茶花(saka)日記

2011年3月、脳腫瘍で旅立った夫とともに。
お茶と花に癒されて、日々の出来事を綴ります。

元気色に(2)

2011-11-19 15:50:28 | 日記
冬の定番だった黒いタートルネックのセーター。
夫が病気になってから着ることがなくなった。
着る気になれなかった。
今年も黒いセーターはタンスの奥に。

今の私に必要なのは、
心穏やかにしてくれる色、元気に上を向かせてくれる色。

みんなみんな元気になーれ!!



元気色に

2011-11-14 22:31:03 | 日記
昨日は義父母の3回忌で、夫の妹夫婦、弟家族が集まった。
義父母は、夫が病気になる少し前から体調を崩していたので、
夫の病気のことは詳しく伝えられなかった。
夫がリハビリ病院に入院している時に相次いで亡くなった。
辛かった。悲しかった。
夫も辛かっただろう、悲しかっただろう。
でも、お義母さんも、お義父さんも、息子より早く逝って待っててくれようとしたのかもしれない。
今頃は水入らずでのんびりしていると思いたい。

親戚で集まったときは、夫がムードメーカーだったので、
昨日はやっぱり寂しかった。
家に帰ったらどっと疲れていた。

陶芸にはまっている、義妹の旦那さんが作ったお皿をいただいた。
「黄色やオレンジ色のものをのせるといいよ。」
と、言われたので、オレンジとレモンをのせた。

ビタミンカラーで元気になーれ!


誕生日

2011-11-10 22:18:41 | 日記
今日は夫の63回目の誕生日だった。
63回目には、特別な意味があった。
夫は60歳で定年退職だったが、3年間延長で働くことになっていた。
なので、私も退職の実感がなく「長い間お疲れ様でした」というような、
特別な言葉はかけていなかった。
まさか、1年もたたないうちに病気になるとは思っていもいなかった。

元気だったら、今月末に延長期間が終わり、
いよいよ、来月から第二の人生が始まるということになっていたと思う。
たぶん、夫と私の母と3人で暮らすことになっていただろう。

「ずっと家にいられたら困るなぁ」「母と夫に挟まれて、やっぱり気を使うよなぁ」
などなど、私は不安や不満を感じていたかもしれない。

それでも、元気だったら
「お疲れ様でした。これからは好きなことして楽しんでね。」
と言いたかった。
お互い好きなことをして、たまに一緒に楽しんで・・・
そんなふうにできたらいいなと思っていた。

あ~あ・・・。
そんな思いが今日はずっと頭の中にあって、
元気がでなくて、ぼーっとしていた。
何も予定が無く、天気もどんよりしていて、
近所に買い物に行っても、のろのろしていた。

夕飯は夫の好物のチキンカレーにした。
ビールとカレーを仏壇に供えて、
「おめでとう」と言った。
涙は出なかったけれど、悲しかった。
あとで、お風呂で泣くかもしれないなぁ。

ケーキは買えなかったので、昨日作ったお花のケーキで・・・。


偶然とは思うけど・・・

2011-11-01 22:50:23 | 日記
今日は、結婚記念日。

一人でお墓参りに行った。
一人で行くのは初めてのこと。
行きの電車で不思議なことが…。
午前10時、すいている電車の、ドアに近い席に座った。
陽が当たりすぎるので、向かいの席に移った。
座って顔を上げると、私の前いちめんに夫が勤めていた会社の広告が目に飛び込んだ。
一瞬息を飲む。
気持ちを落ち着け、周囲を良く見ると、私の周りだけその広告があった。
隣の車両を覗きこんだが、同じ広告は見あたらなかった。
全車両見れば、他にもあるのだと思うが、何という偶然。
この7ヶ月、電車に乗っても一度も見たことがない広告。
これは夫からのプレゼントなのだろうか。
家を出てから何となくこらえていた涙が溢れてしまい、慌ててサングラスをかけた。
お墓で泣くかもと思い、出がけにバックに放り込んできて正解だった。

お墓に到着。
いつ刺されたか、ホッペタが急に痒くなった。
夫に良く言われたこと・・・「ボーっとしてるからだよ」。
そして、掃除をしていたら、お隣との境目に足が挟まってとれない?!
力を込めて抜いたら、足だけ抜けてスニカーが挟まったまま。
「なにやってんだか・・・」と、言ってるな。

そして、ちょっとだけ泣いた。
サングラスは持ってきたけれど、ファンデーションを忘れたので。

空には、天使みたいな雲が…。



天使みたいな雲は
あなたですか?

今日は
結婚記念日だから
来てくれたの?
ありがとう