茶花(saka)日記

2011年3月、脳腫瘍で旅立った夫とともに。
お茶と花に癒されて、日々の出来事を綴ります。

2年前(2009年)のこと(1)

2011-06-06 14:23:43 | 病気1(発病・大学病院)
2009年4月下旬、夫が頭の違和感を訴えた。

「なんか頭の中が“うー”って締め付けられるような変な感じなんだ。
でも治まればなんともない」
「すぐ病院に行った方がいいよ」と私。

夫も私もそれほどは緊急性を感じていなかったので、
数日後の土曜日に近くの脳外科のある病院へ行った。
2009年5月2日のことだった。

一人で行った夫から電話があり、
「なんか入院することになったから来てくれる?」
「脳血栓でもあった?」
「いや、来てから話す」

そして、すでに病室にいる夫から脳に腫瘍があるらしいと聞いた。

私一人診察室に呼ばれた。

緊迫した表情で診察室に入ってきた先生は、
MRIの画像を見ながら
「ここにいくつか腫瘍があります。
造影剤を入れて再度見ないと確定できませんが、
おそらく悪性の脳腫瘍でしょう。
ゴールデンウィークが明けないと再検査できないので、
それまで入院してください。
治療に関しては、こちらではできないので、
どこか転院先を考えてください。」

頭の中が真っ白になるとはこういうことか。
とにかく、転院先を探さなければ。
夫には悪性とは言わなかった。

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