花郎徒の庵 

目指せ楽隠居! 大長今ファン&歴史フリークの隠者・花郎徒による よろずつれづれ日記です。(*>∀・*) 

紅白に物申す

2009-11-27 22:43:17 | TV・ドラマ・映画・音楽
 かつて年末の国民的行事(?)と言えば、何よりもN○Kの紅白歌合戦がそう呼ばれました。しかし現在では世の中の興味を確実に失い、気になる視聴率は右肩下がり、そして毎年のように継続の是非が問われているようです。

 そもそも、メディアの多様化とともに日本人自体の音楽分野の嗜好性が変わってきたのは誰もが知っていることですし、未だにその現状を受け入れず輝かしい過去の栄光の余韻であるこの番組にこだわる人がいるのもまた事実です。それでも伝統の灯を消してはならじとN○Kのスタッフの内輪だけで毎年企画がなされ、ただ続けているだけの感も否めません。

 毎年暮れも押し迫る頃に、あえて出場者の発表をしてマスコミに話題づくりしているのは痛々しいほどです。ちなみに我が家では以前から真剣に見た年はなかったのですが、ここ10年ほどは誰かお目当ての人の登場するシーンだけチャンネルを合わせる程度で全編見る気にはついぞなれませんでした。

 我が家だけでなく、世の中の視聴者が紅白から離れていった理由は何なんでしょう? 庵主が興味本位で考えた結論だと…
*いつの頃からか出場者がマンネリ化
*本当にヒット曲を出していない人でも出場できている
*N○Kだけで番組が作れていない(民放局の協力orタイアップが増えた)
*老若男女から愛される歌(愛唱歌)が減った
*限られた人だけが見ればよい季節イベントになった
*視聴率至上主義が行き過ぎ、稼ぐために特定の芸能事務所や大物にやたら配慮する傾向
*歌本位の番組からそれ以外の余計なコーナーが増え、軽薄で時間だけが長くなった


などがあると思います。

 そこで庵主が存亡のかかっている紅白を自分が企画担当だったら?というコンセプトで大胆に試案を考えてみました。ずばりテーマはです。
 
 まぁ一番手っ取り早いのは、
「放送時間2時間程度、出場者紅白あわせ20組以下、幕間の掛け合い一切なしで歌のみの番組」
だとも思いますが、それだとありふれてますので自分なりに特に「多様化に近づける番組作り」と「厳正な出場者決定システム」に絞って考えてみました。けっこう同じ考えの方もいらっしゃると思いますがとりあえずご覧下さい。

① 現在のような百貨店形式の紅白を改め、音楽のジャンル別のミニ歌合戦を複数企画・放送する(場合によっては31日にこだわらず、年末一週間位の単発日替わりでもよい)
(J-POP、演歌・歌謡曲、童謡、アニソン、民謡・邦楽、インストゥルメンタル、クラシック・オペラ、懐メロ、洋楽・その他海外曲などのカテゴリーに分け、それぞれを冠した「○○紅白」の形式にする)
② ①の補足として、放送はN○Kが有するチャンネル全部を使い、どのチャンネルでもそれぞれの紅白が重複なく放送されるようにする
(例:童謡や民謡は教育ch、アニソンはBS-2、クラシック・オペラはBS-Hivision、もちろん異なるチャンネルでの再放送はなしで)
③ 同じく補足として、これまでの放送時間(4時間以上)からジャンルごとに1~1.5時間程度、出場者はジャンルによっては5~10組程度に制限する
④ 同じく補足として、ギャラや放送時間の都合で出場者を限定する場合は、TVサイズの音源(1コーラス程度)やPVなどを用い、ランキング番組のようにして経費を節減する
⑤ もし①の方式を採用できない場合は、他局にジャンルを譲りN○Kは特定ジャンルのみの紅白を放送する(演歌・歌謡曲限定など)


