既に各報道にてご存じかと思いますが、香港🇭🇰島のビクトリア市南部のアバディーンにある水上レストランで、古くはエリザベス英女王もお食事された“ジャンボ・キングダム”(JUMBO)が曳航中に突然、沈没。どうやら、南沙諸島の沖合に沈んでしまった模様です。
この水上レストランは中国海鮮料理の本場で、夜間は華やかにイルミネーションがともり、入り口付近には多数の大型水槽が置かれ、日本では殆ど見られない多彩な巨大魚を放流。ロブスター🦞や伊勢海老もいたと思います。
客からの注文で、煮たり、焼いたり、あるいは餡掛けやスープにするなど、プロのコック諸氏が連日、腕を振るっていましたね。
海鮮料理とは言っても、日本や韓国みたいに生の刺し身メニューはありません。やはり、向こうは軟水ではなくて硬水ですから、なま物では、たちまち“下り超特急”や“下り快速特急”は、ほぼ確実でしょうな。(苦笑)
その当時、なぜ曳航していたのかは、いまひとつ定かではないが。うん。
私自身がかつて勤めていたとある会社の研修で初めて香港・マカオに立ち寄った際は、ジャンボではなく隣のタイパック(太白)に入り夕食を取りましたが、やはりジャンボはその名の如く規模が大きくて、威厳を感じたものでしたね。
また一つ、昔の華やかだった英国領香港の面影が消えて、寂しいね………。ここに慎んで、老酒にて献杯したい心境だ。合掌。
AFP時事通信の記事より引用
「1976年開業のレストランは、中国宮廷風の豪華な造りで、日本人ツアー客にも長く親しまれてきた。近年は、大規模デモや新型コロナウイルス禍で観光客が激減し、経営悪化が加速。2020年3月に営業を停止していた。運営企業側は香港での維持費がかさむことなどから移動を決定したが、目的地は明かしていなかった。(2022年06月21日)」
「香港メディアは20日、観光名所として知られた香港の水上レストラン「珍宝王国(ジャンボ・キングダム)」が南シナ海で沈没したと報じた。レストランは既に閉店しており、施設の引き受け手が見つからなかったため、14日に香港島南部の港からえい航され、離れていた。(2022年06月21日)」
上記記事によると、次の引き受け先が決まるまで、維持コストのかかる香港から別の場所(非公開)に移動する途中で沈んでしまったようです。沈没現場は水深1000メートル以上の場所であり、捜索や引き上げは困難とのことです。
全文は下記サイトを参照してください。
香港の水上レストラン「珍宝王国(ジャンボ・キングダム)」 写真特集 時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/d4?p=jrs206&d=d4_hh
一方、辛坊治郎氏は自身のラジオ番組で「解体費用節約のため意図的に沈めた」という考えを示しました。その根拠に関しては下記サイトにありますので是非読んでみて下さい。
辛坊治郎「わざとじゃない?」南シナ海で沈没の香港水上レストラン
https://news.yahoo.co.jp/articles/732339d812b506dbff52027dc2f5d19668ed79ee
上記以外の参考サイト
トム・クルーズも来た香港の水上レストランの悲しい末路…盛衰の必然を考察 ダイヤモンドオンライン(全4ページ)
https://diamond.jp/articles/-/305150
香港の水上レストラン、南シナ海で沈没 かつての観光名所 BBCニュース
https://www.bbc.com/japanese/61863781.amp
ジャンボキングダム ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%80%E3%83%A0
それにしても、もし意図的に海中に沈めたとしたら本当に悲しい出来事ですね。
このアバディーン地区は英国植民地時代の昔は船上居住者(蛋民)が多数見られたし、また、渡し船(サンパン)もいて、海上レストランの利用客を頻繁に運んでいましたね。
日本🇯🇵の高度経済成長時代では、富裕層家族や大企業の団体客がよく訪れ、食べ歩きも流行りました。もう、こんな光景は二度と見られないだろうね。