Let's Enjoy Kayak Life !

愛知県の三河湾周辺をベースに気ままなカヤックライフと娘と過ごす日常を綴るパパのブログ。

お問い合わせについて

2017年06月06日 | フィロソファー156



フィロソファー156の購入をご検討中の皆様へ



2015年7月より市販を開始し、デビューから2年が経とうとしているフィロソファー156ですが、
10艇限定特価の市販開始キャンペーンもお陰様で昨年中に完売となりました。

その後も数件のお問い合わせを頂き、
皆様のご協力の下にじわりじわりと認知されて来ていると実感しております。

しかしながら、
弊社からの情報発信が的確に行えていない事もあり、お問い合わせを頂いてるような状況かと思います。また販売店様へも色々とご迷惑をお掛けしている事と認識しております。

そこで、
今まではその都度ご回答をする対応をしておりましたが、ここで改めてご説明させて頂きます。


まず、
フィロソファー156はどんなカヤックなのか。





弊社(ベイロマンス カヤックス)の市販艇第一弾として2015年初夏に誕生し、
外洋でのカヤックフィッシングをターゲットとして、且つ海況の急変にも柔軟に対応すべくシットオンとしては長めの全長(4.76m)を持ち、2次安全性を重視した船底形状を採用。
デッキ面は広大な積載スペースを持つオープンスタイルを採用し、タンデム(2人乗り)使用も可能という欲張りなカヤックです。

ところが、
使用目的に寄っては期待にそぐわない場合があります。

その場合についての回答等、一部をここにご紹介致します。

❶タンデム使用について
フィロソファー156は外洋でのカヤックフィッシング、また海況の急変に対応する為に1次安定性よりも2次安定性を重視した船底形状を採用していますので、2名乗船の場合は操船にある程度のスキルが必要となります。
通常は1名乗船、時々2名(体重の軽い方)くらいのタンデム艇として捉えて下さい。
常に大人2名使用を希望される場合は、もっと一次安定性が高い他メーカー艇を推奨します。

❷重量に関して
開発当初の見込は完成重量25kgでしたが、過去平均31kgが現状です。
全長4.76mの艇体サイズからすると比較的軽い方となりますが、30kgを超える重量は手軽とは言い難い重さです。
体力に自身がある方はこの限りではありませんが、そうでない場合は他の選択肢をお勧めしております。

❸ カラーリングオーダーについて
オリジナルカラーリングが可能と謳っておりますが、
実際のところ、希望と違うというトラブルもやはりあります。
カラーリングの打合せについては出来る限り要望に沿って施工したい為、直接オーナー様とやり取りする場合が殆どです。
それでもFRP成形のゲルコート塗装の場合、残念ですが後塗装の様な仕上がりは難しく、完璧に希望通りにはなりません。
フィロソファー156の性能を第一に、カラーリングはその次、この程度と考えて頂けたらと思います。

❹価格について
キャンペーン特価が終了し艇体価格は通常の29万円(税別)に戻っております。
購入する場合の費用負担が大きくなっておりますので、充分ご検討して頂くようにご案内申し上げます。

❺受け渡しについて
フィロソファー156はサイズ的に運送会社での発送が出来ません。 (弊社の近隣の場合)
受け渡しは販売店様とご相談しながら直接受け渡す形になります。

❻足漕ぎ艇への対応について
開発当初から「フィロソファー156は最終的に足漕ぎ艇になります」と豪語しておりましたが、残念ながら今でも実現しておらず、大変申し訳なく思います。
今後の可能性としても実現する見通しは立っておりませんので、足漕ぎ艇を希望される方へは素直に他の選択肢を推奨しております。


大まかには以上の様なやり取りです。

購入を希望される方へは現在も個別に説明をして、場合に寄っては他の選択肢をご案内しております。
大抵の場合は説明を受けて他の選択をして頂いてる為、実質的には生産をストップしている状態です。

勿論、上記内容をご理解して納得して頂ける方へは喜んで今後も製作させて頂く所存ではあります。

メーカーである以上、
本来ならば積極的に売り込みをかけるべきところではありますが、
メーカーである前に1人のカヤック愛好家として、またカヤックビルダーとして責任のある決断を以って今後も最善の対応をしていきたいと考えております。

最後になりますが、
昨年の6月に販売開始しましたコリンアスリートについて少しご案内させて下さい。



全長10.5ft(3.22m)、最大幅70cm、重量約20kgとサイズ的にはフィロソファー156と対象的なカヤックですが、その性能はしっかりと受け継いでおり、
コンパクトサイズでありながら直進性も良く足も速く、ご購入頂いた方々には概ね好評を頂いております。

安全に使用して頂く為に身長180cm以下、体重80kg以下の体格的な制約を設けておりますが、それをクリアしている方であれば経験を問わず、だれでも楽しんで頂けるカヤックです。

以上です。
長文となり失礼致しました。

まだまだ駆け出しのメーカーですが、業界の発展と、より安全なカヤッキング、更にエキサイティングなカヤック製作を目指して今後も努力していきたいと考えておりますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

