JUON NETWORK イベント報告

各地で行っているイベント・ボランティア活動を
紹介いたします。

熊野の棚田 田畑の楽校2016D

2016-11-18 | 熊野の棚田 田畑の楽校
11月18日(金)~20日(日)に
和歌山県那智勝浦町で行われた
「熊野の棚田 田畑の楽校」の報告です。

4名の参加がありました。


参加者の声


私にとっては、人生初和歌山であったこともあり、とっても新鮮でした。

《作業について》

今回は『しめ縄作り』が主と案内されてましたが、実際に最も労力を要したのは、獣害対策用フェンス/ネット取替のための、既設撤去作業でした。
「野生動物の侵入を絶対に許さない」と精魂込めて組み立てたフェンスやネットは、とても頑丈でした。
それに茨,小枝,ツルが絡まっていたため、解体するのは大変でした。
更に『棚田』という環境による、普段(都会での作業では)『高所作業』に匹敵するようなものもあり、しかし墜落防止器具など無く、「自分の身は自分で守る」という基本を忘れずに臨まないと
大怪我をしそうなスリルもありました。

《日常生活について》

・狭くてカーブや坂の多い農道をスイスイ走る、地元の方達の運転テクニックには驚きました。

・夕食の肉を調達するのに、「肉屋へ買い出し」では無く、「猟師の○○さんに分けてもらう」という環境、まるで何かの映画の世界へ引きずり込まれたような感じでした。

・田圃近くで「飲み水は水道の蛇口から」、「手を洗うのは(田圃用と同じ)パイプから」も、最初は違和感が有りましたが、だんだん慣れました。
大雨の後に断水することも、都会生活とは真逆なシステムで驚きました。

《獣害対策について》

・主に猪,鹿,猿の対策を教えて頂きました。
猿に発信器を付けたり、ソーラー電池でフェンスに電流を流したり、新しい技術を取り入れている反面、
「罠にはまった鹿と檻の中で対峙して、脳天をハンマーで叩いて殺った。」など、伝統的な(?)面白い話も聞かせて頂きました。
最初は残酷に思えましたが、彼らにとっては害であり、また、貴重な食料であることを学びました。
更に、「仕留めた獣に直ぐに近付くと、寄生虫が温もりを求めて自分に移動してくる」話も、最前線で生きている人からしか聞くことの出来ない貴重な“初耳”話でした。

・夜のドライブで、野生の鹿や兎を見つけたとき、最初は感動しましたが、それらが害であることを思い出すと、この感動を地元の方の前でどう押し殺すか、複雑な心境でした。

・夕食でご馳走していただいた(前日に猟師さんが仕留めたという)猪の心臓、酒のツマミとして頂いた乾燥鹿肉のスライス、どちらも美味しかったです。

《最後に》

本当に“初耳”の連続だった3日間でした。

ひとつだけ心残りだったのは、那智の滝を観ることが出来なかったことです。
「雨か降ったら見物に行けたんだけど…」と話されていましたが、
地元の名所もとっても興味があります。
初日に、バスターミナルから現地へ向かう途中で立ち寄ると、最も効率的なスケジュールを組めるのではないでしょうか?




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