Let's Enjoy Kayak Life !

愛知県の三河湾周辺をベースに気ままなカヤックライフと娘と過ごす日常を綴るパパのブログ。

オプション☆カラーリングなど

2017年02月28日 | 10ftクラス カヤック


2月も今日で終わり!

早くも3月になりますネ〜♪

3月にもなれば気温も少しずつ上がってきて、
そろそろFRP成形もやり易くなる時期です♪

毎年の事、この時期は新作カヤックの造り込みで粉まみれになっていましたが、今年は今のところ新作の予定もなく…

カヤックのご注文を、まだか〜まだか〜と首を長くして待っているところです(笑


さて、
今回はコリン・アスリートのオプションパーツとカラーリングなどについて綴ります☆

センターコンソール仕様用に昨年製作していた「インナートレイ」。





ようやく販売開始です♪


サイズは500mlのペットボトルが収まるくらいのサイズ。

色はホワイトです。





ルアーなどの小物類を入れたり、イケス仕様ではエアーポンプを入れたり、魚探のバッテリー(リチウム電池のような小型の物)を入れたり〜

自由に使って頂けたらと思います☆


次にご紹介するのは先日テストしてきたばかりの新作? パーツ。

その前に〜

昨年末に出荷したコリンから標準装備のフットペダルがkayaksports社の製品に変わりました。

画像の左が新しいペダルです。


このペダル、以前の物より軽くて強度があります!

なんですけど…
前の物より踏み込みがしっくりこないような…

ほとんど気にならないレベルではありますけどf^_^;

そこで、あっても無くてもイイような(笑)こんなパーツを作ってみました☆



どうやって使うかというと…



フットペダルへボルトオンします。





車載時に出っ張りが邪魔になる時は倒せるようにしました。





そして先日、パーツを取り付けて実際に漕いで来ました☆



メンテナンスを依頼されていたシーカヤックの納艇も兼ねて、シーカヤックのオーナーさんもお誘いして早朝の三河湾!



実は今年の初漕ぎです♪



この日は蒲郡市の春日浦浜から西浦温泉パームビーチまで約3.5kmを漕ぎました。

で、パーツを取り付けてみた感想は〜

「文句ナシに調子イイ〜♪」

FRPの積層板なので素材のシナリもほど良く、足の裏全体でしっかりペダルを踏み込む事が出来てカヤックとの一体感がより一層増しました☆

そんな実地テストの模様を、シーカヤックオーナーさんがなんと動画を撮ってくれていました♪

有難う御座います

自分が唯一動いてる貴重な動画はコチラ


このパーツ、製品化するかどうか?
要望があれば前向きに検討したいと思います


次はカラーリングについて☆

昨年試験的にトライした「プレミアムパターン」

以前のフィロソファーの様に広さが全く無い、極狭コリンで、どこまでカラーリングを変えれるか?

マスキング作業はこのパターンが限界点でした。





※蛍光グリーンは視認性アップを狙って製品完成後にマスキングして缶スプレー塗装してあります。

このパターン
使用出来る色は2種類までが限界
ちなみにテストで使用した色はホワイトとダークグレーです。


文字部分。

型から外した時はダークグレー。


文字部分は立体なので、表面の色(ダークグレー)を少しだけ削り落とすと違う色が現れるように、あらかじめ違う色(ホワイト)を塗装してあります。

表面を少し削るとホワイトが見えてきます♪


この文字の部分は別な色、例えば赤や黄色、オレンジ、ピンクも可能ですネ(*^^*)♪


トータルしてこのパターンは、
デッキ表面の造形デザインの凹凸を境に色分けをしているので標準カラーリングよりも立体感が出てgood !




他の色ではどうなる? ?

