エプソンの「インクを交換しないプリンタ」はコロンブスの卵?/金森 努(INSIGHT NOW!) - goo ニュース
エプソンからインクカートリッジを交換しないことを前提としたプリンタが発売された。それはユーザーの「便利」や「お得」を実現するだけではない。プリンタのビジネスモデルを覆す存在であり、同社ならではの事情やもくろみが、内蔵大容量インクタンクに詰まっている商品なのだ。
5月20日に発売された、エプソンのインクカートリッジレスA4カラープリンタ『EC-01』。「インクカートリッジを交換しない」仕組みは、次のようなものだ。
・本体内に大容量インクパックを内蔵し、約8000枚が印刷可能。
・インクがなくなれば本体が回収され、再びインクが充填されて配送されてくる。
よく知られた話ではあるが、プリンタのビジネスモデルは典型的な「アフターマーケティング」型だ。微細なインクを噴出し、鮮麗な印刷を実現するテクノロジーの結晶が普及品であれば2~3万円で購入できる。メーカーとしては本体価格は収益トントンかマイナスだ。その代わり、印刷に欠かせないインクカートリッジはそのプリンタ固有のもので、インクが切れればメーカー指定の型番を購入するしかない。これが高い。画面に「インクが少なくなりました」というアラートが表示されると、少々切なくなる。つまり、ここが収益源だ。「アフターマーケティング」は顧客に商品・サービス利用し続けさせることで収益を上げるモデルである。要点は顧客を囲い込み、離反を防止し初期段階のマイナスを回収し、利益を積み上げていくことにある。
今回は、このような前提を覆した本体は安くして、インクで儲ける伝帝を覆した、取り組みで注目されます。
エプソンからインクカートリッジを交換しないことを前提としたプリンタが発売された。それはユーザーの「便利」や「お得」を実現するだけではない。プリンタのビジネスモデルを覆す存在であり、同社ならではの事情やもくろみが、内蔵大容量インクタンクに詰まっている商品なのだ。
5月20日に発売された、エプソンのインクカートリッジレスA4カラープリンタ『EC-01』。「インクカートリッジを交換しない」仕組みは、次のようなものだ。
・本体内に大容量インクパックを内蔵し、約8000枚が印刷可能。
・インクがなくなれば本体が回収され、再びインクが充填されて配送されてくる。
よく知られた話ではあるが、プリンタのビジネスモデルは典型的な「アフターマーケティング」型だ。微細なインクを噴出し、鮮麗な印刷を実現するテクノロジーの結晶が普及品であれば2~3万円で購入できる。メーカーとしては本体価格は収益トントンかマイナスだ。その代わり、印刷に欠かせないインクカートリッジはそのプリンタ固有のもので、インクが切れればメーカー指定の型番を購入するしかない。これが高い。画面に「インクが少なくなりました」というアラートが表示されると、少々切なくなる。つまり、ここが収益源だ。「アフターマーケティング」は顧客に商品・サービス利用し続けさせることで収益を上げるモデルである。要点は顧客を囲い込み、離反を防止し初期段階のマイナスを回収し、利益を積み上げていくことにある。
今回は、このような前提を覆した本体は安くして、インクで儲ける伝帝を覆した、取り組みで注目されます。