JUON NETWORK イベント報告

各地で行っているイベント・ボランティア活動を
紹介いたします。

水源の森 自然ふれあい楽習2013

2013-08-31 | 水源の森 自然ふれあい楽習
8月31日(土)~9月1日(日)に
群馬県利根郡みなかみ町で行われた
「水源の森 自然ふれあい楽習2013」の報告です。

参加者39名(内地元13名)でした。


参加者の声


今回は、長年林業に関わり、私が生まれる何年も
前から森の中で活動をしている方々の元、間伐作業を
教えていただきました。数センチの木を切る為に、
全力集中で切り込みを入れ、汗しながら慎重にのこぎりを
引き、重力を利用して木を倒していく作業は、思った
以上に重労働でした。また、その際の幹の堅さや、
ミシミシと抵抗する音、直立していたものが倒れる瞬間の
迫力には、木にしてみれば若く細い幹であっても、その木の
「生命(いのち)」と向き合っているのだという感覚がありました。
1本の木を倒すことにこれだけの労力を必要とするという事実は、
技術が発展し自然を思うままに利用してきた背景はありますが、
自然と向き合うことがいかに雄大であるかを体感する機会になりました。

また、植生や生態系、季節による自然の変化等の説明を受けながら、
森林内をご案内いただきました。ダム工事のために掘り起こされた
土砂を堆積した後、その場所を森に戻すために早生の植物の種を散布し、
低木樹木を植樹し、その成長過程を利用して私達の生活に必要と
なるべき資材を育てた歴史のもと、現在の森林があることを知りました。

緑がたくさんあり、穏やかな川が流れ、野生動物がいる…休日に
関東近郊の山にハイキングに行く中で、“森林”についてのイメージが
なんとなく出来上がっていました。
そんな森林に抱いていたイメージは、あくまでもその一部であり、
実際に足元の小さな植物への意識、踏みしめている土の中で起こる変化、
頭上に広がる樹木から、普段知ることのない情報をたくさん学ぶことが
できました。

“森林”とひとことで言っても、環境の面からも産業の面からも、経済活動の
影響を受け、その中では多くの人の力を必要とし、管理が行き届かなくなる
ことで荒廃していく森が増えるのだという事実を実感する機会にもなりました。
国土の7割が森林で成り立つ日本にとって、今回の水上以外でも多くの地域で
同じような現象が起こっているのかもしれません。私達の生活の基盤と
なっている水源、森林を守り、利用するのではなく、「共生」していく
生き方を考えていかなければならないと感じました。
私達が自然からいただいている恩恵は限りないものであり、その中で
生きている私達人間にとっては、それを管理して、守っていくことが
その手段なのではないかと思いました。







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