未来の読書ノート

読んだ本のメモ。あくまでもメモでその本を肯定したとは限らない。そんなノート。

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労働総研アンケート 労組入りたい67%

2009-10-02 | 労働
 労働運動総合研究所の大学生の労働組合観に関するアンケート調査結果が発表された。
 ことし2月時点で大学生の3分の2が「労組に加入したい」
 労働組合は「必要だ」「そう思う」「ややそう思う」と答えたのは57.2%、新入生の68.5%。

 「就職後に労働組合に加入したいと思いますか」の問いに、「ぜひ加入したい」「必要に迫られたら」という大学生67.3%。

 「労働条件などの改善に向けて団結していけそう」
などの声で、前向きな姿勢がうかがわれる。
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清水直子・園良太編著 『フリター労組の生存ハンドブック』

2009-09-29 | 労働
 いまや企業経営者たちはグローバルな競争を理由に、生活を維持できる水準での雇用は不可能とまで言い出している。もちろん一方で彼らは自身の利得と株主配当、株価維持はかたくなに守ろうとする。生活保護を求める人々が「働かない」と蔑まれ、「転落」を恐れる人々は過労死にむかっているのにだ。 ㌻174

 未来記=どう考えてもおかしな企業の自分勝手な論理を、なぜ資本家でない人まで同調しているのか。「自己責任」論が、その本質を隠してしまっているのだ。
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清水直子・園良太編著 『フリター労組の生存ハンドブック』

2009-09-29 | 労働
 がんばりすぎないこと。過労死や過労自殺にいたった人たちの多くは、がんばりすぎで、たとえば1か月に100時間を越えるような残業をして身体や精神を壊している。確かに、恒常的な長時間労働の職場では「仕事を切り上げてさっさと帰る」というのはかなり勇気がいるかもしれない。しかし、命や健康に優先する仕事などないし、あってはいけない。残業時間が6カ月平均で80時間以上、そのうち100時間を超える月があるならば、過労死・過労自殺は身近に迫っていると考えて、職場にウソをついてでも早く帰ることをおすすめする。 ㌻32

 未来記=「がんばりすぎないこと」。肝に銘じておこう。そして、自分の健康を守るためにウソまでつかなければいけない、社会のあり方を変えたい。
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竹内真一著 『労働運動の可能性』

2009-09-22 | 労働
 日本の労働組合の革新は下からの力にまつところは大きい。しかし同時に、ナショナルセンターの機能や地域別連合体による働きかけをとおしてもおこなわれる。とくに戦前のニューディールとCIOの誕生の歴史的遺産や戦後のイタリアや韓国の先例がしめすように、労働関係法の改善を視野におき、政治改革と組合革新を結びつけてたたかうことの重要性を忘れることはできない。非正規労働者の組織化は、「内部労働市場」の半ばの解体を意味するその根底的革新の第一歩である。 ㌻101

 未来記=非正規労働者の組織化を「根底的革新の第一歩」と見る見方は重要。いま、そのことに踏み出した取り組みに全力をあげよう。
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竹内真一著 『労働運動の可能性』

2009-09-21 | 労働
 「未来」。労働組合は「労働者階級の完全な解放という広大な目的のために、労働者階級の組織化の中心として意識的に行動することを学ばなければならない」。この方向をめざす社会運動と政治運動の支援、非組合員の組合参加、最低の賃金の労働者の利益に配慮すること、がそれである。そのことによって「労働組合の努力は狭い、利己的なものではけっしてなく、ふみにじられた幾百万の大衆の解放が目標だということを、一般の世人に納得させなければならない。」 ㌻14

 未来記=マルクスの労働組合の「過去」「現在」「未来」に関する言及に学ぶことは多い。
 とりわけ、ここでは、「社会運動と政治運動の支援、非組合員の組合参加、最低の賃金の労働者の利益に配慮すること」と、現在の私たちが考えるべきことがしっかりと示されている。
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竹内真一著 『労働運動の可能性』

2009-09-21 | 労働
 「労働者階級の解放は、労働者階級自身の手でたたかいとらなければならないこと・・・労働者階級解放のための闘争は、平等の権利と義務のために、またあらゆる階級支配の廃止のための闘争を意味すること」〔マルクス、一八六四年 一二ページ〕。 ㌻12

 未来記=「平等の権利と義務のために」というところをしっかりと考える必要がある。
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竹内真一著 『労働運動の可能性』

2009-09-20 | 労働
 これらの学習書をとおして、私は歴史的な、豊かな労働者の団結像を描く一歩をふみだすことができた。
 一国における労働組合運動には、干満の時期があることは多くの人びとが知っている。しかし、その運動の干満、その波動は地域ごとに、あるいは各国別に、ときには大きく、微妙にちがう。この波動を合成すると、労働組合運動はたえまなく資本主義の城壁を脅かし、ゆさぶっていることは否定しようもない。たしかにヒットラー・ドイツの支配や旧ソ連圏のように、労働組合運動が黒い影におおわれた時期があったことは事実である。しかし、労働者のたたかいと団結の模索はやむことはなかった。 ㌻2

 未来記=「歴史的な、豊かな労働者の団結像」「労働者のたたかいと団結の模索はやむことはなかった」という歴史的(長期的)な視点から労働者のたたかいの歴史を捉えなおすことは重要だ。とりわけ、「団結の模索」は、分裂策動に何度も遭遇しながら、労働者が常に念頭においてきたことでもある。
 「連帯」が求められているいま、「団結の模索」をあらためて考える必要があるだろう。
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『<研修生>という名の奴隷労働』