ニューモデル投入について。

2016年03月26日 | フィロソファー156

今年も各地で開花宣言~

桜の花びら舞う季節も、もうそろそろですネ☆

そして花粉

自分もすでにやられてます


さておき、

昨年立ち上げたカヤックメーカー

「ベイロマンス カヤックス」



現在は15.6ftのフィッシングカヤック「フィロソファー156」のパドリング仕様のみ。

そして、現在も引き続き足漕ぎバージョンの開発中~

そんな中、
足漕ぎユニットが完成するまでの期間を利用し、

早くも新しいラインナップを設ける事にしました☆


新たに加わるカヤックは、
長さ10.5ft(3.2m)の軽量コンパクトサイズ。

開発ネーム「XVエックスブイ



このカヤックの開発経緯について~


ちょっと長く、いやだいぶ長くなります

どうぞお付き合い下さいm(__)m







昨年の夏にフィロソファー156の市場投入。




その後各地で開催した試乗会にて多くの方々にも見て触れて乗って頂き、高い航行性能と、親子で楽しめるカヤックであると認識して頂いたと思います。









そして、
市販開始以降はオーナーさんから実釣報告、屋久島での性能テスト等、外洋でのカヤックフィッシングに威力を発揮している様子に嬉しくなりました。











開発時に狙っていた性能が、非常に良いバランスで形になったと我ながら思います。

ですが、残念ながら狙いと外れている部分もあり、現在でもその問題と向き合っています。

それは艇体重量。

開発当初の目標値は25kg以下。

そして現在の最軽量は28kg。
※標準仕様での数値。成形時の状況および、オプション追加により変動します。

現在、成形完了時の重量は25kg前後で安定しておりますが、その後の工程(カップリング、艤装等)で重量が大幅に増加しています。

冬場になるとこの傾向が顕著に表れるのですが、成形後重量が25kgを超えると完成時は30kgを超えてしまいます。

その1番の要因は樹脂の粘度です。



気温が低い冬場は成形時に使用する材料(ポリエステル樹脂)の粘度が上がり、ガラス繊維にまとわりつく樹脂の量が大幅に増加します。

この事が具体的にどう影響するか?

フィロソファー156の場合、

ハル(船底)面積→約6.5㎡
デッキ面積→約7.0㎡

トータル面積は約13.5㎡です。

成形時に使用する樹脂量はガラス繊維重量の約2倍がベストとされています。

1㎡当たり約600gのガラス繊維(ガラスマット#600)を使用し、1㎡成形するとしたら樹脂量は1.2kg使用する事になります。

なので、
1㎡当たりの重量はガラス繊維重量プラス樹脂量で、約1.8kgとなります。

これをフィロソファーに当てはめて計算してみます。

まずガラス繊維の重量から

13.5(㎡)×0.6(kg)=8.1(kg)

次に使用する樹脂量(繊維重量×2)

8.1×2=16.2(kg)

繊維+樹脂量トータル

8.1+16.2=24.3(kg)

フィロソファーを#600番のガラスマット1枚だけで成形した場合、成形後の重量は約24.3kgになります。

実際には#600番だけでなく、様々なタイプの繊維を複合的に使用するのでガラス繊維トータル重量はこれより多くなり、本来は樹脂量も多くなる計算です。
更には添加剤や充填パテ等も同時に使用するので総合的重量を算出するにはもっと複雑な重量計算が必要になります。

要するに最低限でもこのくらいの使用量があり、重量があるという事です。

ところが、
気温が上がる夏場は樹脂の粘度が下がる為、繊維重量の2倍で樹脂を使用すると樹脂が余る傾向にあり、逆に気温が低い冬場では樹脂が不足してしまうのです。

この結果、夏場に成形した物は軽く、冬場に成形した物は比較的重くなる傾向にあります。


現在成形完了後重量→25kg前後。。。

フィロソファー156でこの数値が何を意味するのか…

なかなか伝わらないし伝えにくい部分ですが、わかる人にはわかるであろう、実は驚異的な数値なのです…



ですが!!!!

理由はどうあれ、
そういった部分は結果的にオーナーさんへ負担を掛ける事となってしまうので、作り手としてとて申し訳無く、心が痛む部分です。

自分がオーナーだとしたら、やっぱり軽いに越した事はないと思いますので、
少しでも改善出来るように今後も改良を重ねていくつもりです。

ですが…

さすがに限界を感じている今日この頃…

オープンデッキをやめるか…

イケスを無くすか…

サイドの小物ホルダーを無くすか…

もっと全体的に小さくするか…


そもそもの表面積を減らす対策が必要だと感じております…





以上の様な経緯もあって、本来は軽くて丈夫という特徴を持ったFRP素材を、

もっとわかりやすく、しっかと表現したい!

こう思った次第です。



はじめはフィロソファー156を一回り小さくし、14ftクラスにサイズダウンする案を模索しました。

ですが、これは明らかに航行性能がダウンする選択です。。。

やるならばフィロソファー156同等、若しくはそれ以上の性能を兼ね備えたカヤックにしたい!

