花郎徒の庵 

目指せ楽隠居! 大長今ファン&歴史フリークの隠者・花郎徒による よろずつれづれ日記です。(*>∀・*) 

ソドンヨ キャラ比較 其の四

2008-12-23 23:57:02 | チャングム(大長今)
 暮れも押し迫る中、お久しぶりのキャラ比較ログとまいります。今回はソドンヨの中に登場するもう一つの国・新羅(シルラ)の関係者をピックアップしてみたいと思います。例によって大長今の登場人物と相似点を庵主なりに比較分析してゆきます。

真平王(チンピョンワン) → 左賛成パク・ミョンホン+中宗王
・主人公の夢を支える相手役の庇護者的ポジション
・一定の見識があり、理に適う事には常に積極的な姿勢を見せる
・但し、政治的な立場が何より最優先するので、場合によっては圧力をもって事を収めようとする
・怒りに任せて袂を分かったはずなのに、都合よくあっさり水に流そうとする
・後継者を決めかねて結果的に宮中に内紛の種を蒔いてしまった

☆庵主から一言
 正直なところ、人の親になったことのない庵主には親心というものの真髄がいずこにあるのが知りませんが、王家という特殊な環境の中で後継者を能力・資質に加え国への貢献度をもって決めようとする開明的な考えは評価したいと思います。ソンファにとってはいろんな意味で恩人でもあり政敵でもある難しい存在なのかも…

報良法師(ポリャンポムサ) → 内禁衛将
・相手役の初期段階における頭の上がらない人物であり、信頼のおける人物
・ほとんどの場面で味方であるものの、政治的な物事が絡むと意見の隔たりが大きくなる
・相手役がやらかした独断専行を憂う一方で、なんだかんだ言ってもちゃんとフォローもしてくれる

☆庵主から一言
 この方、単なる教育係じゃなくて実は新羅の王族の出であります。それだけに宮廷での発言力もあり、いかに奔放なソンファといえどもワガママを通せません。元が王族出身らしく、出家の身でありながら外交でも策謀でもたとえそれによって人死が出ようとも遠慮なくこなすのはさすがだなぁと…

キム・サフム(金思欽) → チェ・パンスル+ユン・マッケ
・主人公のライバルが多くの場面で頼れる肉親である
・家柄を誇り、いつも立身出世や蓄財に関わることに熱心
・主人公の子供時代に強い影響を与えた人の命を奪う命令を下した
・権力者への癒着とへつらいはお手の物
・どんな時でも裏でこそこそと動きライバル陣営を援護

☆庵主から一言
 演じている俳優さんのせいか、ユン・マッケとだいたいキャラが似てるところが多い気がします。ただ、キム・サフムの場合は年齢・経験を重ねたことで途轍もない野心から目の前の現実を直視するようになり、最後には欲得を捨て刹那的な息子の生き方を案じる一人の父親でしかなくなりました。まぁ、それが逆に人間味がよく感じられたのですが…

ソチュン(西忠) → 内禁衛副官+ピルトゥ
・基本的に寡黙ではあるが、やるべきことはしっかり果してくれる
・武芸に秀で、かなりの場面にてその実力を発揮している
・上からの命令に半ば翻弄されるも、最後まで忠節を尽くした
・調査や追跡や各種工作に目まぐるしいほど借り出されても文句一つ言わない
・職業柄のせいか無骨でとっつきにくく見えるが、実は隠れた優しさの持ち主

☆庵主から一言
 気がつけばいろんなドラマのいろんなシーンに登場している感のあるソ・ボムシクさん。この頃は史劇づいているようで、しかも段々とアクションのみならず台詞の多い役が回ってきていますね。このドラマでも相変わらず切れのいいアクションと内柔外剛な雰囲気が魅力であります。ちなみにソチュンの正式な職務名は"武士(ムサ)"です。

ボミョン(寶明) → ハン尚宮+ミン尚宮
・奔放なヒロインに手を焼くものの、どんな苦難が待ち受けていてもしっかり付き合ってくれる
・実母以上に母親的な役割を果している部分もある
・下にこれまた脳天気な後輩がいて、成り行き上いつも行動を供にしている
・時には直言もはばからず、ヒロインに反省を促すこともある

☆庵主から一言
 一言で言えば「テキパキしているミン尚宮」もしくは「沈着冷静なミン尚宮」といった印象。乳母とは違うかもしれませんが、よほど昔からソンファのそばに仕えてきたのでしょう。ソンファ自身のキャラクターはブレーキ役がいないと暴走しがちですが、彼女がいてくれたので細かい部分で物事がスムーズにいったのかもしれません。

チョギ(草己) → チャンイ+ホンイ
・どこにでもいそうなごくごく普通の女の子
・とにかく何でもやってくれるメイド的存在(しかも嫌がらない)
・人見知りしない性格なのかすぐに大抵の人と仲良くなり人脈も広い
・おっちょこちょいでやや子供っぽくてマイペース思考
・自分なりの幸せを見つけてちゃんとモノにしている
・情報収集や連絡役として重宝された

