マラ男 妄想編【４】

そして彼は走り始めた。

その歩みは当初はマラソンというより散歩のようなものだった。

どうせそのうち止めるだろうと冷ややかな視線を送っていたＴとＭとＨ。

横浜時代の後輩達だ。

このブログ熟読してて、かなりのイクジットマニアな彼ら。

「毎年そんなこといってるじゃないですか！」というＴ。

「今、ダイエット中なんですよね？」（「全然やる気ないじゃないですか」の意）とＨがいい。

Ｍが「まあ、楽しみにしてますよ。」（できるわけないんじゃない？おっさんなんだからの意）という。


ただ、彼らの予想に反してマラ男は走った。。。粘った。。。もがいた。。。

彼らも、なかなか諦めないマラ男を少しづつ見直してくれるようになっていった。

このブログ見て応援してくれてる人たちの暖かい、そして時には厳しいエールを
受けて、少しづつ走れる距離を増やしていくマラ男。


ただ、一年という期間は、１５年間に溜め込まれた脂肪を全て燃焼させるにはあまりに短かった。

あせりすぎたのか、マラ男の足首やひざはすぐに悲鳴をあげ、走りたくても
走れない日も多かった。

十分な準備も出来ないまま時は過ぎていった。



そして、



２００６年１２月。

マラ男はホノルルマラソンのスタートラインにいた。


つづく。