パソコンを使ってシミュレーションしてみると、こんな感じです♪



どれも個性があってイイ感じです




以上です☆

ではまた〜



ご注文❗️

お待ちしておりまーす






リスクを減らす為に自分ができる事。

2017年02月24日 | シットオンカヤック製作



先日のリスクマネジメント講習を受けて〜

それぞれの立場で色々と思うところがあったかと思います。

自分の場合、カヤックを提供する側なので、やはり何と言っても「より安全なカヤック」を造る事、これに尽きます。

リスクマネジメントを考える際に、
先ず初めにカヤック自体は安全に乗れる状態であるのか?が大事です。


今回は、そんな「カヤックを造る立場から考えるリスクマネジメント」と題して、カヤックあれこれを綴ってみたいと思います。



自分は約2年前の2015年にベイロマンス カヤックスというブランドを立ち上げてカヤックの市場投入を始めました。

自分が造るカヤックは俗に言う「フィッシングカヤック」です。

自身は元々釣りが趣味だったという事もあって、個人的に趣味としてカヤックを作り始めたのがキッカケで…もう10年以上も前の事になります…

歳くったなぁ…

その昔、
就職先でFRP成形の技術(ボート、ヨット)を学びながら、自分が乗りたいカヤックを絵に描いて、ヒマをみては模型を作ったりしていました。

当時、フィッシングカヤックなるものは数が少なく、カヤックと言えばシーカヤック(ツーリングカヤック)。

細長く幅も狭い形状をしていて、初心者が気軽に乗れるモノでは無さそうだし、
ましては釣りなんて出来っこ無いと思いました。

スキルがある方はシーカヤックでも普通に魚釣りをしているらしいです!スゴイ!

なので、
「作るしかない」ってなった訳ですけど、最初に思いついたのは自転車みたいに足でペダルを漕ぐ「足漕ぎ」タイプのカヤック。

釣りをしたいから手を使うパドリングはしたくないし、疲れそうだし…
足で漕いで進む事が出来たら楽しいだろうなぁ〜

そんな安直な発想で、
自前のマウンテンバイクを分解して、知り合いの機械加工屋さんに頼んでチェーン駆動からステンレスのシャフトを取り付けてもらいながら、その間に自分はFRPで船体を作りこみ、ようやく船体も完成していよいよ機械の組み込み!
そしたら、
ギヤチェンジ式の手作り足漕ぎカヤック完成〜!

となるハズでしたが…

当時の就職先が突然の倒産、廃業。

完成間近だった足漕ぎカヤックは置き場を無くして、その後どうなったのか分かりません…

自分は当然ながらカヤック作ってる場合じゃなくなり、生活を立て直す事に必死。

それからはリアル ローリングストーン。。。

正に「転がる石」の如く、職を転々として、一向に生活が改善される気配もなく…

そんな日々を過ごしながらも「いつかは自分でカヤックを完成させたい!」という想いだけは持ち続けて、FRP成形の技術を学んでいた頃のようにアイデアが浮かんでは絵を描いてみたり、模型を作ったりしていました。

この間、実に10年以上…

いつ実現可能になるのか?わからないのに、
よくまぁ飽きずに続けたと思います。

けれど、それ程までに自分はカヤックが好きで船が好きなんですネ♪


あ…

話しを戻しますm(_ _)m


カヤックも船も、水に浮かびさえすれば良いだけの単純な乗り物。

そんな見方もありますが、
実は物すごーく奥が深い乗り物なんです。

特にカヤックは人力だけを頼りに海へ漕ぎだす乗り物。

軽さが求められ、それと相反する強度も同時に求められます。

そこに更に航行速度を高めることも求めると、難易度が格段にアップします。


ひょっとしたら「そんなの求めてないよ」と言う方がいるかもしれませんネ。。。


可能な限り性能を高めていく作業は、ひょっとしたら造り手の自己満足の世界なのかもしれません。

けれど「安全なカヤックとは?」を考えると、どうしても毎回毎回スピード(航行速度)に行きつき、
作れば作るほど壁が高くなっていき、
果たしてどこで折り合いをつけるべきなのか…

市販を開始したくらいから、
これが一番難しい事だと最近つくづく感じます…


すみません。。。
またちょっと話が逸れてしまいましたm(_ _)m

本題に戻します。


以前記事にした「よいカヤックとは?」にも書きましたが、リスクを減らす為には先ず用途(使用目的)にマッチしたカヤックを使う事です。

これについては他にもネットなどで沢山情報がありますのでここでは省略します。

では何故?使い分ける必要があるのか?について


それは使用する場所の自然環境がそれぞれ違うからです。

一見どれも同じように見えるカヤックですが、使う場所の自然環境に見合ったデザインや形になっており、もっともリスクが少なくなるように考えて作られいます。

なので、この選択を間違ってしまうと何らかのリスクを伴う事になってしまいます。


では、もっと話題を絞って。


カヤックフィッシングにおいてはどういう選択があるのか?


