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未来の読書ノート

読んだ本のメモ。あくまでもメモでその本を肯定したとは限らない。そんなノート。

貧困研究会編 『貧困研究』 vol.2

2009-07-29 | 反貧困
 「派遣切り」であれ「若年不安定就労者」であれ、まず行政窓口や労働組合が支えなければならないはずの人を、ホームレス支援団体が最後の最後のセーフティーネットとして、かずかな資源をもとに住居・生活資金の確保や就労提供で支え、その上で自立支援センター入所や生活保護受給という公的セーフティネットにつなげなければならないところに、施策の貧困の実態が横たわっている。 ㌻18

 未来記=湯浅誠氏は『派遣村 何が問われているか』(岩波書店)で、「年越し派遣村」に、自殺を試みて保護された警察官に連れ添われて来た人、ハローワークから回されて来た人が複数いたことを記している。
 「あろうことか、生活保護の担当部署である福祉事務所すら、「あそこに行けば何とかなる」といって派遣村に人を回してきました」と憤りをこめて告発している。
 いったい、この国はどうなっているのか!