ここまでが番組全体の改革案で、以降は出場者についてになります。

⑥ 基本的に出場者はその年に確実なヒットした曲がある、もしくは話題性のあった歌手のみに限定する(一部ジャンルは除く)
⑦ 前年の出場者を再度リストアップし、実際の放送を見た感想ともども翌年春ごろまでに個々に出場させるべきか否か?をアンケートする
(出場者のマンネリ化、特定の事務所・歌手への偏重を防ぐ狙い)
⑧ ⑦の補足として、毎年行われる出場してほしい歌手を選ぶアンケートも組織票を防ぐために各家庭ごとのコンテンツ投票(一軒で一票)とする
⑨ 出場実績のある歌手であっても、本人や事務所などがその年に何らかの不祥事・犯罪を起こしたりした場合は、その年以降永久に出場を認めない(業界だけでなく、社会人としての最低限の倫理を保つ必要から)
⑩ ⑨の補足として、己のポリシー等で一度出場を辞退した歌手は、その後アンケートで上位にランキングされても出場させない


そしてその他のことも…

⑪ 無名でもN○Kの番組内で生まれた歌・採用された歌の歌い手を積極的に出場させる(例:「みんなのうた」や各番組のテーマ曲など)
⑫ ゲストや応援合戦、ゲームコーナーや余計なMCなどは入れない。あくまで歌合戦ということを念頭に…
⑬ 紅白司会者は一人いればよい。タレントではなくアナウンサーだけで十分である


と言った感じです。
なお、これらの私見を試みに昨年N○Kにメールしてみたのですが、結局いつになっても返信も対応もなく、見事にスルーされてしまったようです。
「フン、とち狂った一般人が何かたわ言並べて言ってるよw」とでも思ったのか、はたまた他の皆さんのよる膨大な意見やすばらしい見識の前に埋没して黙殺されただけなのか…

どれか一つでも採用したら、まだ視聴者が戻ってきて生きる術はあるかもしれませんが、もし一考の余地もないとすればもはや紅白は巷の声のように「早々になくしてもいい存在」なのかもしれません。ならばいっそ…

⑭今更あれこれ考えるのがわずらわしいのであれば、隔年かオリンピック並みに4年に一度の放送にするとか、思い切ってTV放送を廃止しラジオ放送にする
⑮それも不可能ならば紅白完全廃止


ってことでいいのでは? まぁこれらを多く採用するほどN○Kには柔軟性はないと思いますし、私はよほどの魅力が出ないと今後も見ませんけど… 皆さんはどうお考えでしょうか?


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6 コメント

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高いプライドが邪魔 (雪の華)
2009-11-30 00:13:52
こんばんは。もうすぐ師走というのに、昼間は少し体を動かすと汗をかくくらいです。
そちらは如何ですか?
紅白の話題、書いていらっしゃるように昔は1年を締めくくるに、相応しい行事だったように思います。友達と遅くまでわいわいと盛り上がり、紅白が終われば、初詣に出かけていた事を思い出します。出場する多くの方の歌は知っているし、一緒に歌える歌も多かったと思います。
今は知らない人も歌も多く、腰を落ち着けてゆっくり見る事は無くなりました
N○Kという高いプライドが視聴者の素晴らしい意見に耳も傾けず、親方日の丸の意識が無くならない限り、改善は難しいと思います。
勿論内容的に中立で偏りのない報道を実現していく為に、特定の団体から援助を受けないことが必要なのは分かります。
視聴率に左右されないで、番組を作っていく大切さも理解しています。
それとは別に日本の伝統ある娯楽番組の祖として、視聴者の意見を取り入れ、「やはり年末は紅白」を取り戻してほしいものです。
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意識改革を (花郎徒)
2009-12-01 23:47:54
雪の華さん、こんばんは!
連夜の残業があってレスが遅くなってしまい申し訳ありません。