先ずは単純に「魚釣り」について考えてみます。

魚が居るのは海だけでなく、川や池、湖。

川の場合は恐らくわざわざカヤックに乗る必要は無いかと思いますので除外します。

比較的小さな池の場合も同じく除外して、ここからは海と湖で話を進めていきます。


湖の場合、
もっともポピュラーな釣りはバスフィッシング。

バスフィッシングは基本的に座って釣るスタイルではなく、立ってルアーをキャストする場合がほとんど。

カヤックの上でも立ってキャスト出来たら最高ですよネ〜♪

なので、カヤック自体の形状も一次安定性を重視した幅の広いタイプが作られます。

最近ではシートを高く設置したタイプもあり、座っててもキャストしやすいものがあります。

そんなの最高じゃん!

と喜ぶ事でしょう。

しかし、幅の広いカヤックは高い安定性がある反面、漕ぐ事に関してはパドリングがしにくかったり、速度を上げづらい、横風に流されやすいなどの幾つかのデメリットがあります。

これはカヤックや船に特有の「相反する性能」で、航行性能と安定性は互いに反比例する関係にあり、良し悪しと言う事ではありません。

湖などの比較的閉塞した環境の場合、水面移動を重視する必要が無く、航行性能よりも使用目的に合った安定性に特化した形のカヤックが作られています。

では海の場合はどうか。

ここも先ずは「魚釣り」から考えてみます。

釣りたい魚はどこに生息している?

浅場?深い所? 根魚?回遊魚?

自分は絶対この魚しか釣らない!って言い切れる人は限りなく少ないと思いますが…


「対象魚は浅場にいて、基本的に遠出はしない」

こんな方にオススメするカヤックはどんなタイプでしょう?

「それなら湖で使ってるのと同じでいいんじゃない?」

そう思った方。

自分が思うにその判断は間違いかもしれません。

海と湖の環境の違いを考えてみたら理解できる事ですが、海は閉塞されておらず、潮の満ち引きがあり、海流や波があります。
また、
風の影響も湖よりもダイレクトに受ける場所です。

もしも、湖用に作られたカヤックを海で使用したなら何が起こるでしょう?

一見すると安定感があり、ひっくり返りそうもなくて安心、安全に思えますが、これが落とし穴です。

海は湖よりも風や潮流などの影響を確実に受けるので、極端に幅の広いカヤックや座面位置が高いカヤックはダイレクトにその影響を受けてしまい、結果的に水面移動(パドリング)が増えてしまいます。

それでも体力やパドリングスキルに自信がある方なら、なんとかリカバリーするかもしれませんけど…f^_^;

海用に水面移動も考慮して作られたカヤックを選択する事である程度のリスクは回避出来ます。

海用に作られたカヤックの形状的な特徴は、比較的水面上の出っ張りが少なく風の影響を受けにくくしてあり、航行性能(航行速度)が発揮出来るように比較的全長が長く、幅も比較的狭くなっています。