どうしたらそれが可能か?日々アレやコレやと悩み続け…

ものづくり人間の性とでも言いますか…

新しく作るものは過去に作ったものを必ず超えると思えないと、製作意欲が湧いて来ず…

最終的には今自分が持っているパフォーマンスでは現行フィロソファーを超えられないと判断。。。


もっと修行が必要です…



そもそも…

自分はカヤックを作る以前に、FRP素材の特性を活かした製品を作る会社の代表です。

とりわけFRPのハンドレーアップの手法で軽く作る事は誰にも負けない自信もあり、負けたくないという気持ちも常に持ちながら仕事にあたっています。

過去に作った物より確実に劣る物をあえて作る事はあり得ないし、常に良いものを追求するのが本来であり、少なくとも自分はそうしてきました。


ユーザー側からしたらどうでも良い話しかもしれませんが、自分的にはどーしてもこの思いを断ち切れず、
やるならば全く違うタイプだ!思うようになり、選択したのがFRP艇で恐らく最小サイズの10ftクラスです。

これまた、分かる人にしか分からない部分ですが、

カヤックは小さければ小さいほど流体に対する抵抗が大きく、高い航行性能を追求する事は極めて困難になります。

ちなみに、
フィロソファー156が速いのは長さの恩恵が最も大きいのです。

船底形状や船体重量が同じなら、12ftより14ft、14ftより16ftが速いのは物理的に当たり前の事。

長いカヤックが速いのは当たり前。

ならば、短いカヤックで速いのが作れたら⁉︎


軽くて~♪

パドリングがラクで~♪

そしてどっ速い~♪


そんなカヤックが作れたら面白くなるんじゃなかろうか~~☆


そしてようやく製作意欲が湧いてきました☆


問題は、
安定性を維持しつつ、どうやって高い航行性能を持たせるべきか?

そして人知れず、またまた思案する事数ヶ月。。。

その間いろんな案が浮かんでは消えていきました。

そんな中、ひとつの方向性が見えてきて、
今回それを具現化する運びとなった次第です☆

1/10模型↓↓↓




フツーのフィッシングカヤックに見える画像ですが、その中身はかなり特徴的です。

詳細は完成までお楽しみに~☆



しかし…

フツーに作ったらもっと楽なハズなのに、何で毎回毎回変わった事をしたがるのか…

自分自身に疑問が湧いて来ます



以上です。

長文にお付き合い頂き有難うございましたm(__)m


こんな感じですが、
今後も陰から応援、または時々覗きに来てくださいネf^_^;

追記
facebookではフィロソファー156を筆頭に、ベイロマンス カヤックスの取組みをより詳しく掲載しております。
こちらも是非ご覧ください☆



試乗艇払い下げ情報~☆

2016年03月24日 | フィロソファー156
2016/3/24

フィロソファー156 パドリング仕様

試乗艇払い下げ情報☆

近々ご購入をお考えの方必見です!

先日大阪で行われたアウトドアフェスティバルにも参考出品、
そして今週末(3/27)、カヤックコウノトリ様主催の大阪(甲子園浜)試乗会に試乗艇として登場するフィロソファー156の一般払い下げ情報が届きました~

イベントに向けて新規製作したのち、カヤックコウノトリ様の元で大切に管理し、試乗会にて試乗後の引き渡しとなります。当日受け渡しもOKとの事~☆

リアハッチを除くフルオプション仕様、
そして大人気のカラーリング(MPシリーズ White & Black)を施したスペシャルな1艇です☆

このフィロソファーを定価のなんと2割引 ‼︎

ちなみに~
オプション装備含む通常価格は36万円超(税込)ですが、
2割引きだと… 破格の値段…💧

メーカーとして正直困惑する内容ですが、カヤックコウノトリさんのリニューアルオープンを記念して快諾です☆

ともあれ、まずは週末の試乗会にお越し頂き実際にフィロソファーを見て触れて乗ってみて下さい☆

注 !
払い下げは先着順との事ですので、ご購入希望の方は直接カヤックコウノトリさんまで急ぐべし!

近況報告①足漕ぎ艇。

2016年01月31日 | フィロソファー156
1/31。

フィロソファー足漕ぎ艇製作の近況を報告します。

その前に~~

昨年末より年始にかけて海上での走行テストを繰り返し実施し、人力ウォータージェット方式の性能がいかほどのものかを検証して参りましたので簡単にまとめたいと思います。

注)ウォータージェット方式の内部構造は独自の構造をしている為、他船のデータ等と単純比較する事は出来ませんが、ポンプケース内で回転させたプロペラにより発生した水流にて推進力を得る仕組みは同じです。尚、計測した速度はホンデックスPC-501の表示値であり、風や潮流、波等の影響を常に受ける為、参考値として捉えて下さい。


まずは実際に行なってきた内容を紹介します。

【テスト1回目】
高回転ユニット(ペダル1×プロペラ40回転)搭載。
機械不調の為一切検証不可。
艇体を浮かべるだけに留まる。


【テスト2回目】
高回転ユニット再び不調の為、低回転ユニット(1/10)を搭載して走行。
MAX7km/h、巡航3km/h前後。
ペダル負荷は恐ろしく軽い。

【テスト3回目】
高回転ユニットまたもや不調。
低回転ユニットにて走行。
流入側のポンプケース内の形状を変更し、巡航4km/h前後に上がる。MAX7km/hは変わらず。
ペダル負荷は変わらず軽い。

【テスト4回目】
低回転ユニットのみで走行。
ハイピッチプロペラの使用にて巡航速度が上がり4~5km/h、MAXも8km/hへ。
ペダル負荷は変わらず軽い。

【テスト5回目】
ブレード面積を広げたプロペラを製作。強風の為中止。

【テスト6回目】
低回転ユニットのみで走行。
自作プロペラ初テスト。
漕ぎ出しの加速が良くなり、巡航速度は過去最高の5km/h前後。しかしMAXは7km/h止まり。
ペダル負荷は若干上がるがまだまだ軽い。

