グランディング その２

そういえば獣医なので（笑）たまには動物学のほうからの視点でも書いてみます。


ペットのために、ハウス、とか、ケージとか、「絶対に安全な自分の居場所」を作ってあげると

しつけもしやすいし、共同生活を送る中で、ものすっごくいいんです。

たまに、閉じ込めるみたいでかわいそうとかって、嫌がる飼い主さんもいますが

そこは安心で安全だとわかると、喜んで自分からその場所へ戻るようになります。

興奮したときも、いやな思いをしたとき、不安なとき、

その場所へ戻ると安心し、リラックスでき、興奮が落ち着き自分を取り戻します。

本当に大切な場所なのです。

動物がその中にいるときは、決していやなことをしたり、怒ったり、いたずらしないことです。

その中にいるときは、安心できるいいことだけ。



じつはこれ、人間も同じです。


実際にそんな場所がなくても、簡単に心に創ることができます。（もともとあるから再確認かな）

「絶対に安心でリラックスできる心の居場所」

いつでもどこにいても　そこへ戻れるし、居続けることだってできます。

現実逃避ではないよ。

ふだんからの心の在り方のおはなし。


人によってはかみさまや天使、ガイドとつながった状態であったり

ハイヤーセルフ、もっと大きな自分だったり。

大好きなことや、家族や大切な人の笑顔だったり

すばらしい思い出の場所かもしれません。

こう在りたいと願い、目標にしている自分かもしれないし

自分を褒めたり、大好き！愛してる！って抱きしめる場所かも。


ふわっと心が温かくなって、優しい気持ちになれる、心も身体もゆるむ場所。


頭に血が上ったとき、足元を見失った時、我に返る場所。



そんな、心が平安で笑顔で居られる幸せの場所に焦点をあわせ、

深呼吸しながら　ぐーーーーーーーっと、深ーーーーーく根を張って

そこに自分の住所を決めて、居続けながら、自分の周りを観ると、

そこは幸せフィルターを通して見える世界。


そんな風に幸福の流れにつながったままでいると、（根を張って自分の軸が通ったままでいると　）

（はじめのうちはそんな時間がどんどん増えると）

それまで困難に思えて変えようがないと思えていたことだって、

プラスの側面を見つけやすく、プラスの意味づけが容易になって

何かあったとしても、驚くほど冷静に平和な心で対処できる機会がどんどん増えていきます。



グランディング。地に足のついた状態になるってこの安定感のことではないかな。



すばらしくシンプルで素直な、動物や子どもに習うことっていっぱいありますね。