海でのカヤックフィッシングにおいては座って釣るスタイルがほとんどなので最低限の安定性も確保しつつ、航行性能も高めた理想的な形と言えるでしょう。


近年更なる盛り上がりを見せている足漕ぎカヤック。

これはどうなの? と思った方。

自分が思うに現在市販されている足漕ぎカヤックはカヤックフィッシングの真の理想形と言えます。

故に自分も足漕ぎカヤックを作りたいと考え続けて来ました。

足漕ぎカヤックに実際に乗った事がある方は分かると思いますが、その推進力は侮れず、波風をモロともせず突き進みます。

万が一、海況が突然悪化した場合でも任意で移動が可能になるメリットは計り知れません。

もちろん、手が自由に使える事が釣りに最適なのは言うまでもありません。


ですが。。。

リスクマネジメントとして、万が一足漕ぎの機械が故障したら⁈ を想定しなければなりません。

足漕ぎだから〜と調子に乗って沖合まで行ったら、まさかの機械故障…

パドリングで帰る事を余儀なくされてしまいますが、足漕ぎカヤックは文字通り「足漕ぎの為のカヤック」なので、その殆どはパドリングに向いてるとは言い難いカヤックです。

普段からリスクを想定して練習している方ならば、何とかなるかもしれませんが、そうでない場合は恐らく自力でパドリングして帰還する事は難しいでしょう。

海保等へ直ぐさま救助要請し、体力消耗を抑えつつ救助を待つのが最善策かと思います。

そうならない為にどうしたらよいか。

機械は必ずいつかは壊れると思います。

日頃のメンテナンスは当たり前ですが、部品の消耗具合などの確認もすべきでしょう。


パドリングでも性能を発揮する足漕ぎカヤック。
そんなカヤックが出来たら理想ですけど…




また…

また話が逸れてしまいましたm(_ _)m


とにかく、想定しえる内容には何らかの対策を講じる必要があると思います。


脈絡もなく長々と綴ってしまいましたので、そろそろ話をまとめます。

自分が造っているカヤックは、基本的に海用です。
構想の段階から海で使用する事を想定し、考えられる限りの状況を加味した形に作り上げていきます。

試作段階では実際に何度も海に浮かべ、通常は出ないであろう海況でも海に出て、身をもって性能的な限界を探る検証を行いますが、そんな時は正直言って身の危険を感じる経験をします。
仮にカヤックは大丈夫でも時々自分自身が先に限界を感じる事もしばしばです。

しかし、これはカヤックを提供する側の最低限の責任であると自分は思いますので、限界点(これ以上は遭難しかねない)ギリギリまでやります。

とい言いつつ、
自分自身のスキルでは限界点に達しない時もあります。

一昨年にリリースした15.6ftのフィロソファー156は、ベテランカヤッカーの三好氏に屋久島の過酷な環境下で性能テストを行ってもらい、不具合を一つ一つ潰しながら完成させました。



なので、
三好氏が居なかったらフィロソファー156は完成しなかったと言えます。

昨年リリースした10.5ftのコリン・アスリートはサイズこそ違えど基本構成はフィロソファー156と同じで、高強度のパッケージングを持ちながら短いレングスを感じさせない航行性能と高い一次安定性を持たせる事が出来ました。

コリン・アスリートに関しては、
並外れた出艇回数を誇る関西のオーナー丸尾氏にモニター兼テスターとして活動して頂き、随時報告を受けています。



これらの活動は、実際にカヤックを使用しながらいち早く不具合を見つける為であり、より使い勝手を良くする為でもあり、次期モデルをどういった物にするかにも大きく関わってきます。

この様な造り込みは自分の所だけでなく、他のメーカーも同じだと思います。


しかし、どこまでやっても最善を尽くしただけで、やはり自然を相手にしている以上完璧は無いと思います。

フィロソファーで得た経験を次のコリン・アスリートに落とし込み、コリン・アスリートで得た経験を次のカヤックに、そしてまたその次へと、経験を蓄積させながら常に最善を尽くす努力を延々と続ける事。

それが自分がカヤックを造る上でのリスクマネジメントだと思います。



という事で。


相変わらず文章が下手で所々迷走してしまいました。。。

何と無く理解してもらえたでしょうか…


では失礼します





講習会を終えて

2017年02月20日 | マリンスポーツ カヤック
事故に学ぶリスクマネジメント講習

昨日(2/19)愛知県蒲郡市西浦のパームビーチにて開催されたカヤックの講習会に参加してきました。



参加者数80名以上、遠方からお見えになる方も多数とのことで、自分の知る限り国内最大級の講習会となりました。



昨年末に発生してしまった悲しい事故を受けて開催という認識ですが、
オフシーズンでの開催、また日頃から安全意識の高いカヤッカーが多いと言う事の表れかと思います。

一方で、
ご都合が合わず止む無く参加出来なかった方も大勢おられた事でしょう。

自分なりの解釈ですが今回の講習を受けて感じた事など記事にしましたので、今後に何かお役に立てれば幸いです。

今回の講習会の内容はというと、
海上保安庁職員様のお話、海上保安庁のスーパーバイザーでもある海洋冒険家内田正洋氏のお話、近々日本一周を計画されている若いカヤッカー(スミマセンお名前をど忘れしてしまいました)のお話、国内トップクラスのビルダー豊島氏のお話などがあり、その後約2時間程は参加者間でのディスカッションでした。