【テスト7回目】※非公開
低回転ユニットのみで走行。
ブレード面積を減らし、更にハイピッチのプロペラを製作して取付。
漕ぎ出しの加速が更に良くなる。
巡航速度は5.5km/hで安定。MAXは7km/h止まり。
ペダル負荷は極端に重くなり10分程漕いだところでリタイヤ。

【テスト8回目】※非公開
低回転ユニットのみで走行。
前回使用したプロペラの約半分のピッチを持つ既成プロペラを取付。
巡航速度は6km/h前後。MAXは7.5km/h止まり。
ペダル負荷は今までで1番程良い感触。


以上が実際に行なってきた内容です。

6度目のテストを終えた時点で、低回転ユニットの性能限界を感じ、プロペラに関しての勉強不足も相まって現段階ではおよそ限界点であると感じましたが、その後2度に渡って自分なりにプロペラのベストマッチングを探りました。


ウォータージェット方式の肝心要である高回転ユニットが全く機能せず、低回転ユニットのみのテストを余儀なくされてしまいましたが、結果的にはプロペラのピッチやブレード面積の違いからも航行性能が大きく変わる事が判り、コレはコレで今後製作していく上で何かしら役に立つと思います。

その結果、巡航速度は6km/h台をマークするようにはなりましたが、本来目標としていた巡航7km/h、最高速10km/hオーバーは残念ながら達成する事は出来ませんでした。

なぜか?

コレは明らかで、そもそも回転数が不足しています。
ウォータージェット方式で充分な推進力を得る為には高圧水流を発生させる必要があります。

その為にポンプケース内の形状を考え、プロペラの効率を上げる努力をしましたが、
ポンプケース内の限られたスペースで回転させるプロペラは直径が小さく、高回転させないとその性能は発揮できません。

その為に高回転ユニットを開発してきたんですけど…


そんな中、記事を見てコメントをお寄せ頂いた方からある案を提示して頂きました。

”他社のユニットを搭載出来るようにしたらどうか?”

確かに、現在開発中のユニットはまだまだ市販には至らないので手っ取り早く既に完成しているユニットを移植するのも手です。

その為には販権などの問題をクリアしなければなりませんが、恐らく可能でしょう。

パドリングでも巡航7km/hオーバーのフィロソファーにホビー社のユニットを組み込んだらどうなるんだ⁉︎ と自分自身ものスゴく興味が湧きます。


ただし…。

自分が目指している足漕ぎは、出艇から帰還までパドルを一切使わないシステムです。

それを可能にするのは船底の張り出しを抑えられるウォータージェット方式です。

なので、推進効率が悪いとされているこの方式にあえてチャレンジしているわけです。

プロペラの径を小さくする事で高回転が可能になり、カヤックならば人力でもウォータージェット方式が成り立つと踏んで製作を続けてきました。

高回転ユニットが自分の思い描いた通りに出来上がっていたら、既に目標を達成出来ていたハズなんです。

タラレバですね…。


ダラダラと綴ってしまいましたm(__)m


最後になりましたが…

先日、人力ウォータージェット方式の実現を可能にする為に新たなプロジェクトをスタートさせました。

実は自分より先に、今から約4年も前にプロペラ式足漕ぎ艇を完成させている方が国内にいます。

現時点でもソレは販売されていないのでほとんどの方はご存知ないかと思いますが、この方が以前趣味で製作したもので、今まで売り出す気がなかったらしいですf^_^;。

趣味と言ってもギヤからプロペラまで全て自作するという徹底ぶりで、先日弊社の工場に訪れた際には現在の問題点を的確に指摘し、推進システムを見るなりプロペラの形状やサイズ、最適なピッチを教えて頂きました。
図らずも最後にテストしたプロペラがソレに一番近かったのにも驚きましたが(^_^;)

そんなわけで、今後はこの方とタッグを組み開発を進めていく事にしました。

現在既に高回転ユニットの再製作に取り掛かかっています。

その方のユニットを組みこんで使えれば良いのですが、サイズが合わず、フィロソファー専用に作り変えないと搭載できません。

フィロソファー足漕ぎの登場をまだかまだか?と待って頂いてる方々にはホントに申し訳ない気持ちでいっぱいですが、今は焦らずしっかり着実に完成まで辿り着く事を考えて頑張ります。

開発の途中経過等、お伝えしたい事がありましたら、またおって報告したいと思いますので、引き続きご注目をお願い致しますm(__)m




走行テスト6回目☆足漕ぎフィロソファー

2016年01月13日 | フィロソファー156
1月12日。

関東では雪が降るとか降らないとか。

ここ愛知は朝からすっきりしない曇り空ですが、比較的風も無く穏やかな予報。

となれば、前回出来なかった足漕ぎ艇の走行テストのチャンス!

週間予報を見ても今日か明日を逃すとまた当分荒れてお預けになりそうだ。

と言う訳で行って来ました。

今回で通算6回目(前回走行出来なかったので実質5回目)の走行テストです。


今回検証するのは新作ハイピッチペラの効果。


プロペラ1回転で排出される水量は以前の物の数倍になるので、漕ぎ味や速度に何かしら変化が起こるハズです。

良い方向に変われば良いが。


午前中の作業を終え、納品分の製品を積みキャリアにカヤックを積み込みいざ三河湾へ。


しばらく走ると渋滞の列に遭遇。

「しまった…。
そう言えばさっきラジオで事故渋滞っていう言ってた。」

走行している道路はバイパスなので避けようがなく、仕方なしに列に加わる。

程なくして車列は流れ出し、事故現場と思しき地点を通過。

何の変哲もない緩やかな曲がり道。

「何でこんな所で事故るんだろうか…」

事故の詳細は分からないが、考えてみたらラジオで事故情報を聞かない日は無い。

自分は大丈夫と思っていても、いつ何が起こるか分からない!

