午後は自由に滑りましょう。
じゃあ、またここに集合ね。
そういって皆、思い思いのコースへ散っていった。
残されたリフトチケットは2枚。
時間もタップリあるし、ゆっくり滑らないと足りなくなるな。
というより、靴が合わなかったのか足の指先がかなり痛くなっていた。
なのでしばし休憩することに。
自動販売機でお茶(200円)を買って飲んだり、トイレにいったり。
その間Nさんは順調にうまくなっていく。
私の午後のテーマはこのコースを不倒で滑りきること。
3本目は3、4回。
4本目は2回転倒と段々少なくなるも、不倒記録は作れなかった。
上級組は筍山頂上からのレースで盛り上がっている。
Tさんはなんとピンクの半袖Tシャツで滑っている。
確かに暑いけど、そこまでではない。
そのレースを大笑いしながら見ていたが、そろそろ体の疲労も防水スプレイでコーティングしたジャンバーも染み始め、限界に近づいているなと感じていた。
はっきり時間を覚えていないのだが、16時頃だったのだろうか。
そろそろ下に降りようとのこと。
下に降りるには3種類の選択肢があった。
1.帰りのゴンドラ(1.7KM)に乗ること。
2.大斜面(上級コース)をすべり降りること。
3.大斜面のそばに設営された迂回道をすべり降りること。
この時点での私の手持ち金額。1400円。
ゴンドラは恋の片道切符で購入。←使用済み。
帰りに乗るには追加購入800円。
大斜面は絶壁。こんなの無理無理。コブまであるじゃん。
迂回道は斜面はなだらかだけど、狭く、くねくね曲がっており、片面は10M程度のがけ。
どうしよう。
K「ゴンドラで降りるなら、一日パス貸すよ」
そうか、皆は一日パス。そして大斜面を滑り降りる。
そうしよう。ゴンドラで降りよう。
初心者同盟Nさんもそうするでしょ。
って、振り返ってNさんを見たら、迂回道のスタートラインにいるじゃないですかっ!
「滑って降りるの?」
N「やってみます」
「じゃ、じゃあ、迂回道で私も降ります」
負けられない。初心者同盟というより、ここで一人ゴンドラ乗ったら男が廃る。
N「お先にいきます」
「はいはーい」
と元気に返事はしたものの。。。
せ、狭いな。しかも夕方になってきて段々かちかちの雪になってきてる。
後から遅れて滑り始めた私は数M先で転倒していたNさんをなんとか避けて前にでたとこで転倒した。
いたっ。こけて痛いという感覚をはじめて味わった。
このコース怖い!!
狭い上に、片側が切り立った斜面、片側がなんのガードもない崖っ淵。
崖に向かって斜めになってる。
しかも10Mごとに300度ぐらいのヘアピンカーブの連続。
2つ目か3つ目のカーブで大転倒したときだった。
「イクジットさーん。こっちはゴンドラでもどりますー。」
「え?。。。。(何、なにがおこったの?)」
あ、私も。。。ゴンドラで。。。。。帰ります。
というセリフを忘れた売れない俳優のように固まり、口をパクパクしていたに違いない。
しばらくして我に返り。
(ええ!!!そんなー。もっと早くいってよ)ココロのコエ。
でも、
そのとき私は、オーストラリアのエアーズロックに登ろうとして途中引き返し、”チキン”と笑われた屈辱を思い出していた。
続く
じゃあ、またここに集合ね。
そういって皆、思い思いのコースへ散っていった。
残されたリフトチケットは2枚。
時間もタップリあるし、ゆっくり滑らないと足りなくなるな。
というより、靴が合わなかったのか足の指先がかなり痛くなっていた。
なのでしばし休憩することに。
自動販売機でお茶(200円)を買って飲んだり、トイレにいったり。
その間Nさんは順調にうまくなっていく。
私の午後のテーマはこのコースを不倒で滑りきること。
3本目は3、4回。
4本目は2回転倒と段々少なくなるも、不倒記録は作れなかった。
上級組は筍山頂上からのレースで盛り上がっている。
Tさんはなんとピンクの半袖Tシャツで滑っている。
確かに暑いけど、そこまでではない。
そのレースを大笑いしながら見ていたが、そろそろ体の疲労も防水スプレイでコーティングしたジャンバーも染み始め、限界に近づいているなと感じていた。
はっきり時間を覚えていないのだが、16時頃だったのだろうか。
そろそろ下に降りようとのこと。
下に降りるには3種類の選択肢があった。
1.帰りのゴンドラ(1.7KM)に乗ること。
2.大斜面(上級コース)をすべり降りること。
3.大斜面のそばに設営された迂回道をすべり降りること。
この時点での私の手持ち金額。1400円。
ゴンドラは恋の片道切符で購入。←使用済み。
帰りに乗るには追加購入800円。
大斜面は絶壁。こんなの無理無理。コブまであるじゃん。
迂回道は斜面はなだらかだけど、狭く、くねくね曲がっており、片面は10M程度のがけ。
どうしよう。
K「ゴンドラで降りるなら、一日パス貸すよ」
そうか、皆は一日パス。そして大斜面を滑り降りる。
そうしよう。ゴンドラで降りよう。
初心者同盟Nさんもそうするでしょ。
って、振り返ってNさんを見たら、迂回道のスタートラインにいるじゃないですかっ!
「滑って降りるの?」
N「やってみます」
「じゃ、じゃあ、迂回道で私も降ります」
負けられない。初心者同盟というより、ここで一人ゴンドラ乗ったら男が廃る。
N「お先にいきます」
「はいはーい」
と元気に返事はしたものの。。。
せ、狭いな。しかも夕方になってきて段々かちかちの雪になってきてる。
後から遅れて滑り始めた私は数M先で転倒していたNさんをなんとか避けて前にでたとこで転倒した。
いたっ。こけて痛いという感覚をはじめて味わった。
このコース怖い!!
狭い上に、片側が切り立った斜面、片側がなんのガードもない崖っ淵。
崖に向かって斜めになってる。
しかも10Mごとに300度ぐらいのヘアピンカーブの連続。
2つ目か3つ目のカーブで大転倒したときだった。
「イクジットさーん。こっちはゴンドラでもどりますー。」
「え?。。。。(何、なにがおこったの?)」
あ、私も。。。ゴンドラで。。。。。帰ります。
というセリフを忘れた売れない俳優のように固まり、口をパクパクしていたに違いない。
しばらくして我に返り。
(ええ!!!そんなー。もっと早くいってよ)ココロのコエ。
でも、
そのとき私は、オーストラリアのエアーズロックに登ろうとして途中引き返し、”チキン”と笑われた屈辱を思い出していた。
続く
優柔不断で、いつも周りに流されてしまう私がいかんのですよ。
狭かったよね。
3mぐらいしかないんじゃない?
大げさかな。
それにしても、座り込んだ私の周りにはいつも避けようとして転んだ人の山が出来てました。
超迷惑だったに違いありません。
でもあの迂回路、運動音痴なワタクシには狭すぎでした。
怖いのもあったけど、あまりにはた迷惑なのに気付き(←気付くの遅い)ゴンドラに変更しちゃいました(;・∀・)
イクジットさんのファイトには感服でし。
一日一話づつあげていきますのでよろしくお願いします。
でもね。
あの崖かなり怖かったんですよ。
滑れるようになったら笑い話になるんでしょうけど。
そのときはまじめに死ぬかもって考えたりしましたよ。
選択は正しかった。崖から落ちても軽い打ち身だけだよ。