2009-09-14 | 労働
 三年間、一歩もその工場から出たことがなかったということを聞いて、本当に驚きました。ベトナム大使館への働きかけなどを含め、彼女たちの未払い賃金は、労働基準監督署等の交渉を通じて、未払い賃金確保法に基づいて、勝ち取ることができましたけれど、このような労働実態というのは、全国各地に現にあるんだということを、私としても体で実感したのが、その事件でした。 ㌻67

 未来記=3年間も工場の中に閉じ込められて働かされ続けた。まさに奴隷労働。絶対に許されない。
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『<研修生>という名の奴隷労働』

2009-09-13 | 労働
 この外国人研修・技能実習制度というのは、建前上では発展途上国への技能移転による国際貢献という趣旨で設けられた制度ですけれども、その実態は、「名ばかり管理職」ではないですけども、「研修生」というのは名ばかりでして、実質上は労働者として働かされて、その実、最低賃金も守られない実態でして、そういうことが明らかになっております。 ㌻13

 未来記=「外国人研修生」に関する本を何冊か読んだが、明らかに人権侵害が横行している。本書のタイトルの「奴隷労働」というのはけっして誇張ではない。この問題も放置するわけにはいかない。
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湯浅誠・関根秀一郎著 『脱・排除社会』

2009-09-11 | 労働
 派遣労働というのは、企業はその労働者と直接雇用関係にない、その労働者の直接の雇い主ではないから、いらなくなれば、「もうこいつらいらないから」と派遣会社に言えば、いつでも大量に切ることができる。企業にとってこれほど便利なものはない。雇わずに働かせることができて、いつでも雇用調整できるという魅力から逃れられる経営者はいない。だから、労働力がどんどん、そういう、いつでも切り捨てられるものに切り替えられていった。 ㌻19

 未来記=モノとなるゆえんだ。
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スティーブン・グリーンハウス著 『大搾取!』

2009-09-09 | 労働
 こうした取組みを通じて、非正規労働者の組織化が着実に実を結んでいくことができるならば、労働組合の再生も夢ではないだろう。「その産業界の(未組織)労働者を組織化できないということは、しばしば組合員の賃金や福利厚生も低く抑えられる結果になる」(P396)ことは、もはや明らかなのだから。 ㌻460

 私たちの周りにも無数のキャシーやチャックがいる。企業が労働者に何かを提供していたとき、労働者はそれを失うのが怖くて、なかなか声をあげられないでいた。しかし、企業がますます労働者に何も提供しなくなり、それどころか搾り取り(大搾取!)始めている現在、人々は徐々に声を上げ始めるだろう。もう失うものなどないからだ。その人たちが労働者としての尊厳を取り戻すプロセスは、そのまま、私たちの社会が、社会としての尊厳を回復するプロセスでもある。
 日々のニュー、職場や工場でのぼやき、つぶやきに関心を寄せよう。それが人々の存在と行動に対する尊重へとつながっていく。 ㌻461

 未来記=湯浅誠「解説」
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スティーブン・グリーンハウス著 『大搾取!』

2009-09-08 | 労働
 安定雇用が経営の定石だった時代はあった。
 だが、株主利益を会社が重視するようになるにつれて、
 労働者への報酬はコストとみなされるようになる。 ㌻124

 未来記=本書の各章のリードは、現実を正確に把握する言葉として集約されている。上記は第5章のリードだが、使い捨て労働の蔓延にはまさに「コスト」としかみない資本の姿勢が明確に示されている。
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スティーブン・グリーンハウス著 『大搾取!』

2009-09-06 | 労働
 2001年11月以降、停滞していた景気が上向いて企業の収益が二倍になっても、また労働者の生産性が高まっても、典型的なアメリカ労働者の平均賃金は(インフレ分を計算に入れると)たったの1%しか上がっていない。サブプライムローンの破綻が景気を後退させている今、平均的な勤労者世帯の所得がまったく増えないまま景気拡大局面に終止符が打たれるというのは、アメリカの歴史始まって以来のことではないかと言う経済学者もいる。 ㌻19

 未来記=本書には驚きだ。数字などを少し変えれば、まったく日本と同じではないか。「蟹工船」化された労働現場の実態もまったく同じ。「貧困」「搾取」のグローバル化だ。
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湯浅誠ほか編 『若者と貧困』

2009-09-05 | 労働
 若者とは、不満や戸惑いに翻弄されながらもこれから始まる人生をいかようにも形づくることができる希望に満ちた存在である、これが長きにわたる私たちの若者のイメージだったのではないか。だが、2008年暮れの製造業の派遣切りは、仕事とともに住む場所を奪われて路上に放り出される若者たちの存在をはっきりと社会に示すこととなった。これらはある日突然起きたのではない。若者の失業率の高さや非正規雇用の増加は1990年代にはすでに始まっており、閉塞的な将来展望とともに、十分な収入を得て暮らすことの困難や生活基盤の破壊は、水面下で徐々に進行していた。 ㌻269

 未来記=若者が夢も希望も持てない社会などあってはならない。なんとしても、この現実を変えなくてはならない。
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湯浅誠ほか編 『若者と貧困』

2009-09-05 | 労働
 非正規労働者の存在が「半失業者」、すなわちマルクスのいう「相対的過剰人口」として機能し、「周辺的正社員」を増大させつつある現状をふまえたうえで、いかなる労働運動が可能なのかを思考する必要がある。 ㌻193

 未来記=歴史的にも労働運動の再構築がいわれた時期がある。いま、そのことが求められているが、労働組合の原点をふまえながら、いかに大きなうねりを創っていくか、粘り強い運動も求められている。
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