バーニーズ物語☆エリン舎

バーニーズブリーダーとして、今年の8月で27年。
健康でバランスのとれたバーニーズを世の中に

5月10日(水)

2006年05月10日 23時26分33秒 | 日々のわんこ

良いお天気だった。テイは昨夜から息が荒く前駆陣痛が始まっていた。予定日は12日だが、初産なので2~3日早くなる。人間は初産の場合は遅れる傾向があるのにわんこたちは早くなる。不思議だ。テイは巣作りをして息を荒くしている。食欲はまだあるので生まれるとしても夕方からかと予想していた。
お昼過ぎた頃から前駆陣痛の間隔が短くなってきた。
14:30予想より早く1頭目が生まれた。女の子だ。ここ何回か男の子が多く生まれていて、女の子ご希望の方を長らくお待たせしていたので、女の子の誕生はほっとする。15分後にまた女の子が生まれた。
どちらも大きな女の子で、まだ出ないだろうお乳に向かってガメラのように這っていく。その間もテイは陣痛が続いていた。体を移動させて生まれたばかりの彼女たちを踏みそうになる。
今度は男の子だ。きれいに整った顔の男の子が生まれた。
長男を産んでからしばらくテイは眠むった。昨日からの陣痛で疲れているのだろう。休める時にお休みと背中をゆっくりなでた。お腹に触るとまだいくつも赤ちゃんたちの背中がある。テイは10分休むとお腹にまとわり付いている子供たちを舐め始めた。「お母さんになれてよかったねぇ~」と他の子が妊娠したり出産したりするたび巣作りをしていたテイに向かっていった。テイは笑った。
その直後苦しそうに顔をゆがめ激しい息をし始めた。
次男の誕生だ。背中に小さな白い星が飛んでいる大きな子だ。その15分後、三女が誕生した。頭のまわるい子だ。生まれてすぐにお乳を飲む生命力の強さを感じた。
続けて三男が生まれた。1番大きい男の子だ。後に生まれてくるほど待つ時間が長くなり弱ってくることもあるが、とても元気な子だ。
またテイはしばらくお休みする体勢を取った。
お腹を触るともう1頭いる。お休みを取って産んだ方がよいかー時間がかかるのを避けるため誘発剤を使うほうが良いのかー動物病院が近くにあれば超音波で赤ちゃんの心臓を診てもらい決めることができるが、かかりつけまで40分もかかるので、自分たちの感で決めるしかない。
話し合って休ませることにした。休ませて赤ちゃんが弱ってしまったらそれは生命力がないと思おうと自分たちを正当化した。
2時間休んだ所で軽い陣痛が来た。陣痛を促進するために散歩をさせ入浴をさせた。陣痛が始まって30分経っていたが、すこしずつ陣痛は強くなり始めた。
散歩、入浴させなければ、出産後の疲れて陣痛が来ても強くならないこともあるので、2時間休憩をさせたら行動を起こしている。
それから30分後に4男が生まれた。呼吸は弱い。体の力も弱い。体中を撫でて暖める。1,2分すると大きな泣き声を上げ、羊水を吐き出した。体に力が入り元気になった。お腹を触ってももういない・・・。
テイ、おめでとう♪お疲れ様~
テイは鼾を掻いて寝始めた。