◆収支◆
1,625個の貯玉を使い、600玉を獲得。遊技時間は1時間程度。
◆必殺仕事人Ⅲについて◆
まず、これだ。
私は必殺3を近年最高の機種と表しています。
新台レポートのチェックリストも土台は必殺3で起こしましたしね。
・日本の時代劇版権
・タメとヌケ
・敵の設定
・激アツ系のフロー
・コーラのビンのような期待値変遷
・動きの練られたSDキャラ
・過剰となるギリギリの電飾
等々
もちろん個人個人によって違うだろうけど、
3年経ってもナントカverが出て、かつ稼働する所を見ると、
やはりベースとなる部分の完成度はピカ一だったように思う。
◆期待値の伸縮◆
コーラのビンのような期待値というのは分かりにくいかもしれない。
普通の機械は、ダラダラと長いリーチを展開するだけで、
大当りへの期待値はのんべんだらりと上がっていく。
しかし必殺は、ゼブラ、依頼人の涙、豪剣、主水登場といった部分で、
分かりやすい形で「ぎゅっ」っと心を締め付ける。
あの演出は出なかったけど、こっちの演出は出たからまだ分からないと、
期待感を伸縮させながら発展させていくのだ。
しかもそれらは、一度見れば「あ、これはアツイ」と分かる。
世界観を伝える力に長けている機械なんですね。
海物語の魚群や慶次のキセルとは異なる、予告の振り分けだったように思う。
◆タメヌケとは◆
いいぱち!でも何度か書いた「タメとヌケ」。
豪剣を思い出してほしい。
天井裏から抜ける際、全ての意識は豪剣に集中するはずです。
これが「タメ」。
そして「チャラリー」の曲と共に、
今までの意識の集中方向とは、真逆の方向へ光が放たれる。
これが「ヌケ」。
どのメーカーもタメヌケを用意しているけど、
タメの時に消灯するのは必殺だけです。
センター飾りだけでなく、液晶も真っ暗、枠の電飾も切る。
真っ暗にした上で光を放つからこそ、ヌケの爽快感を味わえるのね。
これを完全に無視したのが藤商事。
ゴーストなどを打ってみれば良く分かると思う。
◆引き算から足し算への転換◆
点けのSANKYO、消しの京楽。
日本文化の根幹を成す、ワビとサビは、
そこにない物を、空間や世界観を用いて、
あたかもあるように感じさせる文化です。
引き算の美学と言っても過言ではありません。
過剰と虚飾を廃し、人の意識、特性を生かし切った創意。
京楽機にはかつて、それがあった。
過去形なのは、今回の祭バージョンが、
過剰な装飾に彩られた、ワビとはほど遠い下品な機械であるから。
進化形なるものに加工し、
わずか数百発の玉を得るために幾重ものハードルを設ける。
獲得出玉1発あたりに必要な演出時間が長すぎます
これはバカボンの1/41バージョンにも言える。
疑似連含めて3分の演出を見て、出玉は400個以下。
遊パチの「遊」とはこんな事を言うの?
朝っぱらから特盛りのカツカレーを出されるような、
メモリの小さなネットブックにウィンドウズVISTAを突っ込むような、
胃もたれする過剰感。
そもそも「殺」なのに「祭」とする意味が分からない。
祭に賑わう画面に花火が上がって、いきなり「晴らせぬ恨みを~」ってなんぞ。
明るく楽しく恨みを晴らします!ぶしゅっ!
って、おかしいだろこれ。
桜バージョン以上の足し算を行った点を見ると、
必殺3成功の要因分析に失敗したと思われます。
ここ最近の京楽の低迷は、まさにこの祭バージョンに集約されているんじゃないですかね。
個人的な評価は「不満」とさせていただきます。
累計投資・13,500円
貯玉・17,500→16,500発