花郎徒の庵 

目指せ楽隠居! 大長今ファン&歴史フリークの隠者・花郎徒による よろずつれづれ日記です。(*>∀・*) 

ソドンヨ キャラ比較 其の三

2008-11-16 23:06:03 | チャングム(大長今)
 やって参りました薯童謡ログ。三回目となる今回は百済宮廷関係者をピックアップしてみました。BS放送は先頃終了してしまいましたが、これからご覧になる予定の方や別のメディアでご覧の方へお送りしたいと思います。

 例によって庵主の独断と偏見にて、各キャラを大長今の登場人物たちに置き換え比較しますのでよろしくお願いします。もちろんログ自体へのコメントも遠慮なくお寄せ下さいませ。

威徳王(ウィドクワン) → ソ・チョンス+中宗王
・主人公の実父であり、予言による主人公の数奇な運命を決定付けた人
・国の最高権力者であるが抵抗勢力によってその意思が必ずしも反映されていない
・ここぞという時は自らの権限を行使して周囲の騒音を収めることが出来る

☆庵主から一言
 どんな英明な王によって建てられた歴史の長い王朝も、代を追ってゆくと凡君や暴君が出てくるもの。威徳王は決して暗君ではないものの、実権を他の王族や臣下に握られ鬱々とした思いで王位にあった人物です。しかし、少しでも治める国が豊かになれるようにと考えていたことは確かです。
 ただ、気概も意欲も空回りしがちで強く出れなかったのが災いしています。彼の一番の功績はチャンをこの世に生み出したことでしょうか…

プヨソン(夫餘宣) → 燕山君+チェ尚宮+オ・ギョモ
・権力欲が強く邪魔者はとことん力でねじ伏せようとする傾向
・その場にいるだけでかなりの存在感と威圧感がある
・王族出身者でたびたび激高してとんでもない暴挙に出る
・宮廷内外に自分の息のかかった人間を多く抱えている
・これでもかというくらいに悪事を重ねるも詰めが甘いことが多い
・物事が上手くいかないと人や物によく八つ当たり
・主人公やそれに親しい人間たちをかなり疎ましく思っている
・一定の富貴を得るが、それを維持する為に極度の疑心暗鬼となった
・身内も平気で虐げ始末するような冷酷さの持ち主
・主君を軽んじ虚言を弄するなど専横が目立つ

☆庵主から一言
 王族というとどうしても雅やかな風貌を思い描きがちですが、プヨソンは見事にそれを裏切る底知れぬ野心に満ちた実にふてぶてしい人物です。
自分が王位に就く事を最終目標とし、数々の権謀術数を駆使して国政の安定を揺るがした罪は深く、本来であれば立派な国賊であります。いろんな意味でチャンとは対極にあるだけでなく、国のあり方を巡って根本的に相容れない関係だったのは言うまでもありません。
 イメージとしては「とにかく気に入らないヤツは殺す!」が信条の、短慮で具体的なビジョンの全く無い人間ですね。

プヨゲ(夫餘桂) → 貞顕王后+イ・グァンヒ
・王のやりたい事を諌めているふりをして、実はしっかり妨害しては国政を停滞させた
・王の意思を尊重すると言いながら自分の意見を強固に主張し、何度も煮え湯を飲ませる
・矢面に立たず裏で徒党を組んで権力を握り続けようと画策

☆庵主から一言
 息子の野心に乗せられ、実兄である威徳王を支えるどころかネチネチと圧力を加える立場に立った絵に描いたような愚弟。日に日に肥大してゆく息子の権力を恐れ、それを抑えようと図るも気づいた時は遅かったという天罰までちゃんと用意されてました。

阿佐太子(アジャテジャ) → 中宗王+チョン最高尚宮
・責任感が強い性格ながら優柔不断な時がしばしば
・尚武の気風が強く堂々とした体躯であるが意外と病弱な体質
・理想の国づくりの為に主人公やその恩師らを擁護・抜擢する
・宮廷内にはびこる悪人の存在を把握しているが効果的な対策を打てず手をこまねいている
・主人公を深く信頼しその人柄と才能を愛した
・あるアイテムを介して主人公と奇縁があり、後にそれを知り喜ぶ
・正しき道を目指し心血を注ぎながら志半ばで亡くなる

☆庵主から一言
 平和な時代に生まれていれば少なくとも賢君と評されても良いくらいの王の資質を持った人。如何せんプヨソンと同じ世代に生まれてしまったのが彼の悲運。
 父王に権威が無かったために体よく倭国に人質として出され(設定では聖徳太子と親しい仲だったとか…)、留守中に国政をすっかり壟断されてしまい居場所に困っていました。
それでもモンナス博士やチャンら太学舎の人材を育て、百済中興の基を築いてくれたのは立派でした。