今一度 気を引き締めて運転しようと思いました。


しばらくして現地到着。

予報通り、ほとんど風が無い。


ささっと準備を済ませて、早速浮かべてみる。

何気なく淡々とやってますが、一応ドライパンツは履いているものの、やっぱり真冬の海水は冷たく、数分で足先の感覚が無くなりました



まずはペダルを手で回し、しっかりプロペラが回っているか、水流が発生しているかを確認。

ヨシ!大丈夫だ。


さぁ!やるぞ!

カヤックに乗り込みペダルを漕いでみると、漕ぎ始めから違いが分かった。

これは速い‼︎

立ち上がりの滑り出しが以前よりだいぶ良く、加速が力強い。

狙い通りだ。


次に前進しながらペダルを逆回転させ、後進に切り替えてみる。

すると、
これも以前よりかなりレスポンスが良い!

要約理想の動きに辿り着いたのか⁉︎


いや、まだだ。


ペダルを踏む足に徐々に力を入れて高回転へ!

行けー‼︎ 最高速更新ー‼︎

脚がつりそうになりながらGPSの速度表示に目をやると…


ん⁉︎


GPSの速度表示は7km/hを行ったり来たり。

まだ回転が足りんのか⁉︎

いや~でもモ~~ムリ!

脚がつりそう


しばらくして再度高回転させてみたが結果は同じでした。


この現象は新作プロペラの特性によるものと考えますが、
巡航速度としては今までのベスト(5km/h前後)をマークするも、そこから7km/hまで上がった後、それ以上の速度を出そうとしてもプロペラが追いつかない感じ。

プロペラの形状自体がそれに見合う造りでは無いのだろう。


かと言って、じぁ何をどう変えたら良くなる?

更にピッチを上げてみるか…

ブレードの形状か…


どうしたら速度を上げられるのか? 現段階では分からない…。



そろそろ自作も限界か…

そんな想いがふと頭をよぎり、思案を巡らせながらそれからひたすら漕ぎ続けました。

辺りに目をやると冬の三河湾は渡り鳥達の越冬地?
昨年末より水鳥の数が増えていました。


漂いながら岸に近づくと、食事に夢中になってる鳥を間近に見ることが出来ました。



はてはて。。。

今後の製作過程や展開を考えると、未知のプロペラ製作は一旦置いといて、しっかりした機械を製作し、市販のプロペラを使えるようにすべきだろう。。。



しかしこのままで終わってしまったら、ちょっと不完全燃焼だなぁ。。。


そもそもの話しだが、
人力ウォータージェットにこだわるが故に、自分の足漕ぎカヤック製作はエラく遠回りをしているようにも思う。。。




ひたすら漕ぎ続けていると、何となく頭の中が整理されてくる。


何を残して何を変えるか。。。

何を選んで何を捨てるか。。。


優先順位を決めてつつ、
そろそろ色々と選択、または決断しなければいけない時なのかもしれません。

何だか…
意味深な表現になってしまいましたね…

ともあれ、
昨年末から今回まで6度のテストを行ってきた結果、問題点や課題はしっかり見つける事が出来ました。

そして、
パドルを使用しない人力で水上を移動出来る乗り物が持つ可能性も、十分認識する事が出来ました。

よって走行テストは今回で一区切りとして、
今後は問題点、課題と真剣に向き合いながら新たな道筋をつけていきたいと思います。



最後にちょっとだけ~

フィロソファーに乗った方は分かってもらえる?と思いますが、このカヤックは漕げば漕ぐほどパドリングがめちゃめちゃ楽しい~~って思えてくるカヤックなんです

昨年末からの走行テストでは足漕ぎがうまく行ってた反面、パドリングを一切必要としなくなって、なんとな~くストレスを感じてしまっている自分でした

パドリングの速度を上回る足漕ぎが完成したらその辺も意識が変わる?かな




5度目のトライ。足漕ぎフィロソファー☆

2016年01月08日 | フィロソファー156
あけましておめでとうございます☆

新年早々行って来ました!

足漕ぎ艇走行テスト!


今回は年末年始にかけてあーでも無い、こーでも無いと、ひたすら製作してきたプロペラのテストです。

しかし
まさかプロペラまで自作する事になるとは…。



事の発端は昨年の走行テストで立て続けに見舞われたペダルユニットの不調…

通常のプロペラを使用するにあたり、回転数を上げる事は必須項目なので、ペダルユニットは高回転仕様を製作してきたのですが、何度やってもうまく機能せず。

それにより過去に製作してあった低回転ユニットにての走行テストを余儀無くされておりました。

当初は
「もっと回転数があれば速度が上がるのに。」
そう嘆いていました。

ですが、考えを変えて?視点を変えて?

次第にプロペラの効率が気になってきました。

実際のところ、船に推進力を与えるのはペダルでも無くギヤでも無く、プロペラです。

これが回転して羽(ブレード)を使って前から後ろに水を掻き回し、その反動が船に伝わり推進力になる訳です。

当たり前の事ですが、パドリングでも同じ事が言えます。
いかに効率良く前から後ろに水を掻けるか?です。

ブレードの入水角度は最適か?ストローク時の動きは最適か? はたまた体力的に 船の性能的に最適か?そもそもブレードのサイズは?