ちなみに、
参加者の割合として、大まかにシーカヤッカー(ツーリング)8割、その他アングラー(シットオン)、SUP、リバーカヤッカーが2割程でした。

先ずはお話を聞いて感じた事、今後注意したいポイントなどを幾つかご紹介します。

海上保安庁職員のお話の中では「通信、連絡手段の確保」です。

「自分は大丈夫」と思った方、
その方法は本当に大丈夫?

昨年末、三河湾で事故に遭われたお2人も携帯を持っていました。
1人の方は防水携帯、もう1人の方は防水パックにちゃんと入れてあったそうです。

ですが、ご存知の通りとても悲しい結末となってしまいました。

防水携帯と言えども長時間海水に浸かった状態では壊れ、防水パックに入れてあっても緊急時に直ぐに取り出せる場所になければ使用出来ません。

ライフジャケットに入れてあっても、入れる場所が悪かったら落水から再乗艇の際に衝撃を受けて壊れる場合もあるそうです。

また、スマートフォンの場合、濡れた手ではタッチパネルが反応せず操作出来なくなる事があります。
→ある参加者の方が実践している対策
→事前に設定しておくと電源ボタンを操作するだけで前もって設定しておいた連絡先に位置情報とSOSが発信出来るそうです。

万が一捜索されてしまう事態になった場合に見つけてもらいやすい工夫も必要との事でした。

内田氏のお話の中では、パドリングスポーツ(ツーリング、アングラー、SUPなど)の現状、これからの展開など海上保安庁との関わりを軸にお話頂きました。

経験豊富な内田氏の「海は常に新しい」と言う言葉が心に響きました。
「そう思う事で素直になれる」と。

同じ様に見えていつも同じではない、常に変化している相手(自然)に対して経験則に固執しないと言う事だと思います。


近々日本一周を計画されている方のお話では、参加者の皆さんからの質問も多く、
そのコメントの中から。

「新しく導入する道具などは必ず事前に実際に使ってみて確認する」「基本的に使い慣れた物を使う」
彼の場合、本チャンが旅なのでカヤックに積んで行く道具などを選別する必要があります。

カヤックフィッシングに置き換えて考えるならば、先ずはターゲットの明確化、そして道具やタックル類の選別でしょうかf^_^;。

ムダに色々持って海に出ない事も、万が一の時に有利に働くかもしれません。


ビルダー豊島氏のお話では、
「今でも海は怖い」と言われていたのが印象的でした。
30年以上の造船経験を持ち、自身もヨットやボート、カヤックに乗りながら常に海と関わって来られ、その彼が、今でも海は怖いと言います。
また、
「世にある船の中で、たった2ミリ程の板厚で浮かんでいるのはカヤックだけ」と語り、
素材に関係無く扱い方を間違えば簡単に浸水する乗り物、それがカヤック。
大事に扱って欲しいと。

もう一つ、
「カヤックに名前を書いておく」

自艇に自分の名前や連絡先などを書いておく。
なんらかの要因でカヤックだけが漂流した場合、それが発見されると事故とみなされ海上保安庁が捜索に出ます。

浜に上がって置いてる内に波にさらわれ流された場合、自分は大丈夫でも大勢の人出が駆り出される事になりかねません。
自分が簡単に出来るリスクマネジメントの1つとして「カヤックに名前を書いておく」是非実践して頂きたいと語っておられました。


この後は参加者全員が参加する形で様々な事を話し合うディスカッション。

リーシュコードは付ける?付けない?
どんな物を使う?どんな時に付ける?使う事のメリットは?デメリットは?

