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切り通し&谷戸散歩@小野路町

2024年07月24日 | 散歩


今日は晴れ一時雨。今日は夏休を1日取った。昨夜は写真部の例会があり、その後の懇親会で久しぶりとはいえ、だいぶ飲んでしまった。二日酔いにはならなかったものの、起床したのは8時である。カーテンを開けて窓の外を見ると、上空には青空が広がっていて、薄く綿を広げたような雲が広がっている。
ベランダに出てみると、雲を透かすように太陽が照りつけていた。湿度が高く、北よりの風が吹いている。昨夜は3日ぶりの熱帯夜だったこともあって、朝からすでに蒸し暑い。温風のような風が吹いていて、木々の枝を揺らしている。木々の茂みの中からセミの鳴き声が聞こえていた。

今日は久しぶりにデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-3 MarkⅢ」を持って写真を撮りに行くことにした。最後に使ったのは昨年の1月1日に星を撮りに行って以来なので、もうそれから1年半くらい経っている。かなり思い入れをして買った割にはほとんど使っていないこともあり、このまま放置していたら、カメラにカビが生えそうだ。休みの日はこのデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-3 MarkⅢ」をなるべく持ち出すことにしている。
レンズは高倍率ズームレンズ「TAMRON AF18-250mm F/3.5-6.3 Di II」だけを持って行くことにする。とはいえ、広角レンズが無いのも不安である。ペンタックスのデジタル一眼レフに装着できる広角レンズは持っていないので、サブカメラとしてミラーレスカメラ「OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅢ」広角レンズ「OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」を装着して持っていくことにした。

昼前に家を出た。途中のドラッグストアで飲物を買って行く。多摩モノレールの甲州街道駅から多摩センター駅に移動し、多摩センター駅からバスに乗って目的地の町田市北部の小野路地域に向かう。
日中は晴れ一時雨。日野の甲州街道駅を出たときは、上空に雲が多いものの、晴れて青空が広がった。真夏の強い日射しが降り注いでて、じっとしているだけでも暑い。ホームでモノレールを待っているだけでも既に汗だくである。昼間の最高気温は37℃で、6日連続の猛暑日となった。湿度が高く、南よりの風が吹いている。

多摩センター駅に着いてまもなく、北よりの風が吹いてきた。大気の状態が不安定になってきたらしい。にわかに西の空に灰色の厚い雲が広がってくると、稲妻と雷鳴が轟いてきた。
バスターミナルに降りる。バス停でバスを待っていると、やがて辺りが薄暗くなってくると、雨が降り始めた。幸い、バス停のある場所は屋根があったが、風に雨があおられて、屋根の下にも細かい雨が吹き付けてくる。バスがバス停に停車すると、バスに乗り込んだ。

バスに乗ってまもなく、バケツをひっくり返したような雨が降ってきた。視界が水煙で遮られて、対向車線を走る車が水しぶきを上げて走っているのが見える。しかし、バスが走っている内に、だんだんと雨脚が弱くなってきた。目的地である「小野神社バス停」に到着する頃には小雨になっていた。


バス停の近くにある小野路宿里山交流館で束の間の雨宿りをする。雨は1時過ぎには止んだ。


雨がほとんど止んだところで、小野路宿里山交流館を出ると、最初の目的地である「関谷の切り通し」に向かった。小野路宿通りから一歩谷戸の方に入ると、風景ががらりと変わり、かなり山奥に入った気分になる。道を歩いていると、やぶ蚊が容赦なく襲ってくる。虫除けスプレーを持ってくるのを忘れていた。


鬱蒼とした木々の中に山肌をえぐったような「関谷の切り通し」は布田道(ふだみち)と呼ばれ、かつて新選組の近藤勇らが剣術の出稽古のために通っていたといわれている。


「関谷の切り通し」を東に進んで鎌倉街道に出る手前で大犬久保谷戸に出る。谷状の地形の奥まで畑が広がっていた。


雨上がりの谷戸はむせるほどに空気がムシムシとしている。路面はぬかるんでいて歩きづらく、所々に大きな水たまりができていた。このまま鎌倉街道に出るのは目的ではないので、大犬久保谷戸でUターンして、切り通しを抜けて小野路宿通りに戻った。
小野路宿里山交流館まで戻ったところで、交流館脇にある小野神社に参拝することにした。


鳥居をくぐって階段を上ると正面に小野神社の拝殿が設けられている。


小野神社で参拝をする。この神社は小野篁を祭神としている。小野篁は平安時代初期の公卿で、小倉百人一首にも参議篁の名で選ばれた歌がある。小野篁の七代の孫である小野孝泰が武蔵の国司として赴任し、小野路のこの地に小野篁の霊を祀ったことに由来するとのこと。
小野神社を後にして、万松寺谷戸に向かう。雨上がりの路面からは湯気のような白い煙が上がっていた。午前中の暑さで暖められた道路に雨が降って、それが蒸発していくところらしい。


道なりに歩いて行くと、万松寺谷戸に出た。のどかな里山の景色が広がる谷戸は広々としていて、緑の色が濃い。奥に見える丘陵には低い雲がかかっているのが見えた。


万松寺谷戸からハイキングコースを進む。しかし、途中で道に迷ったらしい。不案内な場所で、しかも雨上がりである。道はぬかるみ、所々に倒木もある。軽い気持ちでハイキングコースに入ってしまった自分にひどく後悔したものの、引き返すわけにも行かず、とにかく道なりに歩いて行く。
途中の三叉路を右手に歩いて行くと、途中で歩いていた道がけもの道のようになってきたので、道を引き返して三叉路まで戻り、左手に進む。こんなことを繰り返している内に、かなり体力を消耗してしまった。ようやく奈良ばい谷戸に着くと、雲が多いものの、再び青空が広がっていた。


ハイキングコースから谷戸に出ると、頭がくらくらするくらいに強い日射しが降り注いでいる。雨上がりで湿度も高く、蒸し風呂のような暑さである。疲労困憊で全身から汗も噴き出し、気持ちが悪くなってきた。風が温風のように感じられて、全身から汗が噴出すようである。
持っていたペットボトルに入っていた飲み物を飲み干して、少し休憩する。容赦なく降り注ぐ日射しに身を隠せるような木陰も無く、体力が奪われていくように感じられた。かなり体力的に厳しくなってきたので、奈良ばい谷戸を後にして、帰宅することにした。

近くのバス停に到着すると、帰りのバスを待つ。視界がぼやけて、体がふらふらする。手持ちのペットボトル飲料は既に空になっていて、しかも近くには自販機や店も無い。あと15分ほどでバスが来ると思って待っているのだが、意識が遠のきそうだ。
思わずバス停の近くのガードレールに手を掛けようとして、ガードレールを掴み損ねてしまった。腕時計をぶつけてベルトが外れ、草むらに落ちる。ふらふらした身体を辛うじて支えながら、草むらの中から腕時計を見つけた。これは脱水症状の兆候だなと自分ではわかっているが、どうしようもない。

ひたすらバスを待って、ようやく来たバスに乗り込むと、座席に腰を下ろした。冷風吹出口を自分に向けて涼を取る。猛暑と水分補給を甘く見ていた。なんとか助かった。
多摩センター駅に着くと、多摩モノレールに乗る。空調の効いた車内は涼しく、安心した気分になった。立川南駅で下車するとビックカメラ立川店に寄って、腕時計を修理してもらう。修理した腕時計を腕にはめると、中央線の電車に乗って帰宅の途についた。

夜、ゴミを出すために外に出た。上空には暗い空が広がっていて、薄い小さな雲が所々に浮かんでいる。星が瞬いているのが見えた。

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