Let's Enjoy Kayak Life !

愛知県の三河湾周辺をベースに気ままなカヤックライフと娘と過ごす日常を綴るパパのブログ。

ネーミングを考える。vol.3

2015年02月05日 | シットオンカヤック製作
ネーミングについて考える。

現在 製作中の新作カヤックに付ける名前を何にするか?

と言う事なんですが

多方面から様々なご意見やアドバイスを頂いております。

日々 たった1人で黙々と製作に打ち込んでいる自分にとって、
これは発想の転換や 思わぬ事に気付く良い機会になり 本当に感謝です。

有難うございます


そんな中、

今回はネーミングとイメージ、

そして
実際のカヤック性能について 綴ってみたいと思います。




先日紹介しましたが、

自分が考えたネーミングは

「Bay Romance 」

ベイロマンス です。



このネーミングには

押しが足りない、平凡、古臭い等々、

批判的なご意見を数多く頂きました

ネーミングセンスの無さを自覚する事と あい なりました

ですが、

コレはコレで嬉しく思うのです

裏返して考えると、

それだけこのカヤックに興味を持って頂いてる、または 性能を評価して頂いている 期待して頂いてる!
と言う事だと思うからです

そういった観点からすると

もっと挑発的で、且つ 疾走感があるネーミングを期待するのも 当然の事だと思います

有難うございます



この後に及んで
甚だ蛇足ではありますが、

なぜ ベイロマンスなのか?

ここで1度 説明させて下さい


ベイロマンスが意図する所

それは

水辺から 遥か遠くまで広がる様々なウォーターフィールドを ベイ と表現し、

そこで待っている新しいドラマに
想いを馳せる 期待させる 感じさせる

そんなイメージを ロマンス と言うフレーズで表してみた次第です。

そして

初めてカヤックを手にした時の あのワクワク感!

身体ひとつで未知のウォーターフィールドへ旅立つ時に 誰もが感じたであろう あのドキドキ感を いつまでも忘れる事無く、
自然と調和しながら、末永く カヤックに乗って遊んでいたい。。。

そんな想いも込めています。


カヤックで漕ぎ出す事は
冒険 と言うより 浪漫の方が似合うと思うのでした


未練タラタラ

お見苦しくてスミマセン


では次に、

実際のカヤック性能について。


このカヤックを開発するあたって
大切にしてきたキーワードがありました。

それは

誰でも気軽に乗れるカヤックである事。


付け加えると

目的を問わず、誰でも気軽に乗れるカヤックである事。

このキーワードを具現化すべく、
数多くのトライ&エラーを繰り返して現在に至ります。

そして

現在製作しているカヤックが、これまでやってきた事の ひとつの答えです。



現在製作中のカヤックは、

1人乗りのフィッシングカヤックとして使用でき、

シートを追加すれば 2人乗りのツーリングカヤックとして使用できます。


船底形状はツーリングカヤックのそれと同等の性能を有し、

デッキ形状はシットオンタイプです。


わかりやすく説明すると

シットオンカヤックのデッキを ツーリングカヤックのハル(船底)に載せたような造りになっています。


なので、
ジャンル分けするならば
ツーリングカヤックでもなければ フィッシングカヤックでもないのです。

ですが、
両者の性能を兼ね備えた
全く新しいタイプのカヤックになります。



これは狙って出来たものでは無く、

ツーリングカヤックを基本形とし、

様々な用途(フィッシング、ツーリング、レスキュー活動等)に対して、
柔軟に対応出来るカヤックを目指して製作してきた結果です。

強いて言うなら
シットオンカヤックの性能を向上させた と言うより、

ツーリングカヤックの性能に 居住性や機能性を持たせたカヤックという位置付けになると思います



そして、

このカヤックの最大の特徴は

足こぎ。




このカヤックは
将来的に 現在開発中のペダルユニット(プロペラ式足こぎ機構)を搭載する事が出来るようになります。

プロペラ推進のメリットは

波や風がある状況下でも 安定した一定の推進力を維持出来る所にあります。

もちろん後進も可能です。


そして

両手がフリーになる事も大きなメリットです。


このメリットに 何を見いだすのか?

釣りに活かすか、ツーリングに活かすか、またはレスキュー活動に活かすか。

自由なのです。使い方次第なのです。


※既存のプロペラ推進では船底から下に突き出すタイプとなりますが、新開発のユニットでは船底の突起を無くしたウォータージェット推進を採用する予定です。

これにより

パドリング時とは また違った異次元のウォーターフィールドを 体感できる様になると思います。


そして
艇体自体にも 数々のアイディアを織り込んでいます。

カヤックが受ける様々な応力を 効率良く分散させる為に考え抜いたデッキデザインと、
暗礁などの衝突に 十分耐えうる強固なハル(船底)構造を持っています。

そして、
これらを可能にしながらも
15feetクラスでは恐らく限界値であろう艇体重量25kg以下を可能にしているのが強化プラスチック(FRP)です。

それらは全て、
長年の経験と 確かな技術を有する熟練工のみが実現させうる芸当なのです。




以上、
後半 猛烈アピール⁉︎になってしまいましたが、

何を言いたいのか と言うと、


カヤックが同じでも

使用者の使い方によって 全く違うカヤックになると言う事。

これこそがこのカヤックの特徴であり性能です。



恐らく
こういった特殊な性能がネーミングをより難しい物にしてしまっているように思います。

目的が釣りのみなら、力強い 攻撃的なネーミング似合うと思うのですが、
ファミリーレジャーで使うとなると、それとちょと違うかも となります。

まだ先の話ですが、
将来、機動性重視の1人乗り限定 超コンパクト足こぎカヤックを製作するつもりなので、その時は上者のようなネーミングにしたいと思います。(以前の構想にあったアクティブ ライド の事)


今回は
ちょっと真面目くさった記事になりましたが

新作カヤックの事をよりご理解頂けたら幸いと思います。


肝心のカヤック自体は まだマスターモデルの仕上げ段階。

今月内には仕上げ終了し、月末辺りから製品の生産型製作に取り掛かる予定です。

初品が出来るのは3月中頃でしょうか。

当初予定より
スケジュールが押して来たので頑張ります