益田森林・林業普及情報

島根県西部農林振興センター 益田事務所

日原中学校の森林教室に行ってきました。(1)

2007年11月07日 | 森林教室
 10/25(木)、日原中学校の中学1年生の7人を対象に、
 13:30~15:30の約2時間、森林教室を行いました(写真1)ので、
 その概要について御報告します。


 写真1 森林教室で、話を聞いてくれた生徒7名
 (女子6名、男子1名です。)

 10/12、農林水産「もの知り出前講座」制度を利用して、
 日原中学校から、森林教室の依頼がありました。
 私は、たまたま出張で不在だったため、部長が電話対応を行い、
 出前講座の注文書の様式を相手先にFAXしてくれていました。

 出張から帰ってきた私は、出前講座の注文書を見て、
 その依頼内容に気後れしてしまいました。

 依頼内容は、
 「中学1年生の自然を調べるグループ7人の
 それぞれの疑問に答えるかたちの講座」でした。

 通常、森林教室では、依頼された大きなテーマに沿った話を
 こちらであらかじめ用意して説明するかたち(攻撃型?)が多いのですが、
 今回のように、相手からの質問に対して答えるかたち(防御型?)は、
 私には経験がありませんでした。
 しかも、少人数対話形式は、口下手な私には不利です(笑)。

 7人からの質問は次のとおりでした。
(1)木には年輪があるが何を意味するか。
(2)大クスノキ※は、あと何年生きるか。また、その歴史は。
   ※旧日原町にある島根県で一番大きな木
(3)植物には、どんな役目があるか。
(4)日原に天文台があるのはなぜか。
(5)何のために自然はあるか。
(6)自然というのはどうして緑のイメージなのか。
(7)日原の空気はなぜきれいなのか。

 「うーん、(1)は木の成長の話だから良いとしても、
 (2)以降は、専門外の話だったり、質問の真意がわかりにくくて、
 答えにくいよなぁ。ワシ、子供何でも相談室の相談員じゃないし・・・。」

 不安を感じながら、
 依頼者のO先生と電話で打合せを行いました。
 (10月は、森林教室やイベントが多く、
  事前に学校にお伺いする時間がとれなかったのです。)

 以下、電話でのやりとりです。

私  「あのう、そもそも生徒達の質問は、
    どういう経緯で出てきたのでしょうか?」

O先生「ふるさと学習で、生徒がウェビングに取り組んでいます。
    質問は、ウェビング図を作成する中で、
    生徒が興味を持った課題です。」

私  「う・え・び・ん・ぐ・ず?」

O先生「ウェビング図です。あるテーマに対して、
    連想されるキーワードを並べていくんです。」

私  「あっ、ブレインストーミングみたいなやつですね。」

O先生「違います。」

私  「・・・。」 

 後日、「ウェビング」について、調べると、
 「総合的な学習の時間」で、学習課題をつくっていく手法の一つとか。
 ウェビングは、自由な課題づくりに優れた手法であるため、
 子どもの学習意欲の持続や課題設定の力をつけるにも優れた手法だそうです。
 ちなみに、「ウェブ」とは、「蜘蛛の巣」という意味だそうで、
 このことも初めて知りました(恥)。

 テーマに関連したキーワードを蜘蛛の巣を張るように並べ、
 学習課題をつくっていく手法が、「ウェビング」です。



 投稿者 島根県西部農林振興センター益田事務所林業普及グループ 
     主任林業普及員 大場寛文

 ~清流高津川、山の緑に映える柿色の瓦屋根の町並み~ 
  なつかしの国石見(いわみ) 


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