ナイフは持ってる?どんな物?
どれくらい切れる?

航行ログ(天候、気温、水温、航行記録など)は付ける?

天気図はみる?気象情報の入手手段は?

などなど。

ひとつの事柄でも人によって使い方や認識が異なり、解釈の違いがあります。

「何が正解なの?」「正しい選択はどれ?」

恥ずかしながら自分もこんな感じで、スグ正解を求めてしまいがちです。

ですが、
「時にそれらはどれも正解であり、間違いの場合もある」

状況に寄って変わると言う事です。

「どんな時にどんな物が良い」なんて事は常に変化する自然を相手にして明言できるはずがありません。

実際に経験していく中で自分が得た情報をまとめ上げ、整理して分析して、蓄積していく事で、自分なりの経験則が出来上がり、物事の判断基準がみえてくるのだと思います。

現代に生きる我々には幸いにもインターネットがあり、そこから様々な情報が入手できます。
けれど、
それすら自らが欲する事がなければ意味を成さないものです。

小川ハウスの森田氏は「声をかけ合う」事の大切さを語り、
シーカヤッカーもアングラーもSUPの人たちも皆パドルスポーツの仲間であり、互いに声をかけ合う事で事故を未然に防ぐ事も出来るかもしれない。そしてその輪を広げていって欲しいと言っておられました。



この日、
講習会場付近の三河湾は北西寄りの風約7〜8m/sあり、瞬間的には10m/s以上の突風が吹いていました。
陽射しはあるが気温は低く、まともに風が当たるとかなり寒かったです。

そんな真冬の吹きっさらしの中、
約4時間の講習会。

皆さん正直言ってツラかったと思いますが、
この環境で行なった事自体も、既にリスクマネジメントの一環だったのでは?と思いました。

当たり前ですが、
「自然は人間の都合に御構い無し」です。

なのに、時々自分の都合ばかり考えてしまう事って無いでしょうか?

そんな時に何かが起こってしまうのかもしれませんネf^_^;



最後に。

事故が起こる時、複数の要因が絡み合い起こる場合が殆どといいます。

自然を相手にしている以上、事故を完全に無くす事は出来ないのかもしれません。

ですが少しでも要因を減らす工夫は出来るハズです。

過去の事例から学び、自分に置き換えて将来に備える。

まずはスグに出来る対策から始めたいですネ。



以上。

長々とお付き合い有難うございました



オーナー様へ〜

2017年02月05日 | 10ftクラス カヤック
フィロソファー156/コリン・アスリートオーナーの皆様へ

こんにちは☆
数ある商品の中から弊社のカヤックを選んで頂き、改めて感謝です。

有難うございました!

その後お手元に届き、実際に乗られてどうでしょうか?

1艇1艇真剣に向き合って手造りしているが故に、
それぞれのカヤックがその後どうしているのか…

まるで
旅立った我が子を案ずる親の心境そのものf^_^;


ところで、
要約⁈ホームページを立ち上げようと現在暇をみて編集作業を行っている最中であり、これを機にホームページ上でもオーナー様の直のお声を紹介できたらと考えております。

紹介してもOK〜☆
というオーナー様が居ましたら是非コメントを頂きたくお願い致しますm(_ _)m

紹介ページに掲載予定の内容は以下の様になります。

①地域(県名)
②オーナー名(イニシャル、またはニックネームも可)
③身体情報(年齢、身長、体重)
④カヤック歴(年数)
⑤購入艇(お気に入りの画像を送って下さい)
⑥購入時の思いや、決め手になった点
⑦購入後の感想、実釣報告、その後の印象等
⑧購入前のイメージと違った点、困っている点、改良してほしい点等
以上

*上記内容はメールまたはメッセンジャー(フェイスブック)にて受け付けています。
注)本ページへのコメント欄には記入しないように!お間違えなく!


「便りがないのは元気な証拠」と言いますが、
オーナー様からのお便りをお待ちしておりますm(_ _)m

尚、お便りを送って頂いたオーナー様全てには弊社オリジナルグッズ(新作ステッカー等)を進呈致します☆

では宜しくお願い致します