そんな視点から現在使用しているプロペラの形状を改めて見直したら違和感を覚えました。

「低回転でももっと効率良く水を掻けるとしたら結果は違うかも」と。

とりあえずイメージに違い近い市販のプロペラを探しましたが、サイズなど当てはまるものが無く、「無いなら作ってしまうか…」と。

半分くらい「ムリかもしれん」と思いながらもプロペラについてそれから色々と調べました。

ですが、
調べれば調べるほどその製作の難しさが分かります

けど、じゃ~諦めるか。とならないのが自分の悪いクセ(笑

まさかのプロペラ自作に取り掛かりました。

幸いにも自分は型が作れます。
先ずは製品の元になるマスターモデルを製作。



既存のプロペラのブレードを全て取っぱらい、中央部のみウレタンに埋めてブレードの削り出し。

こんな感じかなぁ~





そして表面仕上げ。



ブレード完成。

1枚だけマスターモデルを製作して、コレを型取り。

型が完成したら、こいつをFRPにて3枚複製します。


3枚出来たら中央部に均等に配置するだけなんですが、これが一番難しい

何度も繰り返し調整して仮固定。

その後FRPにて全体をしっかり固定。


一応出来上がりました

が、実際にユニットにセットして回してみるとシャフトから伝わるぶれと振動が大きく、回しながひたすら微調整をしました。

そして、完璧ではないにしろ、とりあえず何とか使えそうな雰囲気に。

ブレード1枚の面積は既存の約3倍!ピッチは約1.5倍のプロペラ完成~♪



専門家が見たら「プッ」と噴き出しそうな威圧感たっぷりのオリジナルプロペラ(笑

無知だからこそ為せるワザですネ


出来上がったからには一刻も早くその効果が気になります。

年始の仕事の合間をぬって三河湾のカヤックショップ「レインボー」さんへの用事ついでに走行テストへ出掛けました。

中谷さん~
今年もどうぞ宜しくお願いします

そしていざ現在へ~~

がしかし、
風裏になるはずの現地もまさかの強風

予報よりかなり吹いており、沖に向かって爆風が吹き荒れてました



風速はおよそ8m/s以上

キャリアからカヤックを降ろす事すら危険な状況。

泣く泣くテストは断念しました

ですがせめて感触だけは掴みたい!

そこで機械単体に自作ペラをセットして水中につけて回してみる事にしました。

ペダルは手で回しました。

うぉーんうぉーん、ジャバジャバ~~

うーむ。
こんな感じで良いんかなぁ~


既存のペラに付け替えて違いを確認します。


うーむ。

なんともよく分からん


強いて言えば、プロペラにて押し出される水量は自作ペラのほうが若干多い気がしました。

やはりカヤックに搭載して、実際にポンプケース内で回転させないと性能の違いは分からないかも…

それでも、初めて自作したプロペラは一応使えると分かり一安心しました。

次回はちゃんとテスト出来ると良いのですが、
しばらくは冬型の気圧配置が続くようなので当分お預けのようです。

いつ出来るかわかりませんが、次回が楽しみです☆




それではまた次回

足漕ぎ☆テスト4nd !

2015年12月22日 | フィロソファー156
先日3回目の走行テストを終え、
工場に戻りすぐさま機械の調整とハイピッチペラのシャフト径の修正を実施。

そして効果確認の為、再び三河湾へ~


今回で4度目のトライ。

毎回決まって機械の不具合に悩まされ、不完全燃焼で終わる走行テスト。

いつになったら次のステージへ移行できるのやら…

そんなモヤモヤ~~とした気持ちを払拭してくれるような快晴のこの日、

遂に!やっと!

まともに漕ぐ事が出来ました(^_^;)

出口の見えない迷路に要約光りが射してきた感じです☆


それでは足漕ぎ☆テスト4nd の模様をどうぞ~☆




諸々の事情があり現地到着は16時。

日没までわずかな時間しかないので急ピッチでセッティングを済ませる。

今回使用する機械は1号機のみ。

そして、先日テスト出来なかったハイピッチペラを組み込む。


まずはポンプケース無しで走行。

巡航速度4~5km/h。MAX7km/h前後。



やはりハイピッチペラの効果は大きく巡航速度が上がる。


次にポンプケース有りにて走行。

巡航速度は変わらないがMAXは8km/hを超える!



ある程度吸い込みの水流を制限し、若干絞って噴出する仕組みのポンプケース。

やはり高回転時に威力を発揮するようだ。

そして依然調子良く回ってくれる1号機。




今までトラブル続きでテストで出来なかった浅瀬の航行も実施。



水深約30センチ。

ガンネルから下を見ると砂底に触れそうに浅い。





途中、波打ち際を散歩中のおじさんから見下ろされながら海上を並行移動~(笑

ちょっと恥ずかしくなり一旦沖に出ました(^_^;)


仕切り直して~

今度は足漕ぎのまま砂浜に上陸を試みます。



魚探の水深計が無反応になり、程なくして船底が砂底に触れカヤックが止まりました。

足漕ぎのまま上陸成功!



この瞬間の達成感!
たまりませんでした!

そして、そのまままたカヤックに乗り込みペダルを逆回転させて後進で脱出。



船底の張り出しを抑えた足漕ぎシステムならではの芸当!