フクチピョン(黒歯平) → パク・プギョム+スバル尚宮+ピルトゥ
・基本的に虎の威を借る狐のような性格の持ち主
・宮廷内随一の権力者に仕えその走狗として縦横無尽に働き回る
・その進言の多くは努めて悪事につながるものばかり
・あまり手の込んだ策略は取らないが意外に上手く行く
・秘密の作戦にて何度か主人公の命を狙ったことがある

☆庵主から一言
 何かと暴走する主君の機嫌を取り結び最後まで仕えたある意味で忠臣。悪行の片棒を担いで自分の権力に執心したのはいかにも悪人らしいものの、時々見せる俗物的な嫉妬心や愚痴などは組織人間の悲哀をよく現していました。個人的にはプヨソンやサテッキルよりはまだ許せます。
 ちなみに… その名前からして「朱蒙」に出てくるフクチ大将軍は遠いご先祖様だったり?

ワング(王仇) → 尚膳令監+内禁衛副官
・王への忠誠心が厚く、権力からは一定の距離を保って生きている
・主人公および主人公サイドの人間に協力的
・大事を成す為に裏方として働き、余計な功名は一切求めず
・上の命令には忠実であるが信念の基づいて時には直言も憚らない

☆庵主から一言
 出ました! メン・サンフンさん演じる名脇役ワング武将。チョン・ウンベク医務官(大長今)にしろキム・マンギョン医務官(ホジュン)にしろ、いぶし銀のキャラとしていずれも味のある本当にいい演技をされてますね。
 王の側近であれば大抵はその地位を利用して権力奪取や富貴獲得に走るものですが、微塵もそんなアクションはありませんでした。分厚い彼の胸の中はまさに赤心のみで満たされていたのでしょう。 


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
二日間だけ真冬?σ(゜O゜;なんでや~ (アンE)
2008-11-18 17:45:45
オッパ~ タイヤ交換終わってました? ハイですよね~前の日曜にやるって。ね 今日の夜、雪かもなんでしょ?天気予報で大騒ぎしてるもの
もう雪の季節か・・・ オッパの気苦労が又増えちゃうね。あ!気だけじゃない筋肉苦労(?)も
まだ そんな積もんないよね? あ、いやまてよ会社の人が言ってたな。札幌旅行に出かけていて(11月に)朝起きたら初雪で20cmも積もってたって
「でも何の支障もなく、フツーに車とかバスとか走るんだよな~こっちだったら大騒ぎになるのに」って!
ピッピは庵主ニムのお話でもう知ってたけどサ北国の人はちゃんと準備してるから「慌てず騒がず
でしょ?オッパ
こっちも今日と明日だけ超寒いらしいです。 お天気お兄さんがすんごい脅すんだよ雪が降るかもとか言って・・ ホントかなぁ?

元、悪がきチャンのオッパ  アッハハハ
でも何だか安心しちゃった~生まれつき真面目ではみ出したことないのかと・・・
あのログ見て映画スタンド・バイ・ミーを思い出した。とってもいいお話で何度かDVD見たことあるの
「薯童謡」の元は悪がきだったチャンと同じでするぅ~庵主ニム
んで  
わっ!ウンベク先生だぁ~ へへ わかってるって!ワングね。
またまた わっ!旨そう~ ご飯と梅干
ママン、もご飯の方が良かったなぁ~って思ってた うっふ

*威徳王(ウィドクワン) → ソ・チョンス+中宗王
うん この王様って・・「情けないヤツ」ってソソノに言われそうだよ。それに顔がね~首埋められた王様のほうがチャンのパパっぽくないですか?ねぇ~ あ ごめん
だから ソ・チョンス+中宗王になるんですねぇ~ なるなるほど

*プヨソン(夫餘宣) → 燕山君+チェ尚宮+オ・ギョモ
アハハ ぴったし! かなり ぷっ=3って笑えるトコがあるある

*阿佐太子(アジャテジャ) → 中宗王+チョン最高尚宮
あっ!ピッピこの人スキスキ 理由は特にないんだけどネ 何だろう?雰囲気!それにチャンを気に入ってたからかな~弟って知らない時から。
だからマジで怒ってたの もう なんでヨ 今からだったのに・・・がーーっかり
聖徳太子とアジャはお友達だったわけだから・・・きっと聖徳太子もいい人だった? エヘ!