>昼間は少し体を動かすと汗をかくくらいです。
 こちらは日に日に最高気温も最低気温も低くなる一方です。このところは雨の日が続き、今日はようやく晴れ間も見えました。
ちなみに向こう一ヶ月の予報によると、降雪は平年に比べだいぶ少なく、気温のほうは平年並みになりそうなようです。

>出場する多くの方の歌は知っているし、一緒に歌える歌も多かったと思います。
今は知らない人も歌も多く、腰を落ち着けてゆっくり見る事は無くなりました
 
 そう、これってかなり紅白離れの一因でのウェイトを占めてる気がします。我が家の両親もそれを何度となく嘆いております。出場者が多い割に若手は歌はもちろん知らん顔ばかりだし、ベテランもいつも似たような顔ぶればかりで見る気しないと…

>視聴者の意見を取り入れ、「やはり年末は紅白」を取り戻してほしいものです。
 これは譲れないと思います。それと視聴者の側も、民放の大仰で内容の薄いバラエティやスポーツの特番などに目を奪われすぎだと思います。
紅白のみならず、放送界全体でこれからはもっと一年の締めにふさわしい「これを見ると年越しだなぁ」と思えるような番組(個人的には一昔前みたいな大型時代劇が見たいw)を送り出して欲しいし、そういった声を視聴者側も積極的に上げるべきだと思います。
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紅白は紅白のまま・・・ (池ぽん)
2009-12-04 18:12:59
 花郎徒さん 皆さん こんばんは

 30日まで仕事で、大晦日、最初から最期までこたつでじっくり紅白歌合戦を見る事はないのですが、内容云々よりも、季節の風物詩として捉えていますね。 

 「こんな歌手いたんだ」とか、「誰かのコネかなんかで出られるんじゃないの」とかは言ってますね。
今年は知りませんが、民放は格闘技系が多く、それ系は苦手なので、かといってDVDをレンタルしてじっくり見ていることもないので、結局「紅白歌合戦」がついてるかな

 個人の趣向や音楽が多様化するのは世の常ですが、無くなるのは寂しいです。
(ただ、ワザとらしい応援合戦だけは止めてほしいです。
昔は「レコード大賞」から「紅白歌合戦」へスターさんが衣装のまま駆けつけた事もあったので、9時半頃から始まりしんみりと除夜の鐘へという程度で私はいいかな。
(「レコード大賞」も最近見ませんけど

 庵主様と比較したらこんなこと言えないけど寒いです。
最近冬眠モードに入っていて、ご無沙汰しておりました。
「円高」で外資系の職業らしき庵主様はご多忙のことでしょう。(詮索するつもりはありません) 

 今日、髪を短く切りました。頭だけはすでに正月気分です。年末に向け、世の中慌しくなります。
庵の皆様、ご自愛下さい。
 
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紅白 (てるてる)
2009-12-05 23:07:14
紅白といえば、お正月のかまぼこも紅白……

いやいや、つい、食い気に走ってすみません。

私も、紅白歌合戦といえば、興味のある歌手しか、見ませんねえ。

ふだんから、NHKの歌番組のうち、ポップス特集なんかは見ますが、演歌の番組は見ないし。

毎週日曜日は、今は「イサン」を見ますが、前は「N響アワー」を見ていました。

だから、ジャンル別の紅白というアイディア、実践してもらうのもいいかも。

それとか、その年のヒット曲でなくても、何年も愛され続けている歌、たとえば、「天空の城ラピュタ」とか、あるいは、「ちいさい秋みつけた」とかを、その年の人気歌手が自分の解釈で歌うのを競うとか。

youtubeなんかで「山寺の和尚さん」を検索すると、石川さゆりの歌とか、タップダンスのとか、いろいろ、おもしろいのがあって感心するんですよね。

そういうのを紅白でも見せてもらえたら楽しいかも……
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無かったらちょっと寂しい派 ^^;) (チャンチャ花)
2009-12-05 23:45:25
花郎徒さん、こんばんは。

