリアの栄光はイエズスの栄光でもあります。

被昇天を果たし、天でイエズスは聖母マリアに冠を与え給うことによって、御自分が果たされた御托身、ご受難とご復活の凱旋を思い知らせ給うのです。

我々はイエズスの凱旋をよく知っています。十字架上の御死によって、罪を贖い、霊魂を買い戻されました。十字架上の御死によって、我々のために天の門を開け給い、決定的に悪魔に打ち勝たれました。

イエズスは以上の各玄義に聖母マリアの賛同を赦し給いました。御托身ならわかりやすいですね。聖母はイエズスの御母ですから。
しかしながら、ご贖罪の玄義もそうです。聖母マリアは共同贖罪者になる特権をイエズスは与え給いました。というのは、聖母マリアはイエズスが果たされた贖罪の玄義とすぐ近くにおられて、密接に御子の贖罪の御業と共同されました。言いかえると、罪と悪魔の支配に打ち勝つ凱旋とも聖母マリアは密接に共同されました。

このように、聖母マリアの栄光はイエズスの栄光でもあります。

また、聖人の序誦にもあるように、「天主は聖人に与え給うた賜物をもって御栄光を増やすことを好まれる」。
このように、天主は聖母マリアに与え給うたすべての賜物も聖母マリアと一緒に被昇天し、戴冠されました。

聖母マリアの栄光はそれだけではありません。聖母マリアの栄光はイエズスの栄光ですが、逆も、イエズスの栄光は聖母の栄光でもあります。

イエズスの聖心と聖母の汚れなき御心は離れられないように聖母の栄光とイエズスと栄光は密接につながります。

しかしながら、さらにいうと聖母マリアの栄光は我々の栄光でもあります。聖母マリアは我々カトリック信徒の母であるからです。ですから、聖母マリアの養子なる受洗者、我々に我が母の栄光は及ぶのです。十字架上のイエズスが聖母マリアに聖ヨハネを指して「あなたの子である」と仰せになった時、聖母マリアにすべてのカトリック信徒たちを養子として託し給いました。

このように、洗礼によって聖母マリアの養子にもなります。これを表す敬虔な慣行が洗礼式の時にあります。洗礼の後、親は幼児を聖母マリアに奉献する慣行がよくありますが、それはまさに、以上のことを表します。

ですから、我々、皆は聖母マリアを母として仰ぐのを誇りにしましょう。これほど罪のない母、美しき母、清き母、貴き母、偉大な母、多くの賜物を持つ母ですから、親愛なる兄弟の皆様、この最高の母を持つことは我々の誇りです。

被昇天の祝日であるのでなおさらのことですが、我々の母を誇りにしましょう。聖母マリアの栄光はすでにこの地上で我々の栄光になりますし、この栄光は天での栄光の前幕です。

霊魂と身体と共に昇らせられた聖母マリアは我々の蘇りと被昇天の道を案内してくださいます。世の終わりに天で身体と霊魂とともにおられる霊魂は霊魂と身体において至福を得ることになります。

親愛なる兄弟の皆様、聖母の栄光はなぜ我々にとってこれほど立派でしょうか。カトリックの栄光でもあるからです。唯一にカトリック宗教は聖母マリアという無比の母、いとも力のある母、いとも慈悲深い母を与えてくれます。

ですから、聖母マリアの祝日は年間、多くあります。通年、あります。毎月あります。聖母マリアを祝う日が来るたびに、キリスト教徒である誇りを再び思い起こす機会になるように。我々が天主の子である誇りを再び思い起こす機会になるように。そして我が母の下に天に行きたい念をさらに励む機会になるように。

聖父と聖子と聖霊とのみ名によりて、アーメン


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