☆庵主から一言
 大長今で庵主がお気に入りの女性キャラ2人を融合させたかのような存在。演じたノ・ユンさんのはっちゃけた演技のおかげできっと数ある登場人物の中でも割と人気も高かったのでは?
チャンもソンファも国籍や身分にこだわらない生き方をしましたが、彼女はある意味でそれ以上に類稀なるボーダレスな考えの持ち主だったと思います。ゆえに最後は超恵まれた人生を送ることができたと思います。

 とりあえずこんな感じです。まだご紹介できていない登場人物も数名おりますので、第五弾も予定しております。年内は無理だと思うので年明け後の適当な時期にアップするということで…


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なるほど・なるほど・・② (まんてんちゃん)
2008-12-27 10:33:30
 ご無沙汰しております。まんてんちゃんでございます。
 この庵のログからも、天気予報の全国版からも伺うに、日々積雪との戦いをされておられると思います。私ども経験のない者にとっては、なかなか想像することのできないご苦労だと思います。
「薯童謡」の放送が終了し寂しい日々を送っておりますが、某LaLaTVで一月から「大長今」字幕版を放映されることを知り、NHK放映時に、録画し損ねた回を再び録画できると言うチャンスができたと、少し気をよくしております。
 ソドンヨ キヤラ比較④ 新羅編
楽しんで拝読しました。

≪報良法師(ポリャンポムサ)→ 内禁衛将≫
なるほど、この人がいましたね・・・。
たしかに、力強い味方では有りますが、かと言って絶大な信頼が置けるかというと、「そうではなく・・」権力(組織)のしがらみから逸脱することのないところは似ていますね。

≪キム・サフム(金思欽) → チェ・パンスル+ユン・マッケ≫
チャングムキャラよりも、キム・サフム氏のほうが、悪人のイメージが少ないのです。
たぶん、成り上がりの二人よりも多少なりとも貴族と言う身分的にしっかりしていたキム・サフム氏のほうが、紳士的な?余裕の?な行動ができたのでしょうか?特に後半はサテッキルのことを心配するお父さんで「キルや、お父さんの言うとおりだよ!」と思っていました。

≪ソチュン(西忠)→ 内禁衛副官+ピルトゥ≫≪上からの命令に半ば翻弄されるも、最後まで忠節を尽くした。≫というコメントは、もっともです!ソドンを慕うソンファにこき使われて、命が危なかった後でもすぐ仕事を命じられていた西忠さん、阿佐太子暗殺時の探索では、もうちょっとソンファから、ねぎらいの言葉をかけられてもよかったのではないかと思いました。チャンがウヨン公主と流刑?になったと悲しむソンファを追って臣下なりに言葉をかけるシーンでは≪・職業柄にせいか無骨でとっつきにくく見えるが、実は隠れた優しさの持ち主≫と味のあるキャラになっていると思いました。

≪ボミョン(寶明) → ハン尚宮+ミン尚宮≫は、乳母と言うよりも教育係なんですかね?新羅では、ちゃんと身分のある人なのかな?身分と言うか役職?(頭のアクセサリーからそう思い込んでみました。)でいたよな・・。けっこう西忠さんとツーショットでソンファを見守ってましたね。

≪チョギ(草巳) → チャンイ+ホンイ≫
とっても存在感ある侍女さんでした。ソンファの侍女であり、幼馴染でありって感じで、いろいろソンファに対しても発言してましたね。彼女もソンファに振り回されていろんな目にあったけれど、チョギちゃんが一番、国を越えた恋愛を手堅く成就させた人だなぁと思いました。

 放送終了すると、だんだんそのドラマにまつわる話がなくなるので寂しいです。
 どうか花郎徒様、雪に負けずにまたログを立ててくださいね。遅まきながらも食いついていこうと思っているまんてんちゃんでございます。乱文では有りますがお許しください。

 それでは、よいお年を~!ありがとうございました。
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お久しぶりです。 (花郎徒)
2008-12-28 20:20:28
まんてんちゃんさん、こんばんは!
レス遅くなってしまい申し訳ありません。

>絶大な信頼が置けるかというと、「そうではなく・・」権力(組織)のしがらみから逸脱することのないところは似ていますね。
 革新的な人間性もあるにはあるのですが、底辺部分ではやはり権力の外縁に位置している人なんだなぁと思いました。

>阿佐太子暗殺時の探索では、もうちょっとソンファから、ねぎらいの言葉をかけられてもよかったのではないかと思いました。
 日頃、ソンファの警護役としてストイックなまでに付き従った彼は、心のどこかでソンファを愛しく思っていたはずです。しかし、チャンという存在がソンファの心を捉えたときから、サテッキルとは違って二人を祝福し応援してやるだけの余裕があったのだと思っています。

>チョギちゃんが一番、国を越えた恋愛を手堅く成就させた人だなぁと思いました。
 ソンファ以上に偏見がない女性ですね。
たまたま好きになった人が百済人だっただけであって、深い愛の前には国の違いなんて脆いものだと証明したのですから立派なものです。

>放送終了すると、だんだんそのドラマにまつわる話がなくなるので寂しいです。
 どうしても次のドラマに流れてしまう傾向ですが、いいものはいいと思い、これからも世の関心が薄らいだ作品であっても、果敢に取り上げて自分なりに論じてみたいと思ってます。
よろしかったらまだお付き合い下さい。
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