私は池ぽんさんと、ほとんど同じ感じですね~
ちびチャンチャ花時代から見ているので
私も昔はレコード大賞から紅白へと観ていましたが、今はレコード大賞観ていません。

去年、久々に紅白の初めから終わりまで観てしまいました
久々って言っても、紅白が始まる時間帯が早くなってからは、初めてです。

・・で、去年の感想は、「あれ、意外と良かったじゃん」でした。

池ぽんさんも仰る、あのワザとらしい応援が、無かったのです。
あれが有ると、すぐチャンネル変えるので、変えることなくそのまま観てしまったのです。

それから、あれほど賑やかな紅白が終わり、きっぱりと余韻も残さず、どこかのお寺や神社などの様子を伝える「ゆく年くる年」の画面になるところが好きですね。
あそこのところで、あっ、お正月になるんだ!って家で過ごす私は実感するのです。

ただ、去年の紅白を全部観て思ったのは、紅白で分けて勝ち負けを争うのは、もう良いんじゃないかということです。

あ、出身地別の東西歌合戦は、ちょっと観てみたいな。
もえそう~~
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支持者意外と多し? (花郎徒)
2009-12-06 12:03:36
☆池ぽんさん
>内容云々よりも、季節の風物詩として捉えていますね。
 一昔前なら誰もが待ち望む番組だったのでしょうけれど、今は仰るような冷静な考え方で見ている方も多いと思いますね。

>「こんな歌手いたんだ」とか、「誰かのコネかなんかで出られるんじゃないの」とかは言ってますね。
 正体不明の歌手(特にグループ)が多いですし、いずれお話しようと思ってますが、個性を履き違えているんじゃないかと思えるような連中が出場する傾向にあるのが危惧されます。
 単なる噂のレベルを超えて、コネ云々というのは確かなようですね。だからマンネリ化を生みますし、「この人、今年何か曲が売れたっけ?」って思われても仕方ない現状になるんですよね。

>9時半頃から始まりしんみりと除夜の鐘へという程度で
 そうですね、それくらいなら見る人も多くなりそうです。正直申して歌以外で騒々しいのは御免です。
 
☆てるてるさん
>ふだんから、NHKの歌番組のうち、ポップス特集なんかは見ますが、演歌の番組は見ないし。
 あの局の音楽番組制作のコンセプトがそもそも間違っているようにも思えます。
本当に新曲を出しているのかどうかもあやふやで、単なる事務所のパワーバランス的年一回の顔見世的に出場できているベテラン歌手なんかは、あえて紅白でなくても例えば夏場の特番(思い出のメロディとかチャリティーコンサート的な番組)で出演させているだけでも、十分なんじゃないかと…

>その年の人気歌手が自分の解釈で歌うのを競うとか。
 こういうのは大賛成です! ヒット曲はある程度その年にあちこちで聞くことが可能でしょうから、そういった形式で歌手そのものの歌声に注目する(いわゆる「聴かせ」)のもありですね。

☆チャンチャ花さん
>昔はレコード大賞から紅白へと観ていましたが
 たしかに昔はそんな流れが大晦日のフォーマットになってました。大賞のほうがたしか日にちをずらし、しかもジャンル別に複数の大賞受賞者を設けたり、審査内容に「???」と思われる結果になったり、その年の話題を呼んだ曲が受賞できてないということがあったりして、近年は後日結果のみで知るので十分になってきてる気がします。

>紅白で分けて勝ち負けを争うのは、もう良いんじゃないかということです。
 歌合戦というタイトルを取っ払えば可能でしょう。出身地別東西対抗というのは面白い案だと思います。
(本家紅白をパクったC国の新春(新年)歌合戦なる歌番組はその形式が使われたと前に聞いたことがあります。あの広大な国土ですからそうしないと平等に出演できないのかも…)
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