25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

清水冨美加の引退

2017年02月14日 | 文学 思想

 大川隆法の本を買うことがお布施になるという資金源システムをもつ幸福の科学。この新新興宗教も世界に、1200万人いるというから驚きである。宗教によって救われることは別段悪いことでもない。一タレントが出家をしたからとテレビは騒ぎたてる。マスコミの一組織宗教団体と別段変わるところはない。組織に奉公するのも同じようなものだ。

 組織のタチが悪くなるのは、組織絶対の中で、自分を

組織に合わせ、服従しなければならないときだ。共同幻想に個人が呑み込まれる。こんな組織は日本のどこにでもある。

 僕などはさしずめ科学崇拝教の信者とも言える。清水冨美加が書いた、目にみえないもの、たとえば天国とか、霊、とか神を信じて生きていきたい、というのもひとつの世界観なのだろう。ぼくはとうてい信じrsれんしが、科学における解明などをみていると、喝采を送りたくなる。その科学は人を効率的に殺す武器の部品になるかもしれないというように。

 ギリギリで生きていくのを止めたい。こころの平安が欲しいというのは現代の働く若者に共通した本音なのだろう。それがたまたまテレビニュースで、幸福の科学を介在させてしまった。よほどギリギリだったのだろう。

 まあ、しかし、世はバランタインデイでも消費を煽るし、これでもかというくらい、不要そうに思えるものをだしてくる。ブラック企業でなぜ、なんのために、これほど働くのか、わからない人も多いだろう。

 奇妙な世の中であることをきちんと言語化できる人は少ないだろう。清水冨美加ぐらいの衝動的な悲鳴を上げたいという人が大方ではないかと思うのだ。