スパイスコラム

陸の孤島から、せめて一振りのスパイスを!!

オーベルージュ

2007-03-22 07:22:20 | 地域
お金と暇さえあれば、ここ上津江町(合併で日田市上津江町となった・・・。うーん、似合わん)は絶好の棲家だ。というのはほとんど1時間圏内に大分と熊本の観光地、名所旧跡、景勝地等に行くことが出来る。問題はお金と暇がない事だけだ。

愚妻のお友達が病気になられて、しばらく入院されていた。その間家に残されたご主人と息子さんのために、時々夕食を運んだりしていたようで、(ファーマータナカはそのついでに夕食にありついていた)退院のお祝いと妻へのお礼を兼ねて食事のお誘いを受けたようである。ファーマータナカは当然のこのことついて行く。

熊本と大分の県境にそびえる瀬の本高原。その一角に、比較的新しいココヴィレッジという、リゾートエリアがある。
そこに、「ア・マ・ファソン」という、オーベルージュはあった。
熊本の老舗ホテルキャッスルで料理長であった小幡洋二氏がオーナーシェフのお店である。ア・マ・ファソンとはフランス語で、「自分らしく」という意味だそうだ。
土曜のお昼でもあり、予想通り満席であった。
予めリザーブされていたので、私達はほぼ定刻に食事にありつけたのだが、待たされている客も結構いたようだ。
オープンキッチンで、タイムリーに料理を提供しようとするオーナーシェフをはじめとする目配り、気配りが心地よく感じられる。
小粋なフレンチは「おいしい料理は美しくなくてはならない」というシェフの言葉通り、美味しく、華麗で、ボリュームも控えめで、とても素敵なランチだった。
妻へのアペリティフにはキールロワイヤルをオーダー。
メインには一発フランス赤ワインと行きたいところだったが、ご婦人方に合わせて、久々ポピュラーなドイツ白ワイン「ピースポーター」としたが、爽やかな甘みは華やかなテーブルに春とひとときの穏やかな会話を運んでくれた。

ファーマータナカには夢がある。
たぶん叶わないのでまさしく夢なのであるが、ココヴィレッジのような共同体・・・レストラン、スパ、エステ、陶芸、美術館、宿泊、図書館(これはありません)等を備えたコミュニティスペースのような場所・・・を作りたい、そしてそこに住みたいという妄想がこんな所に来ると頭をもたげてくる。
非日常的な空間を日常的空間としたいという途轍もない欲望。
夢を見るはタダだから勝手に見させて!!でも何とかならんかなー。
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小国ジャージー牛乳で作ったソフトクリームを頬張りながら、現実の世界へ引き戻されるファーマータナカであった。
コメント
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