25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

日馬富士記者会見

2017年11月30日 | テレビ

 この男はダメだと思った。日馬富士のことである。まず最初に、貴の岩と貴乃花部屋に謝罪するべきところ、謝ることはなかった。同じ国からきた後輩力士、しかも他所の部屋の力士に、指導が行きすぎた。貴の岩には礼儀、礼節をわきまえ成長してもらいたい、と言っていた。貴ノ岩の相撲人生はどうなるのか心配である。貴乃花部屋でやっと育ち、大関が狙える力量も伺わせた。

 このようなリンチ、傷害事件を起こしたことについて関係者、世間を騒がせて迷惑をかけた、というのが引退の主な理由であり、自己保身かのように、全身全霊で相撲道に精進し、礼儀、礼節を重んじてやってきた、と釈明するだけであった。

 協会理事長感想は断腸思いだ、と言い、当然のことだ、やってはいけないことをしたのだ、横綱だからといって許されるわけではない、と力強く言わなかった。

 旭富士にいたっては、自分は筋を通したと言い切り、自分の指導がいたらなかったという反省の弁はなく、記者の質問逆ギレする始末であった。

 記者は、貴ノ岩や親方である貴乃花に謝罪はないではないか、と突っ込める能力のある者はいなかった。

 思春期の頃の中学生男子が一同に会したようなお粗末な記者会見であった。

 相撲については満身創痍の日馬富士あった。そろそろ引退時期かと個人的には思っていた。こんな形になるとは。

 大相撲も4場所制がいいのではないか。怪我が多すぎる。これでは若い人は入ってこなくなると思う。カッとなってデンモクで殴って、謝らないのであれば、逆に後輩力士が殴られて謝りに行かなくてはならないようでは、この事件を見ている中学生や高校生も考えてしまうのではないか。

 森友問題の質問にあいもかわらず、のらくらと答えている国会とこの記者会見と運のよいミサイル発射実験で、なんとも不機嫌なってしまう一日だった。

 ※友人、家族のような親近なものが庇うのは当然である。これも付け加えておかなければならない。