テンキチのブログ「誠」

忘れてはならない誠=真実を記しておきます。テンキチが気づいた其の度に。

真実の歴史講座 -33-

2005年08月20日 09時17分02秒 | 歴史のこと
  【大東亜戦争と東南アジアの国々(ビルマ)】

 おもしろいことに、ビルマ(現ミャンマー)にもインドネシアと同じような伝説があるのです。「ボウモウジョ伝説」と言い、「雷帝伝説」と書きます。「ビルマが最後に英国に負けたときの王子が行方不明になったままで、その王子が白いガウンを着て、白い馬に乗って、ボウモウジョと名乗り、東の方からやって来て、イギリス人を追い払ってくれる」という伝説です。
 大東亜戦争の始まる前年の昭和15年、陸軍省は、援蒋ルートの一つであるビルマルートを断つために、ビルマに独立運動が起き、ビルマ人自身がこのビルマルートを押さえる方法を考えました。その謀略機関として作ったのが南機関で、その機関長が鈴木敬司大佐です。ビルマにはタキン党という立派な青年組織があり、その中から鈴木大佐らは30人を選んで出国させ、海南島で徹底した軍事訓練を施します。そして、開戦の時にタイの首都バンコクに集まり、ビルマ独立義勇軍(BIA)の旗を掲げます。タイやその近隣にいるビルマ人にも呼びかけて、約200人が堂々とビルマに入場するのです。鈴木大佐はボウモウジョの伝説を聞いて、自ら白いガウンを着て、白い馬に乗って指揮しました。「ボウモウジョが来た!雷帝来る!」とビルマの民衆は勢いづき、「独立だ!これで独立できるぞ!」と歓呼してBIAを迎えたのです。
 その時の30人組の一人が有名なアウン・サンです。アウン・サンやネ・ウィンといった30人組の人たちが後に軍司令官になり、首相になり、大臣になり、独立後もビルマの中核になるのです。日本軍も歓呼に迎えられ、3月10日には首都ラングーンに入城します。
 前述したようにインドネシアにおいては、最高勲章「ナラリア勲章」を7人の日本人が受章していますが、同じようにビルマ独立の最高勲章「アウン・サン旗章」を亡くなられた鈴木大佐(死後に少将)のセツ子夫人と7名の南機関の日本人が受章しています。ビルマの独立の勲功を称えた最高勲章です。侵略者に与えるわけなどありません。それだけ日本人がビルマやインドネシアの独立に心底尽くしたという証拠です。マレーシアでは、コタバルというところに山下兵団が上陸したという記念碑が建てられています。日本の新聞はこういうことを書きません。学校でも教えません。日本の国民は真実を知らされていないのです。

<続く>

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1 コメント

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Unknown (長弓)
2015-01-27 04:45:18
 雷帝伝説、面白いですね。
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