今まで「フィロソファー足漕ぎはこんな事が出来ますよ~」と言いつつ達成出来ずにいましたが、これで実証出来ました☆

そして依然として調子良さげな1号機♪

プチ耐久テスト実施。

日没を見守りながら可能な限り漕ぎ続けました。










日没を過ぎ、辺りの景色が徐々に色を失い幻想的な雰囲気に包まれる中、足漕ぎの走行テストを通り越して普通に海上散歩を楽しむ自分がいました。

それでも完全に陽が沈むとさすがに冷えてきて、そこで要約我に返り、更なる改善策に思案を巡らせながら浜に帰還。

浜に上がると散歩中のおじさん達に囲まれて「コレはカヤックゆーもんか?」「は~足漕ぎ!道理でおかしいと思ったわ~」「夢があるの~」
などなど(*^^*)

地元の方々との触れ合いもありながら撤収作業~


以上!
足漕ぎ☆テスト4ndでした~




年内にある程度の成果を出したい!

4回目にしてこの想いは達成できたと思います。


しかしまだまだ。

要約スタートラインに立ったところですネ


今後は更にハイピッチのプロペラを製作して巡航速度を限界まで高める事!

ペダルユニットも更に改良を重ねて、カヤックへの搭載も容易に出来るようにしないといけません!


そんな数々の課題をひとつひとつ乗り越えた先にはまた新たな感動が待っていると信じて!

引き続き完成まで全力で突っ走ろう!

足漕ぎ☆ 走行テスト3nd。

2015年12月21日 | フィロソファー156
何とか年内にある程成果を出したい!

そんな思いで昼夜問わず足漕ぎ艇の製作に励んでおります。

現段階で問題の最たるものは機械。

やはりここが要です。

前回のテストでは、高回転ユニットの不調により予備の1号機で色々と検証を実施しました。

1号機は回転数が少なく速度こそ出ませんが、一応足漕ぎで前進後進が出来ました。

前進後進が出来ると様々な確認も出来ます。

そして新たな課題も見えてきます。


今回は、そんな課題をクリア出来たか?確認です。




この日は風がとても強く(6~8m/s)吹いてました。

セッティングを済ませて、まずは高回転ユニットのテスト。

前回の不具合を改修して持ち込みました。




ところが。。。


距離にして約100m漕いだところで徐々に回転がぎこちなくなって、しばらくして完全に空まわり。

陸に上がって確認すると前回、前々回とは違うところのギヤ滑りでした。

「ったくもー 何なんだ一体!」

怒りが込み上げてしまいます


ひと息ついて現象を分析してみる。

漕いでいる時の感触は一言でいうと「重い」

ペダルを1回転回すのに約3秒程掛かる感じで、全身の力を入れて踏んでもそれ以上回せませんでした。

これは、水の抵抗しかり、機械の回転部の抵抗、ギヤ比など色々な要因が絡み合っていると考えます。

せめて機械がスムーズに回せて尚且つ頑丈であれば要因を特定出来るハズだが。。。

そんなワケで今回もメインは1号機

ですが…

機械を載せ替えて漕いでみると、こちらも怪しい気配。

ペダルを10回ほど回したところで空転。

すぐさま陸に引き返してギヤボックスを開けるとこちらも高回転ユニットと同じギヤ滑りが起きてました。

もう、怒るどころか…



いやはや…どうしたものか…


考える事しばし。

しかし、寒い…

陽射しはあるものの、強風のお陰で体感は5℃以下。


一旦車内に避難して暖を取りながら考える。

高回転ユニット…

もう、いじる気力も出てこない。


造りがシンプルな1号機ならまだ何とかなるかもしれないのでこちらを調整してみる。


車内で急遽高回転ユニットをバラし、使えそうな部品を1号機に移植。

1号機の山が丸くなったギヤを高回転ユニットのキレイなギヤと交換。

回転を確認しながら組んだりバラしたりを繰り返す。

そうこうしてると、とりあえず使えそうな雰囲気になった。

さあカヤックに組み込むぞ!と意気込みクルマを降りると別世界。

機械調整に夢中になっていたせいで、強風極寒の事をすっかり忘れていました

寒っ!

あ。

もう帰ろう…

一瞬そんな思いが頭をよぎりましたが、今日やっておかないと、対策も遅れるし、ひいては完成時期も遅れる…

気合い入れ直し!!!

寒さなんかに負けるかっ!!


末端神経が感覚無くなり機械搭載に苦戦したが、今日は前回の課題を検証する為に来たのだ。

次回テストまでの課題を何でもいいから見つけないと前に進まない!


ポンプケース2パターン、プロペラ3タイプ、船底形状変更に寄る水流の改善。

突貫工事で組み上げた1号機。
ぎこちないが何とか回ってくれて、夕暮れまでトライ。

ある程度検証が出来ました。

理想は高回転ユニットで強制水流を発生させるポンプケースとハイピッチのプロペラ。
巡航7km/h~ 最高速15km/h!

ですが、現段階でのベストマッチングは1号機+水流緩いポンプケース+ハイピッチのプロペラで巡航4km/h前後。トップスピードは7km/h。
※前回は巡航3km/h前後だったので少しは改善が見られる。

回転数が少ない1号機では強制水流ポンプケースは逆効果で速度が落ちる事もわかった。


プロペラは3種類用意してきたが使えたのは2パターンのみ。


異様な程ペダルを軽く回せる1号機。恐らくもっとハイピッチなプロペラでも難なく回せるだろう。

1号機から得た結果を踏まえて今後更に速度を上げる為に改善するポイントは2つ。

ギヤ比を上げて回転数そのものを上げる。

ハイピッチのプロペラ使用。


ギヤ比を上げる事はそうそう容易な事では無いので、先にプロペラの方をやってみよう。

この日、実は更にハイピッチのプロペラも用意してきたんですが、シャフト径が合わず使用出来ませんでした。




以上、3nd終了。

そしてすぐさま4ndトライ実施!

