遠州の空の下から

遠州の空と花壇の気まぐれカレンダー

光抱く友よ

2007年08月01日 | Weblog
高樹のぶ子の1983年の芥川賞受賞作品。引っ込み思案の優等生と、早熟で既に女の倦怠感すら漂わせる不良少女という、性格も育ちも水と油のように何から何まで異なる女子高生二人の出会いと別れについて書かれた短編小説。
ちょっと前に友人が「読んだょ」と教えてくれて、気になっていた。遅ればせながら、ようやく手にとり、夏休み、行きの新幹線で一気に読んだ。
優等生と不良少女の友情物語という印象ではなかった。
不良少女・松尾勝美の母親はアル中で、ある意味どうしようもないダメな母親なんだょね。だけど勝美は母親を捨てられない。松尾勝美が「人間には辛抱できる辛さと、できん辛さがあるんよね」と言う。他人に頼らず、ある時は憎みあいながらも自分たちの力でなんとか逞しく生きる勝美とその母親との生活。そんなところが強烈に印象に残った。
他人から見たら、どうしようもない親だって、自分にとって、かけがえのない大切な存在だ。私だって例外ではない。ごくフツウの親だけど、私にとって尊敬すべき、愛すべき存在だ。
でも一方で、もう一人の親(連れ合いの親)のことは微妙!?だ。目は時々(いつも!?)「他人」だから・・・ね。どうしようもないょ、こればっかりは。嫁って微妙!?
それおかしいょって連れ合いにに伝える時、そこいら辺りをきちんと考慮して話さなきゃならない。(昨日、少し言い過ぎたかなぁ~と反省してる自分。)

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