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Let's Enjoy Kayak Life !

愛知県の三河湾周辺をベースに気ままなカヤックライフと娘と過ごす日常を綴るパパのブログ。

水吸い対策 ポリ製 カヤック

2014年06月17日 | マリンスポーツ カヤック
昨日 アウトリガーの海上テストも無事終わり、

帰宅後にふと気になった事。



ポリエチレン製カヤックの吸水について



海遊丸さんも言われてた、
海から上がると艇が重い。

他にも同じような話を聞いた事があり、
自艇もポリ製シーカヤックなので、チョイと調べてみた。

ポリエチレン吸水率。



他のプラスチック(ABS、ナイロン系)と比較して吸水率はかなり小さく、
実際ポリバケツなどに多用されるくらい耐水性が優れた材質らしい。

※プラスチックは様々な特性に特化したモノもあるので一般論としての評価

とは言うものの、
実際の感覚として海から上がると重量が増した感じはあると思う。

そこで自分なりに考察してみる。

①まずは表面の状態。

真水と違い、
頻繁に海水にさらされている状態では、塩分による何かしらの影響を受けてると思うので、
恐らく新品の時より表面粗さは増してるハズ。

その若干の表面粗さに水分がハマり込む事で、吸水し重量増となる。

スリ傷などもしかり。

※あくまで勝手な推測

②撥水効果

例えば車のボディー。

手入れをしていない車の場合、
雨の日など、ボディー全体を水分が覆ってべた~っとしている感じ。

撥水コーティング車は水を弾く。

以上のようにポリ製カヤックでも撥水コーティングを施して、根本的に水と直接触れさせなければ良いのではないか。


と言うワケで、
実際自艇で実験してみる事に。

まず、表面粗さ。

現状はこちら

バウ左舷船底

分かりにくいが、ツルっと感は無く、
例えるならコピー紙の表面みたい。
スリ傷の多さにもちょっとビックリ(ーー;)

それと、過去の保管状態の影響なのか、所々シミのように黒く変色している。

コレでは水との表面抵抗が大きいかも。

やはり水を掛けるとべた~っとしている。

まず、スリ傷は触らず、この表面を改善してみる。

耐水ペーパーで磨く?
コンパウンド?


ベースは柔らかい素材のポリエチレンなので、キズ付ける事は避けたい。

そこで、メラスポ君(水だけでよく落ちるという白いスポンジみたいなヤツ)でゴシゴシ。


ん~シミが落ちない…(ーー;)

表面からわずかに浸透した所まで変色しているみたい。

ならばと、仕事で使っている超微粒子コンパウンドも垂らしてゴシゴシ。

コレはイケる。


約1時間掛けて片舷終わり。

施工後はこちら


右舷側のみ施工。左舷は未施工。


この段階ですでに表面粗さが改善されたらしく、水を掛けると水玉が出来ている。


更に片舷もゴシゴシやって、撥水効果を持たせるべく、コーティングを施す。

コーティング材料は、
これまた仕事で使用しているシリコン系の固形ワックス。

FRPの型に使用する浸透型の離型用ワックス。
何度か塗り込む事である程度のワックス効果が持続する。

施工後はこちら




水玉コロコロ🎵



今回の作業でどれだけの効果があるかは定かではないが、
明らかに、施工前と比べて見た目がキレイになったし、撥水している分、水切りは良くなるのではないかと。

効果のほどは後日検証するとしよう。



天候不順の梅雨の差中。

今回の作業を参考にしていただき、
出艇出来ない日などを利用して船底のリフレッシュをしてみてはいかがでしょうか(^-^)/

ただし、中々の重労働です…。














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