演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

09/03/26 広小路亭講談会(途中退出)

2009-03-26 | 講談協会
宝井琴柑…『三方ヶ原軍記 内藤三左衛門物見』

神田山緑…『寛永宮本武蔵伝 狼退治』

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一龍斎貞鏡…『沢村才八郎 出世譚』

神田織音…『風切羽』

竹林舎青玉…『小猿七之助 一人船頭一人芸者』

一龍斎貞心…『名優小團次 出世の楽屋草履』

《お仲入り》
===途中退出===


3月の「講談夜席」「広小路亭講談会」のチラシを見ると、26日の前座が貞鏡さん
「これは有給取って行くしかない!」と思ったら、事務員と遅番が先に休暇取得済
当初は「通し勤務」を打診されたのですが、“労使双方”が落とし所で妥協して今日は「遅番勤務」となりました。
12時半の開場と同時に木戸係の貞鏡さんにご挨拶して場内へ。
既に“前講”の琴柑さんが高座に上がっていました。

琴柑さん
久し振りに聴く琴柑さんの「修羅場読み」
相変わらず聴き易いですね!

山緑さん
高座を下りた琴柑さんが下座前の“のれん”を落としてしまい、慌てて直そうとしたものだから余計とっ散らかっちゃって…
山緑さん「いきなり幸先悪いスタートですねぇ…」
こちらはおなじみの『狼退治』でご機嫌を伺いました。

貞鏡さん
この『澤村才八郎』は5か月前の『さくま亭』で絶句してしまった読み物。
アタシにはあの時の悪夢が甦り、内心ハラハラドキドキしながら聴きましたが、やはり5か月で成長しましたね
今日は大きなミスもなく、持ち時間きっちりと高座を務めていました

織音さん
登場するなり「待ってました!」の声が2か所からかかり、『あら、まぁ!』
今日は新作講談で、狙いとしては面白いと思うのですが、物語としてはちょっと詰めの甘さを感じました

青玉先生
二代目松林伯圓翁が手掛けた(らしい)『小猿七之助』からの一席。

貞心先生
四代目市川小團次が、市川米十郎時代のしくじりをきっかけに“名優”と言われるまでに大成する物語。

アタシは「芸の比較」についてはあまり書かないようにしているのですが、今日は寄席で良く聴く読み物が2席(『狼退治』…きらりさん/『小團次』…陽子先生)あったため、敢えて書かせていただきます。
講談定席でかけるものを“本寸法”とすると、陽子先生やきらりさんが寄席の高座でかけるものは“面白い所をかいつまんでコンパクトにまとめた”もの。
どちらが面白いか?と問われればアタシは『後者』と言わざるを得ません
さらに“寄席寸法”では客にウケるために「入れごと」が多くなるのですから、面白さはさらに倍加します。
決して“本寸法”が面白くないということではないのですが、今日のところはちょっと冗長気味だったかなと感じてしまいました


お仲入りの後にも桃川鶴女先生と宝井琴星先生(『三国志』)の高座があったのですが、終いまで聴くと仕事に間に合わなくなるので、木戸の琴柑さんにお詫びを申し上げて断腸の思いで広小路亭を後にしました
コメント
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