1号機&ハイピッチペラにより要約フィロソファー足漕ぎの全貌が見えて来ました♪




長くなりそうなので次回


足漕ぎ☆2ndトライ!

2015年12月14日 | フィロソファー156
初トライから一週間後、2回目の走行テストを実施してきました。

前回の機械不調を改修、念のために試作1号機も搭載できるように改造してのトライ。

さてどうか。

この日天候は曇り。ほぼ無風状態。

現地に到着するとすぐ様準備に取り掛かる。







まずは前回の機械不調が治っているか。

機械をセットし浮かべて乗り込む。


ゆっくりとペダルを踏み込み徐々に力を入れて漕いでみる。

すると…


ガガガガガガー。


またしてもダメかぁ…。


ギヤボックスを開けてみると、前回と同じ現象が起きている。


これをどう捉えるか。


機械の強度不足?


それとも負荷が大きい?

陸上ではスムーズに回せても水中では想像以上に水の抵抗が発生している?


いずれにしてもペダルを回して漕げなければ判断ができない。

再度ギヤのクリアランス調整。

そして、ギヤが空回りしない程度の超スロー回転で漕ぎながら、負荷の小さいプロペラに換えたりポンプケースを取り替えたり、ポンプケース無しで乗ってみたり…。

色々とトライしてみましたが、
結局のところ何をやっても何も掴めないまま時間だけが過ぎていく…




何でだろう…





渡り鳥を眺ながら、またしても漂流…






足漕ぎ=速い…


そもそもこのイメージが間違い?



渡り鳥と並走するくらいの遅い足漕ぎもアリ?


いや…

そんな訳ない…





仕切り直して。



次に試作1号機に載せ替えてトライ。

こちらは1/4の回転数。
ギヤ数も少なくシンプルな構造なので問題無く使えるハズ。

案の定、水に浮かべてもスムーズに回せる。

水の抵抗なんてほとんど感じず空回りしているのか?と思うほどペダルが軽い。

速度こそ出せないが、とりあえず前進後進はOK。


ちなみに、全開でMAX 7km/hくらい出たが、足がつるほど回転させての数値。

無理なく回して巡航3km/h前後。



そして、出来うる限りの検証を実施。


そうこうしていると現状の不具合は機械だけでは無く、機械の搭載方法、ポンプケースの形状、船底の水流抵抗、等々…。

ちょっと進んでくれるだけでも色々な事がわかりました。

不具合のオンパレードでしたが、裏返して考えれば、コレらの不具合を全て取り除けば良いのであって、物事は至ってシンプル!


そう思うと目指しているゴールがかすかに見えたような気がしました。

まだまだ道のり険しく、数々のトライ&エラーを繰り返さなければならない状況ですが、
1歩1歩確実に前進して必ず完成まで持って行こうと思います。



以上、

足漕ぎテスト2ndの報告でした~



プチ☆試乗の巻~

2015年12月10日 | フィロソファー156
先日の足漕ぎ初乗り~

なんだかなぁ~でしたが、翌日は知人のフィロソファー試乗の為、再び三河湾に出掛けました(^^)



昨日と打って変わり、この日は稀にみる最高に良い天気♪

そして冬の三河湾はとってもキレイ☆


透明度も高くて浮遊感が味わえました~



水面も凄く穏やかでパドリングが楽しいです(^^)


湾からちょっと離れると若干風が吹いていますが、時期は冬。

それを考えるとほとんど凪に近い状況ですネ♪



試乗は昼前から午後にかけて行い、知人には実際に竿も振ってもらいながらちょっとだけカヤックフィッシングの雰囲気も味わって頂きました(^^)

ちなみに~
知人は今回が初めてのカヤック体験(*^^*)

プライベートではジギングを趣味とされている事からカヤックフィッシングにも興味があったそうで、今回の試乗となりました☆

フィロソファーでジギング~♪
夢が広がりますネ~(*^^*)

そして、3人のお子さんを持つ知人は、もちろん家族も大切にしておられます♪

フィロソファーの良い所~

それは
釣った魚を活かして持ち帰れるイケス!
バウのスペースはチビっ子の特等席~☆

本格的な釣りも家族サービスもフィロソファーにお任せあれ~~(*^^*)


試乗の後、せっかくなのでフィロソファーで三河湾を満喫してきました~

途中~偶然にも海遊丸さんと合流しながら(*^^*)

しっかし本当にイイ天気です☆



無人島まで漕ぎ漕ぎ~

パドリングの練習~


そうこうしてると日が傾き、三河湾にも夕暮れが訪れます。




水平線に沈む夕陽を眺めていると、時間の感覚が曖昧になり、自分の居る場所が凄く特別な場所に思えてきます。

そして、目に見えている空間すべてに自分も同化しているような、そんな感覚になりました。



この景色を見れたのは
この日、試乗を依頼して頂いた知人のお陰ですネ♪

知人に感謝です☆

また漕ぎ漕ぎ~しましょう