*ワング(王仇) → 尚膳令監+内禁衛副官
そーですねー そんなにイメージ崩れなかったから ほっ
でもね ヨンガモ(お腹には子ガモがいたのに)を殺すように命じたでしょ?ちょっと ちょっと 王様のためだろうけど・・・
ねぇオッパ、「命をかけられる王様であって欲しい」と思うピッピでした。
それに・・ソドンヨじゃない、サンドでもない 大長今のウンベク先生だもんね~
返信する
ウンベクNo.1! (てるてる)
2008-11-18 20:34:51
メン・サンフンさんの役柄で、私としては、

チョンウンベク(チャングム)>キムマンギョン(ホジュン)>黄(ホワン?)書記(商道)>
ワング(ソドンヨ)

ですね。

ワングが一番下に来る理由は、ピッピさんも挙げていらっしゃるように、ヨンガモを殺そうとしたから……

しかしまあ、チャングムのときも、
チャングムが王の主治医になるときに、シンイクピルに同情するあまり、内医院の医女医員全員が造反するのを助長したし、

商道では、自らタニョンお嬢様にあやまっていたけど、彼が松商大房の息子の嫁にと推薦したから、タニョンは後からイムサンオクと相思相愛になっても結婚できなくなったし、

どうも女性に対しては、ほとんどは力強い味方だけど、一点、致命的に傷つけるきらいがある……

しかし、ホジュンに対しては、最初から最後まで強い味方でしたが、

それでも知り合ったのが内医院にホジュンが来てからでしたもんね。

その前から知り合っていたら、どうだったかな?

阿佐太子は、チャンにとって、おかあさんは違う人だけど、おにいさんなんですね。

でも、年は親子ほど違うんじゃないかな。

むしろ、モンナスと年が近いのでは?

先週は、新羅のお姫さまが、何度失敗してもめげずに貧しい民の生活に慣れる努力をして、ついに民の一員になれました、どんなに貧しくても助け合うのが民です、ってチャンもにっこりして言ってもらって、やっとほんとうに夫婦になれる……

というところで、お邪魔虫どもがー!!

ところで、何か、ソドンヨでは物足りないと思うんですが、
ひょっとして、「商道」にも「ホジュン」にも出てきて、「大長今」には出てこなかったけど、「海神」にも「クッキ」にも出て来た、あの韓国ドラマの悪のボスの腹心といえば決まって出てくる、あの横長顔の人が、まだ「ソドンヨ」には出てきません!

それとも、これから、出てくるんでしょうか。

ユンマッケもチェパンスルもピルトゥもいるのに、あの方がいないと、なんだか、塩もしょうゆもさとうもあるのに酢がないというような、足りない感じがするんですが……
返信する
脇役バンザイ (花郎徒)
2008-11-19 00:06:28
☆ピッピ姫
>もう雪の季節か・・・ オッパの気苦労が又増えちゃうね。あ!気だけじゃない筋肉苦労(?)も
 はいそうなんですよ、これが…
私が四季で一番嫌いな季節がとうとうやってまいりました。
 ちなみに例年ですと11月くらいだとまだ根雪になることはないと思います。でも、油断大敵で日中降った雪が一度太陽光で溶け、それが夜になると気温が下がるおかげで路面を凍らせて車がスリップ、人もすってんころりんってなるので積雪以上に怖いものがあります。

>生まれつき真面目ではみ出したことないのかと・・・
 基本的にはおとなしいお子様時代でしたが、ある程度物心ついた頃は、徒党は組まないけどけっこう悪戯とか無謀なことやってました。

>うん この王様って・・「情けないヤツ」ってソソノに言われそうだよ。
 そうそう、チュモンを見てるとこの台詞がしょっちゅう出てきますよね~
特に天然KYのヨンポなんかはテソに年中言われてたような…
 まぁ、一応扶餘と百済ってちゃんとつながりもあるし、威徳王もそんな風に言われても仕方ない「情けないDNA」があってもおかしくないかも…

>だからマジで怒ってたの もう なんでヨ 今からだったのに・・・がーーっかり
 ほんと悔しかったですね。チャンは父王や兄太子、ヨンガモ母さん、ポムセンや太学舎の仲間たちの無念を心に刻んで大業を成そうと志したのですから、あれだけの魅力と見識ある人物になったのでしょう。

☆てるてるさん
>でも、年は親子ほど違うんじゃないかな。

むしろ、モンナスと年が近いのでは?
 たしかにそのフシは見られますね。
太子もそしてプヨソンも王族としてモンナス博士から教育を受けた経験があると劇中で語られている場面がありましたし…

長男である太子はチャンとはだいぶ年齢の離れた兄弟だといえるでしょう。

>あの韓国ドラマの悪のボスの腹心といえば決まって出てくる、あの横長顔の人が、まだ「ソドンヨ」には出てきません!

 チョン・ホグンさんのことですね。
「チェオクの剣」の悪徳商人チェ・ダルピョン、「ホジュン」のドジの腰巾着チョン・テウン、「海神」ではチョン行首、そして「大祚栄」ではサプク将軍なんかやってました。
 もちろんいずれも悪役でした。

仰るとおり、史劇でも現代劇でも欠かせない名悪役の一人ですね。なお、私が知る限りではソドンヨには出演されてません。
返信する