プロローグ２ 苗場物語

第６回のみん祭当日。

なんと都合の良いことに、午前中しか会議の予定が入っていない。

他の日は息もつく暇無いぐらい様々な予定が入ってたのにも関わらず、だ。

会議が終り、夕方まで息を潜めて都内某所にて待機。

何件かの追手の電話攻撃はあるものの、するりとかわし新宿へＧＯ。

余裕もって行ったのに店がわからず歌舞伎町で迷子。そして遅刻。

侮るなかれ。歌舞伎町。

なんとか最初の乾杯には何とか間に合い、のっけからあげあげのテンションでハイピッチに会は進む。

それぞれの自己紹介や、当日のお誕生日メンバへのサプライズプレゼントあり、女性陣より前日のバレンタインのチョコレートの差し入れなんかもあり、２次会のカラオケボックスにいってもワイワイがやがや。

終電で大部分は解散したけど私はもう止まらない。

結局３次会のオカマさんが経営するバーにいって帰れなくなった横浜方面のメンバを送っていくことに。。。

で、帰ったのは朝の５時。

そのまま、シャワー浴びたり、途中のコンビニで見つけた焼鯖寿司食べたりしてたらお仕事の時間。

朝から一次審査を通過したかなり大きな商談の提案コンセプト説明へ。

昼過ぎまでのアピールタイム。ばれないようにあくびを数度かみ殺し。

まあ、数合わせのメンバだから、とびっきりの笑顔でうなずいてただけなんだけどね。

終わって１７時の便で大阪へ移動。

同じ部署なのに一年も会ってない後輩（ミッチー）に面会。

さっさと終わらせ、今日こそは大阪の夜を満喫と思ったんだけど、、、
上司より朝までに作成しなきゃならない資料の依頼。

終わったのは２４時過ぎ。

さすがに２日寝てないのは老体に響き、飲みに出るのを断念し、、、寝る。（ＩＮ　訳有りホテル）

明けて金曜の朝。順調に仕事をこなす。

飛行機は最終便を既に予約済み。

よし、このままなら余裕だな。

何かおいしいもの食べて帰る時間もあるぞ。

久々に日本橋しき浪のＡランチでも食べに行くかな。

てごねのハンバーグがうまいんだよな。

そう思ったときだった。

ん？この画面おかしくないか？

協力会社からテストが済んだということで受入検査を実施してたときのこと。

「十分テストしてますから大丈夫ですよ」、と先に帰った責任者（以下Ｎさん）。

あれ？それは、もごもご。。。

何を聞いても、なんか頓珍漢なことを口走る残された担当者。

Ｎさんに電話しても「テストしてますから、大丈夫なはずです」としか言わない。

だから、大丈夫じゃない状況が私の前で起こってるんで、その理由を説明してほしいだけなんですよ。

と何度もくりかえしても全然ニホンゴを理解してくれない。

ほんと最近コミュニケーションが出来ない人が多くて困る。

そうこうしているうちに事務所を出なければならない時間が刻々と。。。

ああ、ギリの２０時４５分だ。

もう、でよう。

再度、月曜日チェックしますんでちゃんと直しておいてくださいね。

そう言い残し、事務所を出た。

そのＮさんとの昼間の会話。

「Ｎさん、関西空港までここからどのくらいかかりますかね？」

私はいつも伊丹空港を利用する。

今日はいつもより時間がかかるるだろうと深夜便が飛ぶ関西空港の最終便２２：１５分を予約していた。

Ｎ「あー結構近いですよ。４０分で楽勝でしょう。」

「そんなに近いんですか？」

Ｎ「ええ、伊丹より全然近いですよ」

大阪歴の長い彼の言うことを決して疑おうとしない私。

チェックインの時間が１５分前だから１時間半見ておけば余裕だろう。


・・・


そもそもの失敗は超いいかげんなＮさんを信じすぎたことだった。
（プロローグがまだまだ続くのは、彼のおかげに違いない）

続く